2008/6/23

ガトーバスク  
今日、しほこちゃんとモモちゃんに手伝ってもらいながら、ガトーバスクを焼き上げました。
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ガトーバスクといえば、私にはいろいろな思い出があります。
2年前の秋、『ガトーバスクを食べ尽くす!』というお題で、1人バスク地方へと向かい
ました。
なぜ、そんなお題を思いついたのか。。。
食べ尽くすほどガトーバスクが大好物だった訳でもありません。
単にバスク地方を旅するための理由がほしかったのでしょうか?
変な私です(笑)

あるわ、あるわ、ガトーバスク!
お菓子屋さんもパン屋さんもチョコレート屋さんも駅の売店も、食料を扱うお店には、どこも
ガトーバスクだらけです。
しかも入り口すぐの目立つところにずらずらっと並んでいます。
そして私も、朝・昼・おやつ・夜と、1日に4回ガトーバスクを食べました。

しかし、バスク地方の思い出は、実はこれだけ食べたガトーバスクではありません。
悲しい思い出があるのです。

サン・ジャン・ド・リュズという、とってもステキな港町があります。
その町の朝市は、バスク中のおいしいものがたくさん集まってくることで有名です。
バスク地方イッサスーの黒サクランボのジャムを売っているお店と、お手製のフルーツの
シロップ漬けを売っているお店が気に入った私は、日本に戻ったら自分でガトーバスクを
作ろうと、サクランボのジャムとシロップ漬けを買いました。
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 こちらがフルーツのシロッブ漬けのお店
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 こちらが黒サクランボのジャムのお店

「こんな充実したお買い物はないわね!」と、ウキウキ気分も頂点に。
そして、パリに戻る時間になり、ビアリッツァ空港に行きました。
大きなスーツケースはパリの定宿バルコンに置いて、小さなスーツケースだけで来て
いた私。
ほかに買ったいろいろなものは郵便局から小包で日本に送ったのに、大事なジャムと
シロップ漬けは、割れないようにその小さなスーツケースに入れていたのです。
そして、そのスーツケースを預けなかったのです。
なんとなく想像がつきますか?
そうです!
あの頃の私は、液体物を機内に持ち込んではいけないという認識がなかったのです。
いえ、認識はあったのですが、シロップ漬けのシロップが、まさか禁止されている液体
と結びつかなかったのです。

当然ながら、手荷物検査でひっかかりました。
「このシロップの何がいけないんですか?」
「だったらパイロットさんかスチュワーデスさんに預けるから。」
「私は、はるばる日本から、これを買うためだけに来たんです!」
「もう一生、バスク地方には来れないと思います!」
何を言っているのか自分でもわからないけれど、ありったけのフランス語で徹底抗議!?
「ふーん」
「はーん」
「そーぉ」
と、一応は聞いてくれているものの、つれない検査官。
「そろそろ搭乗しないと、飛行機は飛んでいっちゃうわよ」
と、ますますつれない検査官。
「だったら、どうしたらいいの?」
ほとんど泣き顔の私。
「今ここで食べるか、置いていくか、どちらか」
と、本気なのかふざけているのか検査官。
「えっ?????」

私は、パリに向かう飛行機の中でずーっと泣いていました。
オルリー空港に着いてから、バルコンに向かうタクシーの中でも泣いていました。
そして、一晩泣き明かした翌朝、
あの場で蓋を開けて食べちゃえばよかったと大後悔したのでした。
でもね・・・今だから思えるけれど、土壇場ではなかなかできないことですよね?

それ以来、フランス国内の移動は列車にしようと、固く自分に誓いました。

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あぁ。。。(悲しみの)夕暮れ時のサン・ジャン・ド・リュズ。
1人でガトーバスクを頬張りながら歩いていても、あまりロマンチックではありません(笑)


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