先週の金曜日、7月11日、Connor's のライブを観に行った。
ある意味、“長旅”なので、本を携えて電車に乗り込んだ。
ここんとこ、電車に乗れば、眠ることが多い私。。。
でも、この日は、ルボランへ向うまで、
本を読んでは、色々、巡る想いが睡魔に勝っていた。
本だけでなく、
この日は、いろんな想いも携えていたので眠れる要素が薄かったし。

その本は、
文庫本「泣く大人」
江國 香織 著
「泣かない子供」だった自分をすこし心強く思いますが、
「泣く大人」になれて嬉しい。
なんて、あとがき で書いている。
この感覚、嫌いじゃないんだなぁ。
短編なので、いろんな観点での彼女なりの考えが、
スッキリとした後味で、ある意味、軽い毒を持って綴られている。
日頃感じるいろんな気持ちを
「はい、これでしょ?」
…っていう軽やかさで、文字にして見せてくれている感じで、
自分のモヤモヤ感が、すーっと纏まって心に納まる。
そんなこんなでルボランへ到着。
今夜のConnor's は、
Hiromi.嬢一人でのステージ。
そして、彼女なりに、いろんな想いを抱き、進んだステージ。
気持ちが
いっぱい籠めらた
演奏だった。
彼女の息で響きわたる曲たちは、
楽しさだけでは生きていけない
哀しさだけでは涙も出ない
それこそ、言葉では表せない感情いっぱいで包まれてそして広がっていた。
隣席に供えられたビールの泡は、
ライブの最初から最後まで上がり続けていた。
前述の「泣く大人」の中で、
“いつも一緒がいいに決まってる”…という願望の“くだり”で、
いつもいつも一緒にいてくれることが無理でも、
いつもいつも一緒だと思わせることは可能なのに。
という部分が、
ずっと惰性で回ってたであろう私の思考回路に入り込んだ。
これを読んで以来、いつも一緒に巡っている感じがする。

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