2017/7/21

スパイ大作戦 欺瞞作戦  スパイ大作戦
マーティン・ランドーさんのご冥福をお祈り致します。

ランドーさんと言えば、やはり「スパイ大作戦」ですね。
とてもシャープで隙のないイメージのローランでしたが、ミッション中、まれに気弱な人間に扮している時がありました。
そういう時のランドーさんは特に面白かったです。
悟朗さんも通常は偉い人の役などが多いので、ちょっとビクビクしている様な役柄を演じていらっしゃるのを拝見するのはとても楽しかったです。(笑)

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「スパイ大作戦」 ローラン・ハンド役のマーティン・ランドーさん(納谷悟朗)

第3シーズン13話の「欺瞞作戦」と言うエピソードから少しご紹介します。
今回のミッションは敵側のトップスパイ、ステファン・ミクロスにニセの情報を本物だと信じさせる事です。

ウォルター・タウンゼンドと言うアメリカのスパイが、実は二重スパイである事が判明。
タウンゼンドに偽の情報を流しましたが、アメリカにいる彼の連絡員のシンプソンが情報が偽である事を見破り、本国へタウンゼンドが裏切ったと報告してしまいます。

その調査の為に敵側のエリートスパイ、ミクロスがやって来ます。
ローランはまずミクロスに扮して連絡員のシンプソンに会い、その後シンプソンと入れ替わって、ミクロスに会います。

そのシーンからご紹介します。

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ミクロスに扮したローラン(納谷悟朗)とシンプソン(島宇志夫)
シンプソンに対して冷たく歯牙にもかけていないと言った感じです。
John Kenneth Muir photo

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シンプソンに扮したローラン(納谷悟朗)
さっきとは打って変わって小心な男を演じ切るローランです。

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本物のミクロス(横森久)

二人の対話をご紹介します。

横森: シンプソンだが
納谷: はい、何でしょうか?
横森: 注文どおりのガラス細工を作るそうだが。
納谷: どんなガラス細工をご希望でしょう。
横森: 鳥だ。
納谷: それでどんな鳥を?
横森: フラミンゴと白鳥だ

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奥の部屋に入ると、ステファンは抜き打ちでそこにあったガラスの置物をローランに投げつけます。
とっさに左手で取ってみせるローラン。
(シンプソンは左利きです。それをステファンが試しました。スパイは一瞬たりとも気が抜けないですね!)

横森: 時に、タウンゼンドが裏切ったと言う訴えだが。
納谷: はい。確かに。私の報告で十分なのに、どうして、こんな・・・
横森: 調査の事か?
納谷: そうです。
横森: 君は報告だけでタウンゼンドを消せると思うか?
納谷: こんな調査を受けるのは初めてですよ。
横森: 君の訴えは本当なのか。
納谷: 勿論。
横森: じゃ、何を恐れてる。
納谷: いえ。私は、何も恐れてなんか。裏づけもあるし。
横森: 見せてくれ。
納谷: それが、ここにはありません。
横森: どこにある。
納谷: ウイロビーの所にあります。手先の。
横森: そのウイロビーを呼び寄せるのにどれくらいかかる?
納谷: 24時間以内に。
横森: 呼べ。

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目がねをかけたローランです。

横森: 裏づけは確かだろうな。調査の結果ボロが出る様な事はないだろうな。
納谷: 勿論。
横森: 念のために言っとくが、私は誹謗は嫌いだ。やっかみ半分の誹謗はその際たる物だ。
納谷: 誹謗じゃありませんよ。裏切った確かな証拠があるんです。奴があなたの友達だからって・・・
横森: どうした。
納谷: 友達なんでしょ。
横森: だから?
納谷: とにかく、タウンゼンドが裏切ったため私は危ないんです。
横森: 君の言いたい事は別だろう。ただ一つだけ言っておく。我々は個人的感情に左右されてはならんのだ。いいな。

***

第66話(3-13)「欺瞞作戦」 The Mind of Stefan Miklos
米国初放映 1969年2月23日
日本初放映 1969年6月2日(月)

ステファン・ミクロス(スティーブ・イーナット):横森久
ジェームズ・シンプソン(エド・アズナー):島宇志夫
ウォルター・タウンゼンド(ジェーソン・エバーズ):家弓家正
骨董屋:勝田久

***

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マーティン・ランドー マーチン・ランドー
Martin Landau
1928年6月20日〜2017年7月15日
ニューヨーク、ブルックリン出身

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ニューヨーク・デイリー・ニュースで風刺漫画を描いていた頃のランドーさんです。
本当にお若いですね!

2016/4/21

スパイ大作戦 ダイヤモンド作戦  スパイ大作戦
大平透さんのご冥福をお祈り致します。
大平さんと言うと、私はやはり「スパイ大作戦」の指令の声を一番最初に思い浮かべました。

「スパイ大作戦」の完全版DVD(第1シーズン)で、大平さんの指令の新録を何回か拝聴しました。
何故か大平さんの追録に関しては、DVDの箱のキャスト等に何も書かれていません。(他の方は「納谷悟朗/納谷悟朗」の様に明記されているのに、大平さんだけは「大平透」とだけ載っていました。)

追悼に、大平さんが新録なさった指令を1つご紹介します。
第19話「ダイヤモンド作戦」です。

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指令の声(大平透)

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指令を聞くダンです。(若山弦蔵)

<オリジナルの指令>
『』の部分が新録されています。その部分はこの下にご紹介します。

大平:おはようブリッグス君。
今君が見ているのはヘンリック・ダルバードと言って、アフリカの小さな国ロンブワンダにおいて権力を握り、自らその国の首相を名乗る人物である。
ダルバードの政治はまったくの独裁で、学校も作らず病院も建てず、しかもロンブワンダの200万国民はいつも飢えに苦しんでいるという有様だ。

『最近土着民たちが、国内のあるところでダイヤモンドを発見したが、天然ダイヤとしては世界最大2万7000カラット近くあり、価格にして3億ドルはするだろうともっぱらの噂である。』

首相ダルバードはこのダイヤを発見者達の手から取り上げ、それを売却し、その金で領土を広げようと計画している。
そこで君の使命だが、ダルバードの計画をくい止め、ダイヤモンドを発見者達の手に返すことにある。
例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。
なおこのテープはただちに処分してくれたまえ。
成功を祈る。

<DVD完全版の指令>
上記『』の部分です。

大平:『最近先住民達が、国内のあるところでダイヤモンドを発見したが、天然ダイヤとしては世界最大2万7000カラット近くあり、価格にして3000万ドルはするだろうともっぱらの噂である。』

***

この指令に関してはオリジナルの「土着民」と言うのが問題だった模様です??
あとは数字に変更がありました。

この指令の後にメンバーの打ち合わせのシーンがありますが、DVDではこの部分が丸ごと新録になっていました。
TV放送時の吹き替えを持っているので、聴いてみたのですが、特に不都合な単語や数字は出てきませんでした。
再放送時に、この部分を丸ごとカットしているバージョンがあった様です。

このミーティングのシーンが、後年の皆さん全員の新録になっていたのがとても嬉しかったです。
その反面、この場面の吹き替えが残っているバージョンも再放送していた事があり、メーカーさんがDVDを作る際に、いろいろなカットが存在する事を認識していらっしゃらなかった模様なのが少し残念です。
違うカットを捜して、それぞれのカット部分を補足して、最初の放送時の吹き替えに近づけて欲しかった気持ちもあります。
本当は両方入れて欲しいですが、それはもう無理ですね。

1話でも良いので、初回放送時の吹き替えを再現して欲しかったです。
あとは1話でも良いので、1話丸ごと新録して欲しかったです。
(欲張りなファンでスミマセン。笑)

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最初の打ち合わせの場面です。

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宝石商(武内文平/追録キャスト不明)

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シナモン(山東昭子/弥永和子)、ダン(若山弦蔵/若山弦蔵)

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ローラン(納谷悟朗/納谷悟朗)

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バーニー(田中信夫/田中信夫)、ウィリー(小林修/小林修)

***

大平さんも若山さんも参加下さった第1シーズンのDVDは、今思うと本当に貴重になりました。
鬼籍に入られた方が沢山いらっしゃいます。
本当にあの時にしか出来なかった追録ですね。
皆さん本当に有難う御座いました。

***

第19話「ダイヤモンド作戦」 
1-19 The Diamond 1967年2月4日 本国放送

ダン・ブリッグス(スティーブン・ヒル):若山弦蔵
ローラン(マーティン・ランドー):納谷悟朗
シナモン(バーバラ・ベイン):山東昭子
バーニー(グレッグ・モリス):田中信夫
ウィリー(ピーター・ルーパス):小林修

ダルバード首相(ジョン・ヴァン・ドレーン):大木民夫
イアン・マクラウド警部<IMF>(アイバー・バリー):中村正
ダンが指令を聞きに行く所に居た人:千葉耕市
ハンス・ヴァン・ミル(宝石屋)<IMF>(ハリー・デービス):武内文平

指令の声:大平透

追録:大平透、若山弦蔵、納谷悟朗、田中信夫、小林修、弥永和子
武内さんの代役、大木民夫

***

*スパイドラマ倶楽部様
*IMDb他

タグ: 納谷悟朗

2015/10/23

スパイ大作戦 血の粛清  スパイ大作戦
熊倉さんのご冥福をお祈り致します。

悟朗さんのお別れ会で「悟朗ちゃんをずーっとずーっと愛してやってくださいまし」と仰っていたと言う熊倉さん。
その熊倉さんも星になられました。
熊倉さんは1956年にエコーに入団、悟朗さんは1959年入団でした。
熊倉さんが、仕事の後おふろで劇団に誘ったとインタビューで仰っていた事がありました。
お二人がコンビの舞台「サンシャイン・ボーイズ」もこれで永遠に幕を閉じました。

***

熊倉さんと言えばヒッチコックやポワロ、「宇宙家族ロビンソン」のドクター・スミス、そしてトラヒゲやガンバルニャン等が思い浮かびますね。
でも今回はそれらの有名どころを差し置いて(笑)「スパイ大作戦」から、何故か私がとても印象に残っているシーンがありますので、それをご紹介したいと思います。
パリスの悟朗さんと資料室の熊倉さんの掛け合いです。
熊倉さんが一生懸命悟朗さん(のキャラ)によいしょ(??)している感じが楽しくて好きです。(笑)

「スパイ大作戦」
第4シーズン19話 「血の粛清」
4−19 Phantoms (本国放送 1970年2月8日)

今回の任務は、自由な思想に傾く若い芸術家達を一掃しようとしている年老いた首相を権力の座から引きずり降ろす事です。
本国のあらすじ等には「スターリンの様な首相」と書かれていました。
スパイ大作戦では時々(?)使われる幽霊トリックが登場します。(笑)

パリスが資料に細工する為トロスク少佐に扮して資料室へ向かいます。
そこでのシーンをご紹介します。

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トロスク少佐に扮したパリス(納谷悟朗)

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資料室の警備係(熊倉一雄)
いかにも熊倉さんの役と言う感じです。(笑)

トロスク少佐に扮したパリスは、資料室のすぐ側まで来て中央資料室へ電話し、クール大佐の声でトロスク少佐が来ていないか訪ねます。
電話で熊倉さんに、トロスク少佐がクール大佐の命令でここへ来ると印象づけておいて、資料室へ。

納谷: トロスク少佐だ。ちょっと調べたい事がある。
熊倉: お、そうそう、実はトロスク少佐。あ〜、今しがたクール大佐からお電話があって、お宅の方へお電話するようにとの事です。
納谷: ああ

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クール大佐へ電話すると見せかけて、バーニー達のいる場所に電話するパリスです

納谷: クール大佐?トロスクです。いえ、今しがた着いたばかりでね。勿論必要な資料はすぐにも揃うと思いますが。
勿論重要性は分かっております。承知致しました。直ちに。
(熊倉さんに)国家的不穏分子についてのある資料をクール大佐が至急ご希望なんでね。
熊倉: 分かりました、トロスク少佐。
どうぞ。
最近はマイクロフィルムのお陰で資料の保管も大変簡単になりました。男は勿論、女子供にいたるまで国民の資料は全部ひと部屋に納まるんですからして、まあ便利なもんです。
納谷: 全く、大したもんだ。
熊倉: で、どんな資料を?
納谷: ご苦労だが、STRO(エスティーアールオー)とそれからGOLN(ジーオーエルエヌ)のフィルムを出してくれないか。

熊倉さんフィルムを取ってきます。

熊倉: お待たせしました。
納谷: ついでにセットしてもらおうか。
熊倉: はい。(セットして)セット出来ました。
納谷: どうもありがとう。
熊倉: 他に何かご用はありませんか?
納谷: いや別に
熊倉: ではおコーヒーでも
納谷: いや、結構だ
熊倉: はい

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納谷悟朗、熊倉一雄

***

熊倉さんの「おコーヒー」とか最高でした。(笑)

このエピソードには山田さんや平井さんもご出演で(平井さんの声がはっきり分かりませんでした。スミマセン)エコーの方が沢山出ていらっしゃいました。
ちょっと自信がないのですが、テレビのインタビュアーに扮したIMFメンバーは和田文夫さんだった様に思います。(違っていたら済みません。)
ほぼエコーのユニット吹き替え状態で楽しかったですが、それにも増してそのエコーの皆さん全員が鬼籍に入っていらっしゃるのだと思うと淋しかったです。

「スパイ大作戦」
第4シーズン19話 「血の粛清」
4−19 Phantoms (本国放送 1970年2月8日)

レオ・ボルカ首相(ルーサー・アドラー):早野寿郎
クール大佐(マイケル・ベイスレオン):小林昭二
ノーラ<IMF>(アントワネット・バウアー):平井道子(スパイドラマ倶楽部様)
資料室の人(ジャック・ベルナルド、ベルナルディ):熊倉一雄
ステファン・ザーラ(ジェフ・ポメランツ):山田康雄
受付の兵士ゴーマル(グレゴリー・シーラ):羽佐間道夫
バルジン副首相(ベン・アスター):中村正
モーア<IMF>(アイバー・バリー):和田文夫???

***

エコーのユニット吹き替え状態だったので、少しキャストをご紹介します。

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今回の女性IMFメンバーのノーラ(平井道子)

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若い芸術家ステファン(山田康雄)

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英国テレビ(?)のインタビュアーのモーア(和田文夫??)、バーニー(田中信夫)

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和田文夫?、ボルカ首相(早野寿郎)

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オマケにジム(若山弦蔵)です。
太ぶち目がね、良いですね!(笑)

2015/10/8

スパイ大作戦 セシューム138  スパイ大作戦
家弓さんの一周忌の追悼をもう少し続けます。
「スパイ大作戦」で家弓さんがゲスト出演なさった「セシューム138」です。

「スパイ大作戦」
第21話 「セシューム138」
1-21 Snowball in Hell (本国放送 1967年2月18日(土))

家弓さんの役はリカルド・モンタルバンさん演じる残忍な元刑務所長です。
この刑務所は厳しい拷問等の為に悪評が高く、5年前に閉鎖されていますが、所長は引き続き囚人のいない刑務所に残っています。
今回の任務は、所長の持つ「セシューム138」(核兵器製造に使う物質)と、所長が記憶しているその化学式を処分する事です。
所長の頭の中にある化学式を抹消するには所長も抹消しなければならないので、良く考えるとものすごい指令ですね。

ローランは雑誌記者、バーニーはその相棒に扮しています。
バーニーは実はこの刑務所の元囚人と言う設定です。

***

セリフを少しご紹介します。

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取材に来たと言うローラン(納谷悟朗)とバー二ー(田中信夫)

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所長(家弓家正)

納谷: ニューヨークの雑誌社ワールドニュースの者です。この刑務所の事をストーリーにして写真と共に、読者に紹介したいと思いましてね。
家弓: この刑務所の事をストーリーにするだ?
納谷: つまりカメラとペンで囚人の側から見た刑務所を再現して・・・あ、こちらはピエル・グリロ。
ピエルには、囚人のモデルをしてもらおうと思いましてね。
家弓: ふん、帰れ。
納谷: しかし、許可もこの通り。地方長官から。ご協力を頂けると言う事で来たんですが。
家弓: だから君達には腹が立つ。さんざここの事をやれ残酷だ、やれ非人道的だと非難しといて、閉鎖させときながら、今度は一握りの読者の為に囚人の生活を、そっちの言葉を借りりゃあ、再現したいとこうくる。見たけりゃ勝手にに見りゃいいだろう?止めやせん。
納谷: ああ、そりゃどうも有難う御座います。それからついでに当時の制服を着た所長の写真も撮りたいんですが。
田中: それと囚人服を一着。

所長が囚人服を取り出します。

田中: 汚れてますね。
家弓: 囚人らしい方がいい。そうだろう?
納谷: いろいろどうも済みません。ではまず独房から拝見させて頂きます。それじゃあ。

***

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独房の中を「見学」と言う名目で、細工するローランとバー二ーですが、そこへ所長がやってきます。
そして所長は独房へ降りる為のロープをとってしまいます。
画面が暗いですが、所長とローラン達の立ち位置をご覧に入れたくて載せました。(笑)

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驚くローランとバー二ー

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ハハハハ・・・とマッドな笑いの家弓さんが最高です。
が、そのすぐ次はCM用に切れていて、そこに繋がるシーン(笑いも入っています)は菅生さんの追録になっていました。
家弓さんに追録して頂きたかったです。

「スパイ大作戦」は再放送した際、カットが違うバージョンが複数存在していた事を確認しています。
このシーンの家弓さんの吹き替えがあるカットも存在していました。
本当はカットの違う物(少なくとも2バージョンが存在)をつなげて、最初の吹き替えに近い物を再現して欲しかったのですが、やはりそれは難しかったのでしょうか。

ずっと後になってローランを悟朗さんに追録して頂いた事は私にとってはとても嬉しい事でしたが、出来れば悟朗さんの追録版と、オリジナルに近い長尺版の吹き替えと両方拝見したかったです。

***

所長がロープを下ろしてローラン達が上がって来ました。

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家弓家正、納谷悟朗

納谷: いやぁ一時はどうなる事かと思いましたよ。
家弓: いくら何でも君、君達をこんな所へ閉じ込める訳がないだろう。ハハハハハ・・・・
ところで今度は何を見たい?
納谷: 何しろここの懲罰は有名でしたからね。その名残を拝見出来ますか?
家弓: お安いご用だ。

***

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嬉々として拷問の部屋を見せる所長です。
家弓家正、田中信夫(バーニーは囚人服を着ています)、納谷悟朗

家弓: 当時ここには、ここ独特な懲罰方法がいろいろとあってね。
納谷: いやあ全く。独特ですな。でも今時ムチとは。
家弓: 我々はここで君の想像のつかないような連中を相手にしてたんだよ。
悪の中の悪。人殺し。売国奴。そういう手合いには通じないんだよ、生ぬるい方法では。
あ、例えばこんな具合に。(バーニーに)ちょっとここ行って。
こうやっといて背中に思いっきり。分かるね。勿論裸にしてだ。

バーニーの服を破いて背中を見ると、ムチの跡がありました。

家弓: ムチの跡だ。今時ムチとは、また。
田中: 事故に合いましてね。
家弓: 事故か。成る程ね。
納谷: ああそれから、次は警備室を拝見したいんですが。どの辺にあるんでしょうか。
田中: 廊下を突き当たった・・・
家弓: どうして知っている?
田中: そりゃ、いろいろ研究したもんで。
納谷: ここへ来る前に資料を見たり読んだりしましてね。
家弓: じゃあ私にはもう用がないかな。勝手にどうぞ。事務所にいるよ。

***

家弓さんはお得意の笑いではマッドな感じでしたが、それ以外のセリフは普通で、むしろインテリな感じでした。
モンタルバンさんご自身が結構上品な感じなので、それに合わせていらっしゃったのでしょうか?(笑)
昔の作品は、むこうの俳優さんも吹き替えもどこか上品でしたね!(笑)

***

「スパイ大作戦」
第21話 「セシューム138」
1-21 Snowball in Hell (本国放送 1967年2月18日(土))
ジェラード・セフラ所長(リカルド・モンタルバン):家弓家正
ドクター・クローネン:高塔正康


2015/9/17

スパイ大作戦 酸素テントの中  スパイ大作戦
「スパイ大作戦」の第1話「核弾頭を奪え」が本国で初めて放送されたのは、1966年9月17日(土)だそうで、49周年になるんですね。
50周年に一年足りませんが、たまたまこの「酸素テントの中」の記事を書いていたら、調度最初の放送日にあたっていたので奇遇だと思いました。(笑)

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49周年を記念して(?)「スパイ大作戦」第1シーズンのキャスト写真です。(笑)
何故かウィリーがいませんが。
バーバラ・ベインさんがブロンドではないですね!
スティーブン・ヒルさんだけ向こうの方を見ています。
第1シーズンでは、毎回「特別出演」とクレジットされていたランドーさんですが、やはり堂々スターの風格です。(笑)

***

「スパイ大作戦」
第59話 「酸素テントの中」 
3-6 The Cardinal (本国放送 1968年11月17日(日)) 

このエピソードのゲストは今年2015年7月21日に亡くなったセオドア・バイケルさんです。
バイケルさんの訃報を聞いた時に、スパイ大作戦で加藤武さんが吹き替えていらっしゃったなと思いました。
その加藤さんも、そのわずか10日後に他界なさいました。(2015年7月31日没)
おそくなりましたが、バイケルさんと加藤さんの追悼を兼ねてセリフを少しご紹介します。

今回の任務は独裁を狙うゼンビー将軍(セオドア・バイケル/加藤武)の野望を粉砕する事です。
ジム達が、将軍に監禁されているスーチェック枢機卿を救出します。
将軍は枢機卿そっくりの替え玉を用意していましたが、ジム達はいつも通りの見事な手際で二人を入れ替えていました。

ローランはスーチェック枢機卿の「友人」のオートローニー枢機卿に扮して、替え玉のスーチェック枢機卿を見舞います。
突如登場した枢機卿の友人に、偽枢機卿が狼狽していました。(将軍も事前に調査した時にそんな人物は出てこなかったと言っていました。笑)
スパイ大作戦では全く知らない人が急に出現して、敵側をかく乱する事があって面白いですね。(笑)
(ローランが登場したのは、別の意味もあるのですが。)

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ゼンビー将軍(セオドア・バイケル/加藤武)

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オートローニー枢機卿に扮したローラン(納谷悟朗)

加藤: 折角ですが、猊下(げいか)にもしもの事がありましては申し訳が立ちませんから。
納谷: そのご心配はご無用です。とにかく枢機卿スーチェックに会わせて頂きたい。
それとも将軍、教会の事に口出しをする何か特別な理由でもおありですかな?
加藤: 誤解されては困ります猊下。枢機卿スーチェックに面会を禁止したのはわたしではなくて医者なんですから。
納谷: ではお言葉ですが将軍、医者に直接会って意見を聞きましょう。

***

ローランが病室に入ってニセのスーチェックに親しく話しかけますが、偽者はしどろもどろの状態でした。

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左から 将軍、シスター(少佐)、医師に扮したジム、ローラン、看護婦に扮したシナモン、ニセの枢機卿

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納谷: 祝福をお伝えしよう。教皇聖下の。
それでは猊下も、私に和して、どうぞ。

*「教皇聖下」(きょうこうせいか)ですが、悟朗さんが「こうきょうせいか」と仰っていました。

この少し前のシーンで、ローランがジム(医師)と将軍にスーチェック枢機卿訪問を許可して欲しいと話しています。
そのシーンでも若山さんが「こうきょうせいか」と仰っていました。
台本に間違えて載っていたのでしょうか。とにかく「こうきょうせいか」に統一されていた様です。

***

DVDを買って最初に拝見した時に、バイケルさんの声が加藤武さんだとすぐには分かりませんでした。
キャストを調べてからまた拝見したら、マクロードの時の吹き替えが思い浮かんで、本当に加藤さんなんだなと納得しました。(笑)
バイケルさん、加藤さんのご冥福をお祈り致します。

***

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シスターに扮した将軍の部下のフェルダー少佐(谷口香)と本物のスーチェック枢機卿(宮口精二)
シスター姿の少佐が枢機卿の前でタバコを吸っていて、なかなかすごい構図でした。(笑)

少佐は、ローランの枢機卿が来た時に、正式な挨拶(ひざまずいて枢機卿の指輪にキスする)を忘れてローランの枢機卿に睨まれていました。(笑)
ジムやローラン達は任務中の役に完全に成りきる点で、最初から敵側に勝っていますね!(笑)

***

セオドア・バイケルさんの写真をこちらに載せています。
興味のある方はご覧下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/nayagorofan/25507205.html

http://blogs.yahoo.co.jp/nayagorofan/33648047.html

http://blogs.yahoo.co.jp/nayagorofan/33649836.html

***

*スパイドラマ倶楽部様
*IMDb他



2015/3/27

スパイ大作戦 海の底で口を割れ!  スパイ大作戦
「スパイ大作戦」
第88話 「海の底で口を割れ!」
4−7 Submarine (本国放送 1969年11月16日)

パリスの登場する「スパイ大作戦」の中からもう1話ご紹介します。
トリックの中でも特に大掛かりで、とても印象に残っています。

25年間戦犯として服役し、サドナー大佐に尋問されつつも口を閉ざし続けたシュトルマン。
刑期を終え釈放の迫った彼の口を割り、サドナー大佐側を出し抜いて、ナチの秘密口座番号を聞き出すのが今回の使命です。

***

ラストシーンのサドナー大佐の笑いが本当にスゴイですが、その少し前のパリスのシーンです。
いきなりラストの方でスミマセン。(笑)でも、とても鮮明に覚えていたシーンです。

「潜水艦」が猛攻撃を受ける中、「敵」にやられたと思わせる為、死体の一つも浮かせようとジムが扮した艦長に銃をつけられるパリスです。

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納谷:そんな。そんな無茶な。止めてくれ。た、たのむ。勘弁してくれ。

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脱出ハッチに押し込まれたパリス。
「潜水艦」の中からはパリスの声は聞えませんが、演技を続けるパリス。
外のバーニー達には声が聞えていました。

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納谷:やめてくれ。やめろ、人殺し。開けてくれ。頼むから艦長。
おい、艦長。こんな事しやがって、どうせ貴様も今に・・・

ニモイさんはずぶ濡れになって熱演していました。
悟朗さんも熱演です。(笑)

***

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「潜水艦」の外です。(倉庫の中)
指揮を取るのは勿論バーニー。(笑)

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ジム(若山弦蔵)とシュトルマン(北村和夫)

最後にシュトルマンが秘密口座の番号をペラペラ喋っていました。(笑)

北村:私のSS番号、77326だ。分かったか艦長。スイスナショナル銀行の77326だ。

今回もジム達は見事に任務を達成しました。

<蛇足>
口を割らせた手際は見事でしたが、口座番号は自分のSS番号と同じ・・・ってほとんどパスワード「123456」のレベルじゃないでしょうか?(笑)
しかもご丁寧に彼はこの番号の刺青までしています。
サドナー大佐は25年間も尋問していたのなら、せめてこういう番号とか生年月日とか、簡単すぎる番号の口座がないか一応チェックしてみた方が良かったですね???(笑)まさに灯台下暗しでした。(笑)

なお原語ではシュトルマンは「チューリッヒ・ナショナル・バンク」と言っていました。

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ラストのサドナー大佐(宮川洋一)の笑いです。
長年かかって口を割れなかった彼。ジム達にまんまとしてやられた大佐の笑いが本当に圧巻でした。
この部分は原音になっていました。ここも宮川さんに吹き替えて頂きたかったです。

***

4−7「海の底で口を割れ!」 Submarine

トレーシー(リー・メリーウェザー):平井道子
サドナー大佐<尋問官>(ラモン・ビエーリ):宮川洋一
クルーガー・シュトルマン:北村和夫(スパイドラマ倶楽部様)
軍曹(ジーン・ティバーン):山田康雄
ロストフ(ラズコフ?)大尉(ウィリアム・ウインターソロ):田口計
サマーズ(スティーブ・ロンドン) スティーヴ・ロンドン

***

ジム:若山弦蔵
パリス:納谷悟朗
バーニー:田中信夫
ウィリー:小林修
司令の声:大平透

***

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今回もハートフォード・レパートリー劇団が登場していました。
この中の右上の劇団員に注目。

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彼は最初の打ち合わせにも参加していました。
バーニー、劇団員の一人ソマーズ、ウィリー

見覚えのあるお顔だと思ったら、「アンタッチャブル」で悟朗さんが吹き替えられたスティーブ・ロンドンさんでした。
ちゃんとクレジットされており役名もありました。セリフは一言でしたが。(笑)
ロンドンさんの「スパイ大作戦」のゲスト出演はこれ1話のみの様です。

「アンタッチャブル」でのスティーブ・ロンドンさんの写真はこちらをご覧下さい。
この記事を書いた時(2014年1月)はロンドンさんはご存命でしたが、今回チェックした所それから半年後に他界なさっていました。(2014年6月14日)
御冥福をお祈り致します。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/757.html

2015/3/12

スパイ大作戦 移植手術を演出しろ!  スパイ大作戦
「スパイ大作戦」
第89話 「移植手術を演出しろ!」
4−11 The Brothers (本国放送 1969年12月14日)

レナード・ニモイさんの追悼に久しぶりに「スパイ大作戦」から少しご紹介します。

このエピソードでは、「スパイ大作戦」お得意の大掛かりなトリックの中でもかなり凝っている(と私は思いました。笑)腎臓移植手術が登場します。
今回の任務は、中近東の石油国で弟のサマンダル王子に監禁されている兄の王を救出する事。
女性スパイとしてイリナが参加していました。

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中近東の石油国にやって来たイリナ(池田昌子)、パリス(納谷悟朗)、ジム(若山弦蔵)
パリスは石油王でプレイボーイのタキス・デミトリアスに扮しています。
イリナはその女友達、ジムは彼の主治医のドクター・シュミット(実は腎臓科の権威、ドクター・ムルハウザー)です。
パリスのサングラスが最強です!(笑)

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人が沢山必要な時に登場する劇団の一つ、ハートフォード・レパートリー劇団。
今回は移植手術のスタッフ(看護婦等)に扮していました。

***

短いシーンですが、セリフをご紹介します。

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サマンダル王子(中田浩二)

中田:ああ、フェルネィのコニャック。
納谷:手土産です。もうこの手は世界に何本も残っていない様です。
実は本日伺いましたのは、重大な用件でして。
中田:王は、今留守ですが、留守中は私が取り仕切る事になっています。

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サマンダル王子の言葉を聞いてニモイさんがスポックの様な表情(?)を披露。(笑)
「スパイ大作戦」の中で、パリスがスポックの様に片眉を上げるのを時々見かけました。(笑)

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「フェルネィのコニャック」
どういうお酒なのかと思い検索してみたのですが、分かりませんでした。(笑)
悟朗さんが仰る様に、本当に世界にもう何本も残っていなかったんでしょうね???(笑)

***

サマンダル王子の腎臓がとても悪いと信じさせ、兄の王の腎臓を移植する事になります。
何処に監禁されているのか分からない王を、連れてこなければならない状況に持って行き、手術中に王と王子を入れ替えるという筋書きです。
皆が「手術中」、バーニーとウィリーがその真下の地下で延々と作業を行っていました。
この二人、本当に縁の下の力持ちです!(笑)

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「手術中」のIMFメンバー
ジムとパリス以外はハートフォード・レパートリー劇団の皆さんです。

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ジムと、サマンダル王子の主治医ドクター・ラバシと入れ替わり、手術室にいるパリス。

今回もそれぞれが自分の役をてきぱきとこなして、見事な手際でした。

***

4−11「移植手術を演出しろ!」 The Brothers

サマンダル王子(ロイド・バティスタ):中田浩二
ハタフィス大佐(ジョセフ・ラスキン):天草四郎(スパイドラマ倶楽部様)
イリナ<IMF>(ミッシェル・キャリー):池田昌子
記者():納谷六朗
ドクター・ラバシ(リー・バーグリー):千葉耕市
執事:?

***

ジム:若山弦蔵
パリス:納谷悟朗
バーニー:田中信夫
ウィリー:小林修
司令の声:大平透

***

ニモイさんの追悼として別館に載せた物です。
興味のある方はご覧下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/nayagorofan/33307775.html

2013/2/19

スパイ大作戦 「銃殺」  スパイ大作戦
「スパイ大作戦」
第117話 「銃殺」
5-13 The Hostage (本国放送 1970年12月19日)

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パリス(レナード・ニモイ):納谷悟朗

***

「スパイ大作戦」の第5シーズンをいつかまとめようと思っているのですが、放念中です。(未定。土下座)

先日、早野寿郎さんに関して調べる機会がありました。
ほとんど資料がなくて驚いたのですが、ご命日が1983年2月20日、日付に確証がないのですが、1983年である事は間違いない様です。
本当に偶然ですが、今年没後30年にあたられ、しかも恐らくご命日が近いと言う事が分かりました。

早野さんは「スパイ大作戦」のゲスト作も多いですが、第5シーズンで私が特に好きなエピソードに早野さんがご出演なので、早野さんを偲んで、それをご紹介します。

早野さんに関してはこちらに載せています。
興味のある方はご覧下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/nayagorofan/31527440.html

***

「スパイ大作戦」
第117話 「銃殺」
5-13 The Hostage  (本国放送 1970年12月19日)

ジム:若山弦蔵
パリス:納谷悟朗
バーニー:田中信夫
ダグ:広川太一郎
ダナ:池田昌子

ロバート・シオムネイ(ルー・アントニオ):田口計
ジョージ・カバール(ジョー・デサンティス):早野寿郎
TVリポーター:金内吉男
刑務所長官:宮川洋一
シオムネイの黒人部下:大塚周夫
寺島幹夫

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シオムネイ(田口計)、カバール(早野寿郎)

***

中南米の某国にて。
パリスが単独で、ホテル王「ウォルター・A・へーラン」に扮して任務を遂行後、帰国する直前に、人民革命戦線に拉致されます。
彼らは政府に対し、パリスことへーラン氏と引き換えに3人の囚人の釈放を要求します。

***

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アメリカ領事に協力のお礼を言い、別れを告げるパリス。
(この後、タクシーに乗った所を拉致されます。)
パリス(納谷悟朗)

革命戦線の本拠地へ連れて行かれ、投獄される寸前、パリスは倒れるふりをして、その辺にあった木の実を隠し持ちました。

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一体どうするのかと思っていると、獄中でこれを食べていました。

ますますどうなるのかと思っていると、この木の実のせいで発熱。
自分はホジキン病で、72時間以内に薬を服用しないと死ぬと、革命軍に訴えます。
パリス、素晴らしい手際ですね。(笑)

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発熱し、病気を装うパリス
大塚周夫、早野寿郎、田口計、納谷悟朗

このシーンからのセリフをご紹介します。

苦しんでいるパリスに、元医師のシオムネイが、鎮静剤の様な物を打ちます。

田口: 楽になったな。
納谷: ハハハ。とんだお笑いぐさだ、シオムネイ。ハハハ、君らしくもない。
私はホジキン病なんだよ。ハハハ、ホジキン病を知らないのか?
一種のリンパ腺腫さ。
早野:どういう事だ。
納谷:笑い続ける
田口:(早野さんに)血液疾患さ。リンパ腺を侵される。
(悟朗さんに)嘘をつけ。
納谷:で、あって欲しいよ。
早野:だからどうだって言うんだ。
田口:薬は何を使ってる。
納谷:ビンブラスティンサルフェートさ。言っても分かるまいが。
田口:俺は元医者だったんだ。適量は?
納谷:一週間に1.5グラムだよ。
田口:ついさっきまでそんな兆候はまるでなかったじゃないか。
納谷:だからってホジキン病でないとは言い切れないだろう。
それでも元医者か?
早野:つまりどういう事だ?
納谷:つまりだなカバール。あと72時間以内に薬が手に入ればいいが、さもないと、折角の人質が無駄に死んでしまうって事なんだよ。

***

パリスは、難しい薬の名前をスラスラ答えていました。(笑)
適量が「1.5グラム」と言っていましたが、原語では「1.5ミリグラム」になっています。
1〜3シーズンでは、こういう細かい所を新録していましたが、第5シーズン(多分第4シーズンも)では、シーン丸ごとの長い新録がありましたが、あまりチョコチョコ細かい所は変えていないのかもしれません。
このシーン、途中で悟朗さんの声が代役に変わらない方が嬉しいので、訳を訂正していなくてヨカッタです。(笑)

***

一方ジム達は、パリスの救出に動き出します。
某国政府はジム達に協力する代わりに、シオムネイを捕まえて欲しいと要請して来ました。
が、敵の本部の場所も不明の状態です。

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チームのミーティングでのダグ(広川太一郎)
「ビンブラスティンサルフェート」に模した、ビタミンB剤です。
これのキャップに発信機を取り付けます。

このシーンで、ダグが左手の薬指に指輪をしていて、あれ??ダグは結婚/婚約している設定だったのか?それともサム・シェパードさんが自分の指輪を外すのを忘れたのか、どっちなんだろう?と酷く興味が沸きました。(爆)

このエピソード以外にも、ダグが結婚指輪をしているのを見た事がありますが、全話ではないので、どういう意味があるのか分かりません。
しかも実はダグだけでなく、ダナが結婚指輪をしているのも見た事がありました。(笑)

ダグは医者ですが、彼がパリスにホジキン病の事を話した事がある、と言っていました。
さすが、スパイは一回聞いた事は忘れないんですね。
難しい医療用語が入っていても、大丈夫。
パリスもやはりタダモノではありません。(笑)

***

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ダグ(広川太一郎)、バーニー(田中信夫)

パリスの薬を空中から投下するあたりのシーンです。
ダグがヘリを操縦。
この先生、何でも出来ちゃうんですね。(笑)

薬を投下した地点から、本部の場所を割り出します。
空軍のU-2機(偵察機)で、高度上空から周辺の写真を撮るという訳です。

***

ジムは政府から派遣された大佐に扮し、一時刑務所の責任者になります。
そして、人民革命戦線に対し、革命戦線が解放を要求している3人の処刑を発表。
人質のフェーラン氏(パリス)を返せば、処刑を取り止めると通告しました。

***

人質の安全を証明するテープが届けられますが、そのパリスのメッセージには、暗号で、自分の居場所が示されていました。

***

ジムは政府の大佐、ダグはアメリカ政府代表、ダナは囚人の一人で、カバールの息子ルイスの恋人、バーニーは革命軍の軍服を着て、革命軍本部に入り込みます。
いつもの様に、皆がそれぞれ自分の役割を見事に果たしていました。

3人の囚人を一人ずつ処刑(したふり)し、最後に残るのがカバールの息子ルイスです。

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アメリカ政府代表に扮したダグ(広川太一郎)とジム(若山弦蔵)

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カバール(早野寿郎)とルイスの恋人に扮したダナ(池田昌子)

息子を思うカバールの早野さん、ヨカッタです。
ダナが、本当は息子を死なせたくないカバールの気持ちを、さらに揺さぶります。

バーニーはシオムネイの部下のフレデリコに変装して入れ替わりました。

いよいよルイスの処刑という所で、ダグが登場して処刑を15分延期。
人質を引き渡せば、この処刑は取り止めると、再度通告し、カバールの心は動きます。
が、そこで銃声がして、パリスが射殺された事を知ります。
(実は、パリスは仮死状態になる薬を服用していると言う、いつもの手。)

カバールは、人質は逃げようとした為射殺した、と報告しますが、ジムはフェーラン氏の代わりでも我慢しようと言い、シオムネイとフレデリコを要求。
(ついでに、本国へ返す為、フェーラン氏/パリスの遺体も要求しました。)
カバールは二人を差し出す事に同意します。

政府へ引き渡されるシオムネイは、そこでジム達の種あかしを目の当たりにし、あっけにとられた所で終わりです。
相変わらず見事な手際のメンバー達でした。

***

このエピソードは結構良く覚えていたのですが、何故かキャストも覚えていて驚きました。(笑)

オマケです。
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ルイス・カバール
この人、何となく古谷徹さんに似ていて、声が古谷さんだったら凄いのに・・・と思ったのですが、違いました。(笑)


タグ: 納谷悟朗

2009/8/6

スパイ大作戦 シーズン5 発売記念  スパイ大作戦
スパイ大作戦 シーズン5
役名:パリス

発売記念に写真をアップ!(笑)
探してみた所、広川太一郎さんが担当したダグが入っているキャスト写真が見つかりませんでした。
DVDのボックスにも載っていないのはその為でしょうか?

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納谷悟朗、田中信夫、池田昌子、小林修、若山弦蔵

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double o section photo
ダグ(サム・エリオット):広川太一郎

LD版の「スパイ大作戦」は、シーズン4まで出ていた事があったそうです。
その点から考えても、このシーズン5は、かなり珍しいのではないでしょうか?
再放送された事もあったそうですが、私が最後に吹き替え版を拝見したのは、30年以上前だと思います。(笑)

ダグは、ウィリーが欠席した時に登場する事が多かったのですが、OPのクレジットでは、ピーター・ルーパスが出ていない時のみサム・エリオットの写真と名前が出ていました。
2人とも出演の時は、ルーパスのみ。
サム・エリオットはゲスト扱いになっていた様です。

「スパイ大作戦」のDVD発売当初から、このシーズン5はかなり興味がありました。
当然皆さんの追録があると思っていたので、悟朗さんだけでなく、太一郎さんや池田さんも拝聴出来ると思い、期待していました。
残念ながら広川さんが他界され、その企画も不可能になりました。
同時に、シーズン4から、オリジナルキャストによる追録が中止されました。

残念な部分も多いですが、シーズン5の吹き替え版をまた拝見出来ると思うと、やはり嬉しいです。

*参考資料:スパイドラマ倶楽部様、double o section様、 Film Score様、他


タグ: 納谷悟朗

2008/10/18

スパイ大作戦 シーズン4 その3  スパイ大作戦
スパイ大作戦 シーズン4 まとめの続きです。

4−18「暗殺路線」 Gitano

アラガス将軍:外山高士(スパイドラマ倶楽部様)
ビクター王(バリー・ウィリアムズ):古谷徹
クレメント大公:大木民夫
オルカ<IMF>:今井和子(スパイドラマ倶楽部様)
フェラード少佐:島宇志夫
兵士:寺島幹夫

*「ゆかいなブレディ家」の長男グレッグ役のバリー・ウィリアムズが12歳の少年王に扮して登場していました。
声は古谷徹さん。
*パリス、ウィリー、オルカがジプシーに扮していました。
*最後に少年王が将軍に向って走って来るシーン、とても懐かしく拝見しました。

4−19「血の粛清」 Phantoms

レオ・ボルカ首相:早野寿郎
クール大佐:小林昭二
ノーラ<IMF>:平井道子(スパイドラマ倶楽部様)
資料室の人:熊倉一雄
受付の兵士(ゴーマル?):羽佐間道夫
モーア<IMF>:和田文夫???

*今回も追録がとても多かったです。
麦人、田中さん、悟朗さん、小林修さんの代役。小林昭二さんの代役。早野さんの代役。羽佐間さんの代役。和田さん(?)の代役。

4−20「ニトロで脱獄」 Terror

カビール:金内吉男
バセアー宣伝相:島宇志夫
アセーダ<カビールの女>:北浜晴子
マラク少佐<署長>:久松保夫
ラフィーク:雨森雅司
ジェナブ<北浜さんの部下>:小林清志

*悟朗さんの代役。北浜さんの代役。久松さんの代役。田中さんの代役。
*バーニーがダイナマイトをニトロと分離させるシーンが、とっても危なそうで、見入ってしまいました。(笑)

4−21「暗号名"K"をあばけ」 Lover's Knot

ウェストン卿:横森久(スパイドラマ倶楽部様)
コーラ:武藤礼子
ロジャース<アメリカ大使館>:村越伊知郎
コンウェイ:小林昭二
コーラ達の仲間の無線係:大宮悌二
ローク:?
ピーター・ストーン<ワシントン情報局長、声のみ>:宮内幸平?
カジノの人:寺島幹夫

*ウィリーは欠席。
*ジムが海軍将校のモンロー中佐に扮していました。
*打ち合わせの場面で、ジムの「パターソン中佐」と言うセリフが追録。(麦人)
*上記の「パターソン中佐」と同じく、ジムが扮していた「モンロー中佐」と言う名前、又は「中佐」が出てくる度に新録になっていました。
オリジナルの吹き替えでは、ランクが間違っていた模様です。
*ジムの海軍将校姿、カッコ良かったです。(笑)
*横森さんの代役。武藤さんの代役。小林昭二さんの代役他。
*終わりの方に長い追録があります。
横森さん、悟朗さん、武藤さん等の代役。
今回もシーン丸ごとの追録ですが、理由が分からないのが本当に残念です。
*パリスはちょっと本気になっていました。
こういう役とセコイ悪党等の役と両極端で、悟朗さんの演技をいろいろ拝見出来るので、パリスは楽しいです。

4−22「暗殺者には面(つら)がない」 Orpheus

バーグマン大佐:加藤和夫(スパイドラマ倶楽部様)
バレリー<IMF>:本山可久子(スパイドラマ倶楽部様)
データー少佐:川辺久造(スパイドラマ倶楽部様)
ストラボス:雨森雅司
警備員:青野武

*バーグマン大佐が抱いていた赤トラ猫ちゃんが可愛かったです。
*麦人、加藤さんの代役。本山さんの代役。
*パリスがバーグマン大佐に変装して、ストラボスに会いますが、声が悟朗さんのままで嬉しかったです!(笑)

4−23「空中のゲリラ」 The Crane

将軍(カール・ベッツ):小瀬格(スパイドラマ倶楽部様)
コンスタンチン:宮川洋一(高城淳一氏と言う資料もあるのですが、私には宮川さんに聞こえました。お聴きになった方で、お分かりになる方は、ご教示下さい。なお、私は高城氏の声は分からないので、比べられません。)
ストラボ大佐:川辺久造(スパイドラマ倶楽部様)
クレイ<IMF>:山田康雄
将軍の部屋の受付の少佐:広川太一郎
護送車の兵士:村越伊知郎

*グローブ劇団が参加していました。
*クレイはセリフが少ないです。最初に山田さんのセリフがありますが、それ以降全部代役の為、山田さんは一言でご登場でした。(笑)
*コンスタンチンの護送車の通り道にいろいろ仕掛けて、派手に爆発させていましたが、その作業をバーニー、パリス、グローブ劇団がやっていました。
*コンスタンチンをクレーン車についている籠に隠すトリックをとても良く覚えていました。
*山田さんの代役。小瀬さんの代役。麦人。広川さんの代役。

4−24「死の監房」 Death Squad

エルマ<バーニーのガールフレンド>:小原乃梨子
ルイス:羽佐間道夫
コルバ(パーネル・ロバーツ):島宇志夫
リバ:雨森雅司
ジガロ:大塚周夫
弁護士:北村弘一

*ウィリーがインターポールの警部に扮していました。(笑)
*パリスは今回も結構ケチな役で面白かったです。
*田中さんの代役。北村さんの代役。島さんの代役。
麦人。小原さんの代役。雨森さんの代役。

4−25「山師が公国(くに)を狙ってる」 The Choice

テレサ大公妃:寺島信子(スパイドラマ倶楽部様)
エミール・ボルトラン(レナード・ニモイ):穂積隆信
ピカード:川久保潔
ベネー大佐<ボルトランの部下>:中村正
警備兵:納谷六朗
警備兵:青野武
兵士:嶋俊介??

*打ち合わせの場面で追録がありました。
麦人、田中さん/小林さん/悟朗さんの代役。
*穂積さんの代役、寺島さんの代役。
*麦人、悟朗さんの代役

4−26「ヤングパワー」 The Martyr

首相:大木民夫
チャーリー:広川太一郎
医師<IMF>:千葉耕市?
ロキシー<IMF>:池田和歌子(スパイドラマ倶楽部様)
マリア・マリック夫人:島木綿子(スパイドラマ倶楽部様)
バクラブ<本屋>:家弓家正
看守:青野武
カダール教授:千葉順二

*指令の前半が新録でした。
*麦人。
*パリスが、ピーター・ミュラーと言う25歳の学生に扮していましたが、ちょっと年すぎ??(笑)
*大木さんの代役、広川さんの代役。

***

<追記>
シーンが全部追録だった事が何回もありました。
レギュラー、ゲスト共に代役と言う事だったので、もしかしたらほとんどカットなしで入れてくれるのかと期待していたのですが、全くその逆でした。
(あまり追録部分がないので、皆さんを呼ぶまでもなかったのかも・・・と考えたので。)

こんなに追録が多いなら、オリジナルの皆さんに演って頂きたかったです。
そうでないのなら、いっそ英語のままで良いと思うのですが。

スパイのDVDが発売になった当初から、この次の「シーズン5」をかなり楽しみにしていました。
「オリジナルの追録」と思っていたので、シーズン5は、太一郎さんも池田昌子さんもあるし・・・と期待していました。
残念ながら広川さんが鬼籍に入られ、その時点で期待度がかなり落ちましたが、それでも楽しみにしていました。
今回から、全員代役となり、本当に残念です。

ビデオ完全版は凄い企画でした。
あの時に全部出ていたら・・・と思います。
そして、若山さんも追録に参加されたシーズン1が、とても貴重になりました!!


タグ: 納谷悟朗


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