2012/3/29

心残りをひとつ、ひとつ…。  福島の猫たち

先々週のレスキューでのことです。

いつもの給餌場所へ向かおうと、車が坂道を上りかけたとき。
ふと、助手席から見下ろすと猫がこちらを見上げていました。

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まおさん撮影


行かないで、と言っているかのように小さくにゃーと鳴きました。

運転席にいたまおさんが「ポッちゃん!?」と声をあげました。

依頼主の猫?と聞くと、いやそうではなくて…と。

去年11月。まおさんとゆきちゃんとぽんぽんちゃんが見かけた懐っこい子。
あまりに懐っこくて置いていくのがしのびなく…。
その時は保護する枠がなくて、連れて帰ることができませんでした。

レスキューを休んでいた私のところにゆきちゃんから電話が入り。
これこれこういう柄の依頼の猫っていなかった?と何度も聞くのだけれど。
その場所はもともと依頼があった場所ではなくて……
私も前の週、抱っこできる三毛猫を置いてきちゃった……と言うしかなくて。

なぜあの時、連れてきなよと言えなかったのか。

その次の週、あのとき抱っこできた三毛を保護できたので
(くしくも、ゆきちゃんが保護してくれて)
一抹の後ろめたさが私の中にありました。

どうして連れてきてと言えなかったのか。

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昨年、まおさん撮影


せめてフロントラインだけでも…と、
なんだか全体的に「残念な柄」のその猫の首筋にスポットオンしてきたそう。



この残念な柄は…ポッちゃんだと思うけど、
なんだかひと回り大きくなったような、もっと人懐こかったような……。
うーんと首をひねりながらもポッちゃんだよねえと、まおさん。

にゃーとかすれた声で鳴くさまが哀れを誘い、
差し出した食べ物よりも人恋しさのほうが勝っているようで。
普通に抱っこできて。

この時期に。
抱っこして保護できる猫は、少ない。
折りたたみケージを組み立ててもらってインして。
犬班A。さんにこれこれこういう猫がいてね…と電話して。

連れてきなよ。

そう言ってくれて。

にゃんこはうすに戻ってパソコンでまおさんが昨年撮った写真を確認して。
間違いない、ポッちゃんよ。

知らせを受けたゆきちゃん、ぽんぽんちゃんも大喜び。


よかった。


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パッツンな後ろ髪


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前髪も短すぎ…


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ついた名前が「おじゃる丸」♂ FIV+


※この写真3点は、たまこちゃん撮影


ひと目、おじゃる丸を見た瞬間、誰もが「プッ」と吹きだして。

愛すべき存在。もうそれは才能といっていいくらい。

マニア受けする?おじゃる丸、一時預かりさん募集中です。

問い合わせは ariko602@yahoo.co.jp まで。




とっさに判断を下さなくてはいけないときとか。
まるで自分を試されているような。
度量が小さい自分にがっかりするのだけれど。

あまり後悔しすぎないように。

後悔はあまりつくらないように。

ひとつひとつ。心残りをなくしていけるように。

強く
たくましく
しなやかであるように。


レスキューはホント、自分を試されているような瞬間に出くわすものです…。


おまけ。

ポッちゃん(おじゃる丸)がひと回り大きくなったのは、
私たちが頑張って給餌したおかげよ、うん。
と、自分を納得させようとしていたまおさんでした。


坂の下から車を追ってきたおじゃる丸。
あの後、どんなに坂の上で「ねこちゃ〜ん」と呼んでも出てこなかった。
どんな気持ちで追ってきたのかと思うと胸が締めつけられるようだけど…。

間に合ってよかった。本当に。


でも。

おじゃる丸を抱っこして車に乗せた後、ふと見ると
白猫がぽつんと、おじゃる丸の後方にいたのでした…。


3月の県による一斉保護では相当数の犬猫が保護され、
なお数百匹は残されている模様と報告されていました。


このままでいいわけがない。


少しでも悲劇を食い止めることができますように。


*****

にゃんこはうす写真展開催中! 4月1日(日)まで。

詳しくはこちら


ご感想をいくつかいただいています。
ありがとうございます!


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タグ:  ペット 被災

2012/3/28

通院  複数

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サンクロウ♂ 里親募集中(岩手県花巻市で保護)
FIV、FeLVのウイルスはどちらも陰性


保護時、尻尾の付け根あたりにガブリと噛まれ傷があったサンクロウですが、
膿を出し切ったと思ったら、再び…。

毛にだまされて(つい甘くみてしまう)と、先生が。

先週末から1日おきの通院が続いています。

サンクロウ。
キャリーの中で暴れる暴れる。
シーツがボロボロ。

治療中も、かなり痛いのか失禁…。かわいそうに。


平日の通院はアイさん、私だったのですが、最近、心強い助っ人登場!

4月からしばらく平日動けない私は大助かり。


実は、今年2月でプチポンはおかげさまで活動が丸10年。あっという間。

細々とでも続けていれば、こうして応援や支援をいただけることに
ただただ感謝です。

先週からは、海外在住の盛岡にご実家がある方がヘルプに来てくださいました。

いろんな方に出会えること。
職場関係とはまったく別のつながりを持てること。
思いがけないところから手が差しのべられること。
すてきな里親さんとめぐりあえること。

こうしたことに自分がむいているとかむいていないとか、
考えたことはないのですが、
続けられることの幸運に感謝して、できるだけ続けられたら。

ありがとうございます。

感謝をこめて。


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甘えん坊の駄々っ子ちゃん


かまってかまって攻撃がすごい〜。
まだまだ若造。

保護時3キロちょっとだったのが、あっという間に5.25キロに。

抱っこも、撫でられるのも、かまわれるのも大好き。
先日、ノートに書きものをしていたら背中に飛びのってきてビックリ。

お問い合わせ、お待ちしています。

猫は…あまり好きではないかも。

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待ってるにゃ



放浪の跡が残るにくきう。
夜中のコンビニで保護したときは、おでんくさかったなあ。


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タグ:  里親募集 東北

2012/3/27

いよいよ、明日から〜にゃんこはうす写真展開催!〜  お知らせ

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東京銀座のギャラリーで、明日から「にゃんこはうす写真展」開催です!

犬班A。さんが準備やら設営やら何やら頑張ってくれてます〜。
写真家の中川こうじさんも。
仕事を終えたPo。ちゃんも号泣しながら。
保護猫を預かってくださっているNickyさんも。

そしてそして。老猫会の皆さまも。

たくさんの方の応援と心強いサポートにより、
とうとう、というかやっとというか……
にゃんこはうす初の写真展開催です。

設営を終えたA。さんが写真を撮って様子を知らせてくれました。

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行きたい〜。これは見なきゃ。

銀座、よくわかんない〜という方も大丈夫。
くっしーさんが食べ物マップを作成してくださいました!

わ〜ますます行きたい。


幸運にも、レスキュー班の中には撮影班もあって。
写真撮るのが好きなメンバーが多いのです(私も)。
一枚、一枚。ああこれはあの時の。
と、ぎゅっと心臓をわしづかみされそうな、
やり場のない悲しみがこみ上げるものもありますが、
ただただ悲惨…というだけではない写真だと自負しています。

ごく普通の、ありきたりの犬飼い、猫飼いが
偶然というか必然的にこうしてレスキューに参加しています。

それは今なお続いていることで、終わりの見えないことですが。

この日本の片隅でこういうことが起きているのだと、
ぎりぎりの状況下、取り残されている犬や猫たちがいることを知ってもらいたい、
伝えなきゃと、あふれんばかりの思いをこめて撮っています。


期間中は、老猫会の方々によるワークショップが日替わりで開催されます。

詳しくはむーままさんのブログをぜひご覧ください。

・オリジナルのにゃんこカフェを作ろう
・和紙をちぎって猫の貼り絵を作ってみよう!
・肉球白玉2012春を作ってみよう!


グッズ販売も充実しています。

・にゃんこはうすオリジナル フォトブック
・にゃんこはうす常駐スタッフ、うさこさんによるオリジナルステッカー3種
・春を待つにゃんこの手拭い



ぜひ、足を運んでいただけたら幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。





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タグ:  里親募集 東北

2012/3/26

春を呼ぶ使者  福島の猫たち

週末、福島へ行ってきました。

この週末も天気に恵まれなかったけれど、もう慣れました。

風が冷たくても、することをただするだけです。

一週間前より、あちこちに春の兆しを感じました。

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梅もほころび


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猫柳は銀色のやわらかい産毛を光らせ


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椿の鮮やかなピンクが、何とはなしにもの悲しく


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これは…なんだろう。エリカの仲間?



原発事故から季節がひとつ巡って。
福島に再び春が訪れました。

土曜は、依頼主の飼い主さん親子が同行。
去年の夏から、ずっと捜しているのです。
4匹のうち2匹は保護できたけれど、1匹は亡くなり。
まだ、愛猫2匹が見つかりません。

もうダメなのかしら。
飼い主さんはそうつぶやきながらもあきらめきれず。

生きているのか、死んでいるのか。

それがわからないから、どこにも進めないでいる。

大丈夫。大丈夫ですよと、
ため息をつく飼い主さんにかける言葉は自分でも空々しいような気がして。

もう何匹、お家の前では別の猫たちがつかまったか。
目当ての猫2匹が、どうしてもつかまらない。

猫たちの名前をたくさん呼んでもらって。

今度こそ。

みんなが願ったのだけれど。

この日は、別のキジトラが捕獲器の周りをうろうろするのみで、
1匹もつかまりませんでした。


捕獲のコツは、ほどよく肩の力を抜くこと。
目線もターゲットからはそらす程度がちょうどいい。
ギラギラしないこと。

これは私流のおまじないのようなものなんですが。

懸命な飼い主さんのためにも、どうか…
と、つい力が入ってしまいます。


引き上げる際、つぼみをつけた庭の白椿を手折ってきた飼い主さん。

次の一時帰宅は6月だわ……とポツリと言いました。

季節は二巡目になるのに。

やり場のない気持ちを、どう落ち着かせろというのか。


捕獲器を仕掛けて、ちょうど飼い主さんが一時帰宅した時に
ずっと捜していた猫が入っていて、
「まあ、○○○ちゃん!」と、飼い主さんが声をあげて喜ぶ。

で、お願いしますと、毎回ありこさんがイメージトレーニングというか
シナリオを描き、かたわらでそれを聞きながらうむ!とうなずくのだけれど。

このところ、停滞というか閉塞状態が続いているような……。

そんななか、嬉しい出来事がふたつ。

犬班A。&くぅチームが、やはりずっと捜していた飼い主さんの愛猫を保護!

それから。
フードを置きに通い続けていたお家の猫がもしかして……というようなお問い合わせが。


新規の依頼主の家には別の家の猫がいたり。
別の新規の依頼主宅には猫の気配がまったくなかったり。



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母牛が仔牛の頭をグルーミングしていたり


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久々に出会ったダチョウ♀




日曜日。

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陽が昇るのが早くなった


土曜は、金曜仕事を終えた関東組が1〜2時間の仮眠が取れるかどうかで始まるレスキューですが、
日曜はそれよりさらに早く始まります。

早く。早く。
昨日見かけたあのコをつかまえなきゃ。


けれど。
この日もダメで……。

ただ。久々にレスキュー班のフルメンバーがそろったこともあり、
給餌はいつにも増して抜かりなく。


次こそは。
と、毎回、心残りがある3月レスキューなのでした……。

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Spring ephemeral(スプリング・エフェメラル)春を呼ぶ使者



春先に咲く花を「春の妖精」「春を呼ぶ使者」というそうですが、
そうしたものはなぜか黄色が多いような気がします。

福寿草。
レンギョウ。
水仙。
サンシュユ。
マンサク。

色のない世界の「冬」から、春が来たよと明るく告げるような鮮やかな黄色。


こんなふうに。

ここにいるよと、はっきりとわかる色を持っているわけではなく、
むしろ汚れてくたびれきった風体のコたちが多いのだけれど。

確かに。まだ息づいている。生きている。彼らは。


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まおさん撮影


くさむらに隠れて、ずっとこちらを見たままの犬。

(かなり前から目撃されているコなのだけれど、私は今回が初めて)

ぽつんと。逃げるでもなく。

パンとジャーキーを置いて、それから車を後退させると。
走ってきて、わき目もふらずに食べて。食べて。

ドライフードを置いて。

どこからか、犬の鳴き声が聞こえてきて。

それが土曜の宵闇迫る夕方のこと。

日曜。気になってたまこちゃんぽんぽんちゃんチームで行ってみたら。

このコの姿はなく、けれど鳴いていた犬を発見。

声のするお家の敷地をのぞいてみたら。

犬がつながれていました。

餌やりに通っているので連れて行かないで、と張り紙があったけれど……。

あまりいい状態ではなかった。


きっと、写真の犬は人がいなくなった町で寂しくて、
つながれた犬の近くをさまよっているのでしょう。

つながれたままの犬も。
主を失い、さまようしかない犬も。

あまり落ち込むのもおこがましいゾと思うものの。

毎回、己の非力に打ちのめされるのでした。


それでも。

依頼の飼い主さんと話をして、次こそはと思いを新たにするのでした。

次こそは。


*****

本日のにゃんこはうすは、「とまと」嬢。


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うぇ〜ん、誰か私をもらってください〜


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なんてね


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にやり


しま三毛、八割れ。
マイペースの甘えん坊。
人間でいったらB型タイプ(だと思います)。

一時預かりさま募集中!


※現在、にゃんこはうすには70匹近い保護猫&飼い主さんからの預かり猫がいます。
少ない常駐スタッフがこまやかにケアをしていますが、
できればもう少し頭数が減ったら。
そうしたら保護枠が増えてレスキューで連れ帰ることができます。
今は給餌がメインになっていて、なかなかつらいものがあります。

もし、ご自宅の猫ちゃんにお友達を迎えたいなあとか、
猫を亡くして何年かになるけれど、また猫と暮らしてみたいなあとか。

福島の被災猫を預かっていただけないでしょうか。

詳しくはこちら


ぜひお問い合わせください。

ご縁があれば、全国へお届けする気持ちで募集しています。

もちろん、プチポンの保護猫たちも。


どうぞよろしくお願いいたします。




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タグ:  ペット 被災

2012/3/25

グリオ  福島の猫たち




ビビリのグリオ。

捕獲器の中でパニックになっていたけど。

まだ、心を許していないけれど。

ある日突然、甘えん坊に豹変しそうな気がします。



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6
タグ:  ペット 被災

2012/3/24

にゃんこはうすからのメッセージ動画  福島の猫たち


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タグ:  ペット 被災

2012/3/23

春は名のみの…  複数

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アージ♀ 里親募集中(青森出身)



記事タイトルは決まっていて、頭の中では書いていたのですが、
現実には書く時間をつくれないでいるまま…また週末に突入です…。

早い。早すぎ…。

先週末、福島へ行きレスキュー参加してきました。
今週末も、これから行ってきます〜。
(大雪につかまらないうちに)

週末は天気がダメダメですが、変わらず淡々とできることをするのみです。

また新たに、レスキュー依頼をいただきました。

ちゃと、つかさ、あおの保護場所近く、
高台のため津波からは逃れたものの避難を余儀なくされ、
4月、避難の際、じっとこちらを見つめる茶白のミーくんの
あの表情が忘れられない…と、電話の向こうで声を詰まらせていました。

見つかりますように。


一年を過ぎ、生き延びている放たれた牛たちの運命が気になって仕方ありません。

畜産家にとっては、今となっては補償で生活の糧を少しでも得なくては…と、
ほとんどが牛の殺処分に同意しているそうですが。
そのため、牛たちは柵に追いやられ、処分されるのを待つのみなのですが。

牛は、2〜3日、飲まず食わずの状態が続くと死んでしまうのだそうです。
それだけ、産業動物というのはケアが必要なのですが。

それをわかっている畜産家の気持ちを無視して、
それを知らない行政の人たちが、牛たちにする仕打ちは……。

餓死。

処分するまでのせめて数日、これまでの苛酷を生き延びた労をねぎらう意味で、
干し草などの食べ物や飲み水を与えることはできないのでしょうか。

その命に敬意を表することをしてもいいのではないでしょうか。



「いただきます」は日本独特の言葉。
英語や中国語にはない。

日本料理では箸は結界なのです。
箸の向こう側は神様の領域。

神様のものをいただくので「いただきます」なのです。



ある有名料亭のご主人の言葉です。


人間は。どこまでおごりたかぶっているのか。

命をいただくことを、粗末にしてはいけない。

その命を、こんな形で失うことに対して、
せめてどこかで、その命に感謝と詫びを入れることができないものでしょうか。


福寿草が咲き、水仙がほころび、梅のつぼみがふくらんだ先週末の福島で。

柵に追いやられた牛たちが、
こんな形で命の期限を切られ。
こんなあんまりな最期の時を迎えるなんて。


手持ちのペットボトルの水とか、
ウサギ用ペレットとか、ティモシーとか、限られたほんのわずかなものを
あげたところで、それは喉の渇きや空腹を癒やすにはとうてい足りないものだけれど。


ごめんね、と。

何もしないよりはまし。
と思うものの。

あんまりだ。



そして。

依頼宅の近くで、一頭の牛がこちらに背を向けてじっとしていました。
その前の週には見かけなかった光景。

見ると、まだ短い新芽を食べようとして難儀しているようで。
チームメイトのまおさんにそれを言うと。
そうではありませんでした。

鼻輪から垂れ下がった綱が垣根に絡みついて、動けないでいるのでした……。

つんつんと角で腕を押しやられながらも、
まおさんが絡みついた綱をはさみで切ってあげました。

どれほどそんな状態が続いていたのか。

げっそりと腰の肉が落ちたその牛は、
すぐさま地面の草を頬張りました。

もくもくと。
もくもくと。

私たちはその場をそっと後にしました。

ごめんね、とつぶやいて。


人間が、人間に対してしてしまったこと。
人間が、人間以外の命にしていること。

取り残された動物たちは、
生きている。

この瞬間も。

死の淵に追いやられながらも。


どうして?



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タグ: 東北  里親募集



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