10月17日 手術当日 1
朝食は軽めにとって、9時に産院へ。
点滴をしつつ夜8時からの手術をまつ。
夜8時 手術室へ。
手術台の上にあがったら、術衣を全開にされて真っ裸状態に。
腰椎麻酔を受ける。
この腰椎麻酔が超痛いときいていたので凄くビビっていましたが、先生がとても上手い先生らしく、筋肉注射より痛くなかった!
麻酔が効いてくると、両足が温かくなってきて、少し痺れた感じがして、足が10倍くらいに膨れ上がった感覚になる。速攻自分の意志ではどうもできなくなってしまった。
麻酔が効いてきた所に導尿のためカテーテルを入れる。
なんか入ってくる感覚はあるんだけど、抵抗もできないし、されるがまま。
麻酔科の先生がアルコールの冷たい脱脂綿をいろんな所にあてて効き具合を確かめる。
麻酔が回ってきた頃、いよいよ開腹へ。
普通、胸の当たりについたてをたてるのかと思っていたのに、丸のまま!!
ちょっと首をあげたら見えそうな気がしてちょい怖かった。
メスが入っている感覚、お腹を開かれている感覚、引っ張られている感覚は解る。
痛さは全く感じないけど、なんか重たい物を感じる。
いよいよ赤ちゃんが出てくる瞬間、先生達がお腹を押し始めた。
こればっかりは意気が止まってしまうような苦しさがあった。
麻酔の先生が「はい、でますよ〜 いま産まれますからね〜」といって私の頭を少し持ち上げてくれた。
そうすると間もなく、赤紫の小さなサンドバックの様な物体が私のお腹から出てきた。
はるちゃんの背中が、小さなサンドバッグの様に見えたんだ。
とりあげられた瞬間、「あ、おしっこした、うんちもしちゃったね〜」という助産師さんのことば。
「ふなぁ〜…」というか細い泣き声が聞こえた。
はるちゃんはその後色々な処置を受けて、その間私は縫合等処置を受ける。時折聞こえるはるちゃん泣き声は回数を増すごとに力強くなって安心した。
後処理中、とても胸が苦しくなってきて、息がしづらくなった。はるちゃんは体重を測定したあと私の目の前に連れてきてくれるという事なので、苦しさをちょっと我慢。
目の前に連れてこられたはるちゃんは、大仏顔で、目がキョロキョロ。凄く不思議そうな顔をしてあたりを眺めていた。
助産師さんがはるちゃんを私にちかづけると、はるちゃんはまっすぐこっちを見てくれた。
はるちゃんが外で待っている旦那や両親達のところへいった後、胸の苦しさが増して、麻酔の先生に訴えたところ、「じゃあ、少し眠りましょうね〜」と点滴に何か注入。とたんに目を開けていられなくなった。先生達の話し声が遠くの方で聞こえている感じ。どうやら私の子宮の一部が腸に癒着しているらしかった。
しばらくして手術室に旦那や両親達が入ってきた。
「おつかれさま〜。よく頑張ったね」と皆が声をかけてくれた。
私は何か返事をしたと思うんだけど、あまりよく覚えていない。
その後、はるちゃんは再び私の元へ戻ってきて、おっぱいをあげた。
まだなにも出てこないおっぱいにしっかり吸い付くはるちゃんがとても可愛かった〜。
その後私は足ののばせる車いすに乗って病室へ運ばれた。
まだ麻酔の麻酔の効いていた私は余裕で両親達と話しをしながら、いまはるちゃんがどうなっているのかとか聞いていた。
はるちゃんはとても元気のある赤ちゃんらしく、常に両手両足を動かしてとても元気だ!と皆を驚かせていた。
術後当日は家族の付き添いが可能だった。
頼めば旦那は泊まってくれたと思うんだけど、かえって休んでもらう事にした。

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