2013/5/29

廃れないチームに・・・  
 運動会が近づいた。6年生の担任の先生が練習場に挨拶に来てくれた。太鼓の運搬の打ち合わせをする。練習後、愛車に太鼓を積み込む。
 今日が衣装の取りまとめの締切日である。提出してきたのは7人だった。新人君の一人が今日も休みで彼がまだ未提出である。そして太鼓に入りたいという希望者もいるようである。一度にという訳には行かないようだ。
 衣装類は全て会の備品にしている。サイズが合わなくなった衣装は戻してもらう。お古となるがそれを回していく。しかし、余りにみすぼらしい物は廃棄せざるを得ない。そしてどういう訳か同じサイズが集中してしまうのである。
 足袋は出来るだけ新しい物にしてやりたい。自分もそうだが他人の履いた足袋を履くのには抵抗がある。経費は掛かるがそんなことで意欲を失わせたくはない。
 運動会に向かっての最後の練習は終わった。アレンジを任せたお兄さんは仕事を調整して見に行く。そしてお姉さんも私も駆けつける。彼らの晴れ舞台を見てやらなければ・・・。
 小1の時に見学に来た子がいた。太鼓の音が中耳炎の耳に良くないと断念した。そして6年後・・・彼女は中1になった。『太鼓をやりたい。』と門を叩いてくる。『お父さん、お母さんの許可を取ったか?』と訪ねる。『取った。』という返事だった。6年の思いがあったならきっと頑張ってくれると思う。・・・いい仲間が増えそうだ。
 『来る者は阻まない、そして去る者は追わない。』それでやってきた。しかし最近はそれに一つ増えた。『邪魔になる者はやめてもらう。』である。・・・意欲を持っている者達で活動していくのである。
 意欲がなくなったり、意欲のある者の足を引っ張る者は出て行ってもらう。・・・我々の活動は優しい活動である。厳しく管理したり強要はしていない。しかしそれを逆手に取る連中が時に出てくるのである。思春期の頃のわがままだと思うのである。それを見て見ぬ振りをすると、とんでもないことになるのである。技術を高めて楽しむという本来の方向が、単なる楽しい集まりに過ぎなくしてしまうのである。
 努力も苦労もしないで一流になどなれるはずはない。・・その努力や苦労を我々は強制しない。彼ら本人次第である。彼らが意欲を見せたなら我々は惜しみなく応援していく。
 習熟した組織運営を目指したい。技術オンリーではない。楽しさオンリーでもない。教え・学び・楽しみ・・・そして可能性・創造性を模索していく。そんなチームは廃れないと思うのである。
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2013/5/28

能力を後輩達へ  
 畑の土が乾き切らずに焦って耕起してしまい失敗した経験をすることになる。・・・計画通りにということが出来ないのが自然相手の農業なのである。去年とはおよそ2週間の遅れである。我慢に我慢してようやく春の作業である。
 陶○器工場を何年も携わっていて自然相手だった過去の農業の根本を忘れてしまっていた。それを取り戻すのにちょっと時間が掛かってしまった。・・・計画生産・製造ノルマ・・・工場の生産に天候が左右するのは焼成の風位であった。生産計画をいかに遂行していくかが仕事だった。それが身体に染み付いてしまったのである。
 我が家の圃場の土質は粘土質なのである。乾燥すれば難く固まり、水分を含むと粘ってしまう、扱いが難しい土質である。しかし地力はすごくあるのである。上手くコントロールするとすごい収穫をあげる。しかしそれを誤ると全くである。・・・情け無いがそれに気がついたのは最近なのである。過去の農業をやっている時に、いかに親父任せだったということなのである。
 百姓の青年がいきなり工場の生産の責任者になったのである。その会社も思い切ったが、それを引き受けた俺もどうかしている。全く分野の違う仕事への挑戦だったのである。白紙から始めた仕事は苦戦続きだった。しかし、その挑戦は苦しさよりも楽しさだった。解決することが快感になった。次々に新たな仕事が舞い込んだ。その度に苦労して解決していった。
 雪○バターの高級陶器が主力生産品であった。その会社が不祥事を起こし工場は閉鎖へと向かったのである。工場閉鎖は私の能力不足ではない。・・・他の工場への栄転の話もあった。しかし体調や家庭の事情やで会社を去る決断をした。
 新たな仕事は古巣の農業である。わずかな面積で収入を上げることに挑戦している。太鼓をやりながら生活の糧を作り上げる。すこし見通しが出来つつある。体調もかばいながらである。
 自分の能力を後輩達に伝える・・・それは先輩となる人間の義務だと思うのである。私の持っているものは全て後輩達に伝える。その後輩達は・・・それ以上を目指してほしいと思うのである。
 
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2013/5/25

趣味の域・・・  
 4〜5年生達が斜台ブームになっている。どうも6年生になった時の締太鼓の練習をやっているようである。彼らはまだ身長が低く締太鼓に届かないのである。斜台は様々なサイズを作ってあり一番低い台が調度合っているのである。そしてアドバイスを素直に聞き入るのである。運動会の演奏はいい刺激になっている。
 中3・2の太○と雅○が面白い・・・と言うのは、気がついた欠点を指摘するとすぐに修正してみせる。思いついた動きを伝えるとすぐに取り入れる。それらを簡単にやってしまう。野球で鍛えた体幹と運動神経がここで役に立っている。太鼓の醍醐味は難しい演奏よりも身体を使ったパフォーマンスなのである。その楽しさを彼らは知った。これを発表し喝采を受けたなら更にのめり込んでいきそうだ。
 その下の中一の5人は、揃って恥ずかしさから脱皮できないでいる。うかうかしていると小6の雄○が追い越してしまうかもしれない。彼は運動会を前に絶好調である。4年の時のコンクール前に『お腹が痛い・・・』と言っていた子は、最上級生になって頼もしい男に成長した。締太鼓を打つ姿も様になってきた。立派な演奏を運動会で披露してくれるはずだ。
 小6の女の子二人は仲がいい。そして演奏のシルエットもまた似ているのである。まだまだぎごちない演奏なのだが、同調しているのでこれでいいかもしれない。彼女らの曲は難度の高い曲なのである。よくここまで来たと思っている。それも運動会の演奏という目標があったからである。・・・そして、その下の風○も一緒に上達しているのである。ただ彼女は来年の運動会は女の子一人である。しかしこの子はしっかり一人でやり遂げるだろう。
 今日も・・・何も指示をしないのに先輩達が後輩達を教えている。こういう環境がいい。太鼓は遊びの一部、趣味の域である。それは楽しくやることなのである。その楽しさを求める為にややこしい運営があるのである。
  
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2013/5/22

楽しい活動とは・・・  
 運動会が来週になった。6年生3人に『今日で仕上げろ!』と指示を出す。構成したお兄さんが付きっ切りで見守る。他のメンバーは自主練習である。中学生の参加は二人だった。試験が近いらしい。
 5年生の風○・海○は新人の山○姉弟の小締太鼓の先生を務めている。お姉ちゃんの夢○は夢中である。お姉ちゃんには弟の晃○に『教えてくれな。』と頼んである。まずお姉ちゃんがマスターし、家で弟と練習をしてもらう。先輩と後輩・姉と弟という関係が、より身近になってより深い関係になってほしいと思う。・・・農業祭でこの二人の姉弟が先輩達と一緒にステージで演奏をしてほしい。そして先輩達はそれをサポート出来る存在になってほしいと思う。
 6年生組は・・・先週から気合を入れているのだが、まだ本気モードに見えない。去年は男子5人であった。こいつらもやる気があるのか無いのか・・・気を揉んだ。心配しながら当日の様子を見に行った。しかし、あの腑抜けな行動とは違っていた。彼らの内心はやる気満々だったのである。・・気恥ずかしさが練習にあったのだろう。当日には『やるぞ!』という開き直った気持ちになったのである。・・・太鼓の回収に行った時、校長と担任と出くわした。『格好良かった。』『すばらしかった。』と感謝の言葉をもらった。・・・今年も・・・頑張れ。
 練習に参加しなければ各自の目標は作れない。目標が無ければやる気が生まれない,意欲を作れないのである。やる気があり、意欲があったなら・・・それは楽しい活動となるのである。楽しい活動でなければ上達することにはならないのである。
 
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2013/5/20

諦めず続ける・・・  
 去年より1週間以上の遅れである。それを取り戻そうと頑張ればまた腰痛が出てしまうだろう。今年は今年だと開き直りマイペースに徹する。・・・今は植えつける苗の準備をしている。これが暇が掛かる作業で足腰に負担が掛かる。掘り起こした苗を選別する作業がある。これは雨が降った日にガレージで行う。今日はその雨が降った。山のような苗を今日一日一本一本選別し長さを揃える。この選別作業が最後の収穫まで左右する。いい圃場を作り、いい苗を植えるである。・・・天気に翻弄されているが、焦った判断はいい結果とはならないと肝に命ずる。
 メンバー達の成長もそうである。人によってその成長パターンは全く違う。『覚えが早い』が才能があるとはならない。何かを契機にがらっと変わる子もいれば、少しずつ成長していく子もいる。要は諦めないで続けていくことが大切なのである。その時で判断することを決してしてはならないのである。人を育てることは焦らず諦めない粘りである。教える側に粘りがなければ、教わる側に諦めない根性は育たない。そして愛情も人情も、絆も築けないのである。
 私自身がそうである。発足の時のメンバーの中では物覚えが悪い方の部類だった。ただ役員をやっていることが練習を休まないで続けていたに過ぎないのである。決して才能があった訳ではない。しかし続けていたから今に至ったのである。一目見て『あいつはダメだ。』という判断は出来ないのである。『どうにかしたい。』と思うのである。
 自分の才能の無い分を才能があるもので補う・・・スキ○指導員で得た運動を太鼓に応用した。これまでの様々な経験を取り入れてきた。しかし、無い才能はどうしようもなかった。しかしその無い才能は後輩達が補っているのである。
 このチームは私一人が導いているわけではない。それぞれが育んだ能力を寄せ集めていくのである。・・・諦めず続けてきたから出来ることである。
 
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2013/5/18

厄介者に・・・  
 『今日塾があるので・・・』と電話はしてくれる。そして2〜3週間前に『左手を痛めて練習を休みます・・・』と・・・その連絡で首をつなげていると思っているのか。そして今日顔を出した。顔を合わすなり『左手がまだ・・・』と言い出す。
 小学生を相手にカードを出す。もう7時を回っていた。すかさず『ゲームやカード遊びは没収だ。』これはルールである。
 小5の海○がフレンドなのである。彼は中2である。同級生には全く話しをしない。練習前も海○と何やら話している。練習の開始を告げてもそんな調子である。思わず怒鳴りつけた。
 基本練習の後は必ずミィーティングである。そのミィーティングの最中でも海○に話しかけているのである。海○は学年にしてはまだ幼いのである。しかし少しずつやる気を見せだして来た矢先なのである。このバカ野郎に彼を元に戻されてはたまったものではない。すかさず『たまに来て練習の邪魔をするのならやめてもらうぞ。小学生にかまうな。』
 今日も自主練習にする。メンバーを回って技術テェックである。そして最後に二班に分けて『雄飛』の演奏練習をした。繰り返しの練習で彼らは変わりつつある。しかし・・月に一回の顔出しでは初心者のままである。今日は低学年が休んでいたが、その彼らにも彼は入っていけないだろう。どういう気持ちで来ているのか解らない。休まず毎回来るならば解決策もあるのだろうが、たまに来て他のメンバーに悪影響を与える。それは厄介者になってしまうのである。
 今日は・・蚊帳の外だった。『太鼓をやりたい。』と彼は言って来たがその意思は伝わってこない。会費は小まめに納めてくれるが、これでは面倒は見れない。・・・結論を出す時期かもしれない。

 
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2013/5/17

独立したチーム  
 この青空・・・いつから見ていなかったか。明日も好天の予報だ・・・やっと春がやってきたか・・・忙しくなる。
 こんな時期に道○支部の総会の案内である・・・どうかしている。年度替りは4月だろう・・・考えが安易過ぎる。自ら信用を失っているのである。それで協力しろ!と言えるか。こんな組織に誰がした・・・。だらしない活動をするととことんだらしなくなっていくものである。誰も何も言わなければ更にいい加減になる。
 和○連には驚いた・・・そんな話しをNPOの会議で話すと他のスポーツ団体も同じことをしているのだそうだ。スキ○連盟も独裁的運営だった。○見○市とはそんな土地柄なのかもしれない。栗沢町はどんな団体もしっかりとした組織運営をしていた。時期によっては毎日のように会議が続くがそれがなければどの組織も動けれないのである。それが民主主義のルールである。
 合併して始めてこの市の内情がわかった。こんな風潮は行政も同じことをやっているということである。公務員は公僕ではない市民を下に見た江戸時代である。しかし合併した以上、この状況の中で活動しなければならないのである。
 もし合併していなかったら、あの状況で和○連は活動していたのだろうか。・・・おそらく、そうだったと思う。不満だらけの活動をいやいやながらやっていたと思う。それを打破する私みたいな人間は誰もいなかったからである。
 信用・信頼という大きな後ろ盾である。会長やメンバーだけでなく街の人達が私の後ろにいる。その彼らを裏切るわけには行かない。彼らから不信感を持たれる行動は出来ないのである。それが私のパワーなのである。
 和○連は潰すつもりだった。しかし、せっかちな性格で離脱してしまった。それは正解だったと思っている。あのままならば今の様な伸び伸びとした活動は出来なかっただろう。コントロールされる活動はごめんである。我々のチームは我々のメンバー達のものなのである。外部からの圧力で奪われるようなことはしない。あくまでもメンバー主体の独立したチームなのである。
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2013/5/13

一人一人への思い  
 へたれ海○が変わってきた。自主練習にすれば殆ど何もしなかった彼だったが自ら練習をしている。何の指示も無いのに自分から率先して地打ちをする私の前にやってきた。そして真剣に打っていた。前回に『後ろ足のかかとを上げるな!』の注意を必死でこらえていた。一つの彼のステップアップである。
 時には厳しい言葉で彼を叱咤している。その言葉で落ち込んでいることもある。しかし休まないで練習に顔を出す。親がそうさせているのか本人の意思かはわからないが、少なくとも太鼓をやりたい意思は持っているのである。
 優しい両親である。愛情を一杯もらって育てられている。それは彼にとっては幸せなことである。しかしその愛情が常識を外れたなら彼にとっては不幸になってしまうのである。・・・その一線はかろうじて超えていない。その証拠は彼の変わり方である。これからも私からの愛の鞭の言葉は言っていく。
 メンバーの子供が『やり方が変わった。』と親に不満をぶちまけた。その親はその子の言葉を真に受けた。そして我々を批判した。・・・我々の方針は何も変わっていない。子供の変化を真に受ける親こそバカ親である。人を育てるには誰からも批判されない常識を持った運営を心がけている。それが我々のチームの根幹なのである。どんなに協力をしてくれてもそれは覆せない。
 我々の方針はどんなことがあろうと崩さない。大先生が何を言おうともである。子供達にいい訳が出来ないことは決してしない。そういう運営をしていく。それに批判する者は自主的に出て行ったもらうだけである。
 一つの成長がとてもうれしいのである。それを見ることが生きがいなのである。スキーも太鼓もどちらも変わらない。しかし太鼓はシーズンではなく一年を通して彼らと付き合えれるのである。それだけ一人一人を思う気持ちは違うのである・・・。
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2013/5/12

理想的なフォームが・・・  
 『指導員は形を作って滑っているんですか?』・・・それは全く考え違いである。ターンをするにはターンを起こす運動がある。その運動をする為に必要な姿勢や構えがあるのである。その姿勢や構えが出来て指導員となれるのである。・・・実際にはそれだけのことではないが。
 太鼓の演奏にもこれを取り入れた。打ち込む運動を解析し、より理にかなった運動を求めた。そしてその運動が出来る姿勢や構えを導き出したのである。
 スキーの技術は随分研究した。教程や教本に無い独自の解釈をして自分の技術や講習に役立てた。始めはジャンルは全く違うと思っていた。難しいリズムをバチで打つ・・しかしそれは音楽であり身体を使う運動であった。音と身体を使い様々に表現するエンターテェーメントである。『太鼓』は・・・とても奥深いものである。
 一生懸命練習をしても観衆が驚いてくれなければ何にもならない。幼稚園のお遊戯会の様に『我が子だから・・・』で終わらせたくない。驚かせる演奏をして・・感動を与えて・・我が子の成長を見てほしいのである。
 理想的な運動が出来る理想的なフォームを作る。それが作れて本当の個性が生きてくるのである。スキーの指導員は決して同じ形を作っているわけではない。運動を求めた結果が同じ様なフォームになっていった。しかし、我々から見ればすぐに誰かがわかってしまうのである。同じ運動をしても個性は変えられないのである。
 理想的なフォームは様々な運動が出来る。それはよりオリジナリティーな演奏を導く。演奏曲と演奏技術そして表現方法・・・自分独自のソロ演奏を作ってほしい。
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2013/5/11

魅力は進化しようとする気持ち・・・  
 中学生達一人一人をテェックし修正する。昨年から取り組んできたソロ演奏で彼らは順調に上達してきた。しかし、更に・・となると課題や修正をしていく必要がある。今日はそのいいチャンスとなった。
 隼○の太鼓は一見無駄な動きや癖は無い。しかしその動きはまるでタコが踊っている様なものなのである。前にも『飛べ!』という指示を出したがやろうとしない。兄貴とはまるで違う性格である。今回は前足を上げる動きとシャープに腕を振り上げる指示を出した。・・・挑戦してほしいのだが。
 反抗心丸出しだった允○は聞く耳を持ちだした。彼の弱点は体軸が両足の中心でないことである。彼には『体重が前足に70〜80%は載っている・・・』彼の体軸にバチを合わせて『これがぶれない様に・・・』と上下動をさせた。『それだ、それで均等に載っている。』・・・加重は少なくとも均等か、後ろ足である。後ろ足で踏ん張れる姿勢が打ち込めれる理想である。
 玲○は身体は中一で一番あるのだが打ち込む音はか弱いのである。『音を鳴らすにはバチに体重と力を伝えなければならないのだぞ・・・』・・・上下動を利用すること・・そして彼の最大の弱点の手首のスナップである。この両方をうまく使って強い打ち込みとなるのである。・・・まずマスターしなければならない課題である。
 嘉○の太鼓はまるでぎこちがない。いつも苦しい姿勢で打ち込んでいる。『下半身を動かせ・・・』というのだがそれが出来ない。いい姿勢なのに動きが出てこない・・・どこかに無駄な力が掛かっているのかもしれない。いつも顔が下を向くので紙コップを彼のあごにあてた。『このコップを潰さない気持ちで打ってみろ・・・』さすがにコップは外したがあごを上げる気持ちで打たせた。・・・まるで変わった・・脚の動きも出てきた。腕の振りも大きくなった。『どうだ?』・・『楽に動けた』という返事だった。彼は力を出そうとあごで踏ん張っていたのである。
 雅○は身体能力がすこぶるいい。『こうしてみろ、ああしてみろ・・・』というアドバイスをすぐにマスターしてしまう。そしてそれを習熟して見事な演奏をする。・・彼には二つの課題を与えた。彼の悪い癖・・腰折れとなる姿勢である。体が前に傾き振りが不住に見えるのである。そして振りが真直ぐに動かず撒いてしまうことである。・・・振りを直すのには時間が掛かる。とりあえず、腰折れを意識して打たせた。・・・がらっと変わった。振りも大きくなった。
 太○のパワーは大人並みである。そしてそのパワーを見せたがり、無駄な力を使うのである。力強い太鼓には一見見えるがロボットが打つ太鼓にも見えるのである。『力強さと美しさだ・・・いつもバチを強く握るな。インパクトの時に強く握り、打ち終わったら手を緩めろ・・・』・・・動きに滑らかさと音に強弱が出てきた。
 「イチロー」であろうと絶えず修正している。彼は天才だから自分でそれが出来るが、普通人はそうはいかない。いつも同じ気持ちで演奏しているつもりでも、時にいい・悪いがある。そして成長途中の彼らは様々な模索もしながら練習を繰り返すのである。太鼓という芸能に完成品などない。しかしその成長の過程でも魅力があるのである。・・・その魅力は進化しようと思う気持ちがないと生まれないと思うのである。
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2013/5/9

笑い顔の練習風景に  
 やっと春がやってきた。冷蔵庫の様なハウスでじっと耐えたメロンの苗達は一斉に芯葉を出してきた。試練を乗り越えた・・・こういう苗は強い。あとはテクニックでこの遅れの挽回である。
 一回の練習時間はわずかに一時間、それを週に二回である。全員が集まることはまずない。しかし・・メンバーに意欲があって、目標を持ち、効率の良い練習をしていけば技術は必ず上達し元気ないいチームに育つはずである。
 今のチームは良い状態である。1〜2名の休む回数の多い子もいるがチームの雰囲気はいいし、順調に技術も上がってきている。各自が自信を持つまでこの状態をしばらく続けたいと思っている。
 しばらく『山彦』などの合同曲の練習を入れていない。去年入った子はまるで解らない筈である。しかしそれはあえてそうした。その時間を入れる余裕が無いということもあるが、ここでそれを入れるとせっかく出来上がった意欲を削ぐことになると思ったからである。そして・・・合同曲をやるメリットが失っているからである。いつもぐちゃぐちゃになっている演奏では魅力は無い。練習不足、チームの技術不足ということなのである。
 自前の曲も満足に出来ないで合同曲の練習は入れられない。あくまでも自分のチーム状態を優先していく。その中で連盟に協力していく。見栄を張ってチーム状況を悪くはしたくないのである。
 チームがやろうとしているのは、一人一人が絶対の自信が持てる演奏が出来る様になることである。これは時間が掛かることなのである。コーチ達もこの練習を何度も何度も繰り返して今の実力を身に付けた。・・・太○や雅○は見違える演奏になってきた。これからである。打てば打つだけすごさを増したプレーヤーになっていくのである。
 そんな姿を間近で見る後輩達も感化されている。アドバイスを真剣に聞く。そしてやってみる。自分の上達が自分で解ってくる。そこまでになってくれれば黙っていても上手くなっていく。・・・もう一息である。
 覚えていくこと、上達していくことが楽しさになっていく。管理や強制を優先しては楽しさなどは生まれない。活動に苦痛となることを少しでも減らしていく。そして夢中になれる目標を作っていく・・・それが笑い顔の練習風景になるはずだ。
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2013/5/7

理想のチーム作り・・・  
 やっと太陽さんが顔を出した。ハウスの中は南国となるが、外は北風の強風が吹き荒れる。午後には畑も乾き外作業を行うが気温も上がらずきつかった。仕事は遅れているが早々と切り上げた。昨年の一週間遅れである。明日から天候も回復する予報である。少しずつ挽回である。ただ、この気温差でハウスの苗達はダメージを受けた。これを乗り切った苗は丈夫な強い苗となるはずだ。彼らの頑張りに期待する。
 太鼓を始めたのはチームの立ち上げの役員に抜擢されたからである。寝耳に水のような話しだった。その頃はスキ○の指導員を目指していた頃であった。準○導員の検定の年だった。まだ会社員でなく農業者の頃である。(また元に戻ったが・・・) 
 毎夜、スキ○場か太鼓の練習場かの毎日だった。ちょうど今のお姉さん達の年齢の頃で体力も情熱も満ち溢れていたのである。上位の点数で検定は合格した。しかし太鼓は全くの初心者である。始めてくる子供達と同じである。いや、その上達速度は彼らよりずっと時間が掛かった。20代とはいえ頭は子供達には敵わない。
 それから仕事の他に2足の草鞋を履いた生活となった。スキ○も太鼓も一生懸命に取り組んだ。スキーは技術を上げることを・・・そして太鼓は技術よりも活動運営である。それは白紙から立ち上げたメンバーを集めての組織作りからだった。太鼓技術だとか指導方法だとかは先生に委ねるしかない。そして私自身は他のメンバーと比べるとついていけないことがよくあった。才能があるとは思えなかった。それは今でも同じである。ただ違うのは私が無いことを補ってくれるメンバーが育ったことである。
 スキ○界ではそこそこ存在感のある立場になった。連盟の検定の責任者を何年も務めた。指導部のナンバー2の立場にもなった。しかしこの組織に・・自分の体の問題もあったが愛想も尽きたのである。それはこれ以上語らないことにしたい。
 好きで始めた訳ではないが、自分の責任感なのだろうか・・・今日に至ってしまった。スキ○も太鼓も・・・子供達と楽しくやっていくことが生きがいになっていた。子供達の笑顔が見える講習をしたい・・・どちらも同じ気持ちなのであった。ただ・・・スキ○界ではもう出来ない状況になったのである。
 自分の理想と思う組織運営はスキ○界には無かった。・・・スキ○と太鼓とどちらが好きだったかと言えば、やはりスキ○である。しかし活動する魅力は太鼓なのである。手の平を合わせるような活動が出来る。人と人とが真正面に向き合う・・そういう心を通じた活動を作っていける。・・・それが目標になったのである。
 合併という試練も何とか乗り切った。その試練は逆に新たな発想も生まれた。いろいろなことが起こるがそれを乗り切ることがチームもメンバー達も強さを増していくのである。
 失えば・・・育てればいいのである。このチームに失望は似合わない。失敗など恐れない。絶えず前を向いていく・・・目を輝かしたメンバー達を育て続けていく・・・その理想のチーム作りが出来る・・・スキ○界では絶対に出来ないことだった。
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2013/5/6

幸せな気持ちの活動に  
 今日も寒い雨が・・・日照がここ数日まるでない。今日の気温は10℃にもならなかった。どうなっちゃってるの・・・。
 NPOの職員の移動で事務局長の送別、新職員の歓迎や昇格祝を兼ねた宴が催された。私はいつもの様にバスで会場へ。今回だけでなく会議などの後宴がある時は、毎回10分遅れの参加である。家の前のバス停から乗車して、会場前のバス停で降車である。宴は始まっていて理事長の挨拶の途中であった。出来れば開始時間を少し遅らせてくれると有難いのだが・・・と勝手に思っている。もうその状況は理解してもらっているのだが何とも後ろめたいのである。その前のバスとなると1時間半以上前になってしまうのである。・・・田舎なのである。しかしバス停は目の前であり駅も2〜3分である。札幌へは目の前のバス停から乗車して中心地に直通なのである。田舎なのだが便利はすこぶるいいのである。・・・ただ、本数は少ないのであるが。
 顧問の前会長(副理事長)や理事長・相談役に先日に福島のおじいちゃんがバチを持って見学に来た報告をする。『すごいバチなんだは・・』・・『そうか!』と自分ごとの様にうれしそうであった。彼らにはことあるごとに報告をしている。良い事も悪い事もである。それは彼らが我々の一番の理解者でありサポーターなのである。そしてメンバー達をしっかりと見守ってくれる地域のおじいちゃん達なのである。
 5月になって使用料から暖房費が掛からなくなるのである。しかし会場は冬のように寒いのである。市管理の時は暖房は一切入れてくれなかった。しかし会場には暖房が入っていた。理事長にその御礼を伝えた。・・・『寒いんだから当たり前だ!・・・困ったことがあったら何でも言って来てくれ。』
 沢山の暖かい人達から・・・暖かく見守られ、暖かく応援されている。・・・暖かい気持ちに答えるのは・・・暖かい活動や演奏である。・・・きっとみんな幸せな気持ちとなるはずだ。
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2013/5/2

やりがいが・・・  
 雪???おいおい勘弁してよ。夕べは直径7〜8cmのローソクを灯した。今ハウスに出かけ温度計を見ると4℃・・・コードを繋いで電気ストーブを置いてきた。メロンなどの苗はハウスの中で更にポリフィルムやシルバーシートで覆っている。しかし日照が無く地温も上がっていないのである。保温をしても肝心の地温が上がらないと・・・。苗半作といって苗を失うと一年を棒に振ってしまうのである。
 元気な苗を育て豊かな圃場に植えつけなければ稔りは生まれない。一番肝心な第一歩なのである。それは我々の活動も同じである。まずは元気なメンバーがいなければならない。そして豊かな圃場は活動の環境である。たとえ用具が豊かであってもいい演奏曲があってもそれだけではいい苗は育たない。肝心なのはどうやって取り組むかである。それは人がつくり育んでいく一番難しく一番大切なことなのである。
 そこに結論などは無い、いつも悩み考え続ける課題なのである。それは子供達は人であるからである。それぞれがそれぞれの考えや感情を持つ人だからである。それは尊重しなければならないことなのである。幼い子であろうと尊厳を持ったつきあいをしなければならない。バカにしたり、悪口を言うことはご法度である。彼らにはまだ知恵や知識や判断力は持ち合わせてないが、我々と同じ人なのである。同じことを押し付けて彼らを育てることは出来ないのである。
 良いことは誉める。悪いことは叱る。当たり前のことが基本である。しかし人間には感情が加わる。これがやっかいなのである。しかし、このやっかいなことを潰していかなければ正常な活動に導いてはいけないのである。それは時に・・・自分を信じ無情な判断をすることもある。自分の能力の無さをさらしても守ることをしなければならないと思っている。
 毎回の練習に行くのが楽しみである。少しづつ成長していく過程を付き合っていく・・・それは何ともいえないものである。そして彼らの家族達が彼らの成長を一緒に喜んでくれる・・・やりがいがまた膨らむ・・・。
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2013/5/1

賑やかだった練習  
 今日の練習は賑やかだった。重いバチを携えて寧○とぜ○のおじいちゃん・家族が練習場に・・・今までに見たことのないすごいバチである。その美しさに見とれるほどだった。・・・驚いた。
 練習はいつも通りに基本練習をしミィーティング・・・持ってきてくれたバチを紹介しお礼を言ってくださいと・・・そして衣装の取りまとめ用紙を配る。来月からのシーズンインに間に合わす。
 見学者がいると子供達の張り切り方が変わる。いつもと同じパターンの練習なのだが・・いいところを見せたがる。そしてアドバイスを聞く態度も・・・。いつも今日位真剣だったら・・・去年も小学校の音楽の先生が見学に来た時も同じ様な現象が・・・。時々・・・見学があるといいかも。
 会場の使用料は今日から夏の料金になる。暖房料が掛からない分安くなるのである。あまりの寒さに管理人が・・いや理事長の指示なのだろう。暖房を入れてくれた。市管理だったらまずこんなことはない・・・有難い。
 帰り際に斜里から帰省している貴○が差し入れを一杯持って『もう、終わり』と顔を出す。・・・おお、来たな・・・こいつの顔を見れるのはこの時期と農業祭である。楽しみの一つである。ゆっくり話しが出来なかったが『雪でビートの作付けが遅れるなあ・・・』ホクレ○職員の顔が見れる。彼も業界人である。・・・智○は福島に帰省である。数年前とは逆である。北海道にちょくちょく帰っていた時期が今度は福島に帰省するということになった。
 さて、おじいちゃんはどんな感想を持ってくれただろうか。・・・彼の二人の孫と付き合いだして最初に感じたことは『しっかりした家庭で育っている・・・』ということだった。それは美化した感想ではない。むしろ普通の家族なのである。ところが・・・普通でない環境の子が沢山いるのである。そういう子を何人も預かってきたのである。
 すばらしい家庭や家族の中で育つ彼らはすばらしい大人に育ってくれるはずだ。その中のほんの隙間を我々は補うことに過ぎないのである。それだけ家庭・家族というのは子供達にとっての成長の基本だと思うのである。
 メンバーの中には片親の子もいる。甘やかして育てられた子もいる。過去にはモンスターな親の子もいた。しかし我々との関係はどの子も対当である。能力の差でも、体力の差でも区別はしない。無いものを補い育てるのである。
 どの子もめんこくてしょうがない・・・そういう人に導きたい。
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