ピノちゃんの預かりさんの「猫の家政婦」さん
から、ピノちゃん、とらちゃんに共通するキジトラの性格についての
問いかけがあったので、私なりに考察してみようと思う。
まず、我が家のキジトラ猫は、みおちゃん、とらちゃん、あすかちゃん。
みおちゃんはとらちゃんのお母さんである。
みおちゃんの性格>
野良猫時代に苦労したせいか、食に関する欲望というのは
それなりに深いように思う。FIV関連性症候群とみられる
慢性の口内炎から、全顎抜歯を昨年の1月にしたのだが、
そのせいもあって、やわらかいもの、特にまぐろやささみ、
かつおのゆでたものが大好き。
他の子たちは、おやつ程度にしか食べない、こういった茹でものを
主食のように食べている。
食べることが満たされたら、あとは毛繕いと寝るのみ。
ある程度、年齢がいってることもあり、落ち着いた雰囲気がある。
新しい猫が来た時の反応は、まずは無視して様子を見ている。
他の子たちとの接触の仕方を見てるようであるが、基本的に
他の猫に対して、遊びを誘ったりすることはなく、
何か気に入らないことがあれば、猫パンチ連打で先制攻撃をしかけて、
相手の戦闘意欲(?)を削いでしまう。が、喧嘩などの争いごとは
嫌いで、のんびりすることを至上としているらしい。
とらちゃんの性格>
新しい保護猫が来た時に必ず、一番にその子に挨拶にいき、
仲良くしようよ!遊ぼうよ!と誘ってくれる、ムードメーカー的存在。
まだ2歳と若いせいもあるが、遊ぶのが大好き。
みおちゃんと一緒に保護したのだけど、FIVの感染を防ぐため、
離乳してから1年近く、別々に暮らしていたので、みおちゃんを
自分のお母さんであるとの認識はないと思う。
物心ついた時には、すでに私が保護していたので、
苦労らしい苦労はほとんどしてないと思う。
そのせいか、天真爛漫が猫の毛皮きて歩いているような風情である。
他の猫や人間にも甘えるのがうまく、自分の欲求を上手に達成する賢さも
ちゃんと持っているようである。
(※FIVの感染経路は主に出血を伴うような、激しいかみ傷
によるものである。
母体からの垂直感染は、可能性としてはゼロではないが、
みおちゃんの子供たち4匹は全員感染していなかった。
以上のことから、仲良くご機嫌に生活できる猫同士なら、
感染をする可能性は極めて低いとの観点から、
我が家ではキャリアの子もそうでない子も一緒に過ごすようにしている)
あすかちゃんの性格>
子猫時代のトラウマのせいで、どうしても人間は特定人物しか
慣れることが出来ないのであるが、猫付き合いは大変良い猫である。
特に、りさ、とらという自分より年下の子から甘えられると、
ちゃんとなめてあげたりして、面倒見のいいところがある。
また、反面、誰かがいじめられているような場面があった時は
走っていき体当りをしかけて、いじめを止めようとしたりする
勇敢なところもある。
新しい保護猫が来ると、まずは、一応撃退してみるが
ある程度の時間がたてば、ちゃんと受け入れて仲良くしようとする。
また、あすかちゃんもみおちゃんと同様に野良時代の苦労からか
食に対する欲望は深い方である。また、障害を理由に他の子と
別扱いにされることを嫌う傾向があり、二階のトイレも自分から
使うようになった。
以上、簡単に考察してみた。
猫の性格は、その毛色に左右されるものではないのだろうが、
ある程度の気質というのは、遺伝的に持っているかもしれないと思う。
また、その子の育ちや苦労の度合い、他の猫との付き合いの有無に
よっても、かなり違ってくるだろう。
ただ、たったひとりで、家猫になろうとする覚悟を持ちつつ
他の猫たちと接しようとすることは、人間で言えば
全く知らない世界に飛び込むのと同じ。
自分にとって、より楽な方に持っていこうとすれば
おのずと、まわりとの関係を友好に保とうとする意識が
働くであろう。
それは猫とて、同じこと、
ピノちゃんはきっと、今、他の子たちに受け入れてもらうための
最大の努力をしているのだろう。
他の子たちに、猫パンチを食らわされても、きっとその努力は
やめないのだろう、いつも笑顔で仲良くしようよ、と
言われれば、誰だって悪い気はしない。
ピノちゃん、頑張れ!
じっくりとみんなとの関係を築いていけば、おのずと道は開ける。
いろんな猫とうまく付き合う術を身につけておけば
君には、怖いものなんてない。
大丈夫、しっかりやんなさい!

2