10月19日〜23日
おっぱい指導が始まる。
乳腺を開通させるために助産師がマッサージをしてくれるのだけど、
これが半端じゃなく痛い。
殆ど開通してなかった私のおっぱい…。
助産師が乳首の根元をおもっきし、これでもかってくらい強く潰す。
この痛みも相当で、息が止まるし、自然に涙も出てくる。これを何十分も続けられたら、
乳首はヒリヒリ。次回からの授乳も激痛。搾乳も泣きながら頑張った。
この地獄のマッサージはこの後4日間続いた。
ちょっとづつ開通して母乳も出だしたけど、あまり母乳が出ないのと、はるちゃんは吸う力が弱いらしく、体重の増えが悪すぎた。
授乳する前と後で必ず体重を量って、どれだけ母乳を飲んだか確かめるんだけど、はるちゃんは10も飲まない。授乳後の搾乳では20は絞れるのに。。。足りない分はミルクで補った。
助産師のおっぱい指導の時、実際に赤ちゃんに授乳させるんだけど、
私の右の乳首は非常に吸い付きにくい形ではるちゃんはフガフガいいながら顔を赤黒くさせ、
涙をながして泣く。
でも助産師はおかまい無しではるちゃんの頭を掴んで私の乳房に押し付けてくる。
母乳のため、はるちゃんのためとはいえ、はるちゃんの苦しそうな表情はいま思い出しても泣けてくるくらい、かわいそうで、自分が情けなく思えた。
4回目の乳頭マッサージの時、旦那が来ていたんだけど、助産師が部屋を出た後、
あまりの辛さにかなり泣いてしまった。
お腹の傷の痛みと起き上がるのにやっとの体で、昼夜の赤ちゃんのお世話、
点滴が漏れて腫れと痛みがひかない左手、抗生剤や採血で青あざだらけの右手、マッサージを繰り返しても出てこないおっぱい、はるちゃんの苦しそうな顔。
赤ちゃんが産まれて「幸せ」に浸る隙間なんて殆どなく、
今の不安とこの先の不安だらけで、訳もなく涙が流れてくる日が退院まで続いた。

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