2012/9/3

緑に覆い尽くされて  福島の猫たち

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報告がずいぶん遅れてしまいましたが、8月25日〜26日、福島に行ってきました。

この時は人手が足りなく、レスキュー班(犬班A。さん、ゆきちゃん、私)が土曜朝の
にゃんこはうす当番をしてから給餌に向かいました。

午後のけっこういい時間に向かったので、私が富岡町の給餌ポイントを回り終わったのが(16ヵ所)
19時を過ぎていて…。

暑さは相変わらずでしたが、それでも日が昇るのと沈む時間は早くなっていて。
応用がきかず、いつものとおりに回っていると、最後は市街地から離れた山際になってしまって。
先週、青大将がにょろにょろしていたところの給餌はちょっと怖かった…。

それでも。

野生動物ではなく、明らかに猫が食べた気配があるわけで。

完全室内飼いの鈴付き首輪を付けた、依頼主の猫がこういう風景で命をつないでいるのかと思うと。

いつも。

それがいいのか考えるより先に。

依頼主宅のところに行くと、いつも、依頼の猫の名前を呼びます。

どこかで聞いてくれていると信じて。

耳に届くはず、と信じて。

応える猫の鳴き声は聞こえないのがほとんどだけど。

*****

ありこさんのブログに詳しくありますが、
この日土曜朝にまずA。さんが下見に行ってくれて、
その後ゆきちゃんと3人で新規依頼宅へ行きました。

冒頭の写真は、依頼主宅の門の様子。

最初、どこが入り口かわからないほどの緑に覆い尽くされていて。

F-1からこんなに近いところに、普通に街並みがあることに軽く驚いて。

本当に、突然、根こそぎすべてを奪われてしまうということ。

いつもそうなのだけど、ただただ茫然とするのだけれど。

ここでも、完全室内飼いだった猫2匹の名前を呼んで。

意味があるかどうか考えるよりも何よりも。

喉の渇きを癒やしてほしいと、飲み水場をつくりました。


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大熊町の、ジゼル(保護済み)が逃げ込んだ家の前のアスファルトにも
文字どおり地を這うようにツタが勢いを増していました。

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これは日曜、ゆきちゃんと南相馬市小高区を回っていたときに撮ったもの。

ガマの穂が晩夏のそよ風に揺られていました。

このあたりは、前は気づかなかったけれど、
重たげな潮風が吹いていて、磯の香りがしました。

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プチポンにショートステイしていた「おおちゃん(本名ちいちゃん)」がいた小高区浦尻のほうにはまだ行っていません。
遠くから見渡すだけ。
海岸線から200メートルあるかないかというおおちゃんの家はなくなり、おじいさんが命を落としたそうです。

*****

すべて緑になる日まで。

ふと、(内容はまったく違うのだけれど)大島弓子さんの漫画タイトルが頭の中をぐるぐるしていた今回のレスキューでした。

けれど、この勢いのある緑もやがて季節の移り変わりとともに消えていき。

季節はめぐり。

再びの秋になり、冬になり。

でも、取り残された犬や猫たちは?


頭のどこかに、「ペット野生化」という見出しの河北新報の記事のことがひっかかっているのだけれど。

ペットは野生化していません。

今も。これからも。

野生化と書ききることで、ペットへの責任を放棄せざるを得なかった後ろめたさを正当化しようというのか。

一度、人間と暮らす幸福を知ったペットたちは決して人間を裏切ることはない。

だから。

どうか、これ以上見棄てないでほしい。


保護した犬や猫たちが、再び人間の保護下に置かれてどんなにほっとしているか。

のびきったようにひたすら眠り続けたり。
それまでの飢えと渇きをうめるようにフードを食べたり。
撫でられて喉を鳴らしたり。

最初は無表情でも。

だから。

無理かもしれない。だめかもしれない。難しいかも。

そう思いつつも。

まだ。まだ頑張りたい。


9月最初の土日は日曜出勤がありお休みしましたが、
今週末も行ってきます。


いつも温かい応援とありがたいカンパご支援、本当に感謝いたします。

きちんと報告しなくては…と思いつつも失礼を重ねています。
申し訳ありません。


ありがとうございます。

感謝をこめて。






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ねこちゃんストラップ新作6点入荷しました!(8月17日) ファブリックボード残り1点もお見逃しなく。

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タグ:  ペット 被災



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