一人静かに時間を過ごす・・・そんなことはなかなか出来ない。さみしい生き物ですよ。男ってやつは・・・愛媛・松山から流れてたどり着いたのだ!

2009/1/21  14:39

些事  ラスト



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●週末のことゆえ、私にとって何時発のどの路線で新宿へ向かうかは些事だった。

「些事(さじ)でござる」が口ぐせだったという越後長岡藩・家老の河井継之助。
「些事でござる」とは、大事なことはきっちりやるが、些事(大事でないこと)はあまり気にしないし興味もないという意味だろう。

●「些事」とはノイズ(雑音)である。
ノイズに焦点を合わせると、本当のシグナルを見逃す、聞き逃すことになる。

●音響や電子工学の分野では、「SN比」(エスエヌ比)という言葉を使う。英語では「Signal to Noise ratio」と言い、正しい信号(音や映像)と、それ以外のノイズ(雑音)との比率を指す言葉。

当然、「SN比」が高いほど性能が良い。

●私は本や講演、はたまた人間にも「SN比」があると思う。

たとえば講演やセミナーの場合、中味が濃くて充実しているセミナーは「SN比」が高い。それに比べて本質から外れた時間が多くて中味が乏しいものは「SN比」が低いということになる。

●落語を聞きにいった場合は、お笑いが目的だ。
だからその場にいて大笑いできれば「SN比」が高いと言える。全然笑えなかったら「SN比」が低い。

●本の場合、何箇所も線を引いたり付箋を貼ったりする本は「SN比]が高く、さらさら読めるが何も残らない本は「SN比」が低い。

●「SN比」は人の話にも当てはまる。
長時間おしゃべりするが中味が乏しい人は「SN比」が低く、あまり口を開かないがボソッと話すことに含蓄がある人は「SN比」が高い。

●「SN比」は編集作業にも当てはまる。

理屈やことばはよく知っていても肝心の編集ががまずかったり、視聴者に届かない構成やカットをつなぐことは「SN比」が低い。サービスの本質を外すわけにはいかないわけで、何が「S」(シグナル)で何が「N」(ノイズ)なのか、峻別できていなければならない。

●機材も同じで、完全なものはなかなか難しいが人が好んで使うものは、「SN比」が高い。
 ありとあらゆる機能がついていても、技術者でないと使えないものは「SN比」が低い。
 大概機械の操作マニュアルは、自分たちしか分からない、一般ユーザーを無視した分厚いも のが多い、「SN比」が低い。最低である。
●役に立つ経営計画書は、「SN比」が高い。
いろんなことがたくさん書いてあるがノイズが多い経営計画書は「SN比」が低い。

●志ある生き方をして人生に足跡を残すことができれば「SN比」が高い人生。波瀾万丈だが何も残せなかったら「SN比」が低い。

でも一番大事なのは人の評価ではなく、あくまで自分が下す自己評価。バランス感覚があったのはなしだが、あなたにとって何が「S」で何が「N」か、時々自分に問いかけてみよう。

「SN比」が下がらないように、今日はここで筆を置く。
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