2013/9/9

またたび〜9/7-9/8の福島〜  福島の猫たち

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季節は秋へ




9月7日(土)〜8日(日)、福島へ行ってきました。

初日はありこさんと、2日目はゆきちゃんと
(ありこさんはボンママと)。

あの暑い暑い夏もあっという間に終わってしまい、
「また冬が来るんだね」「そうだねえ」なんて言いながらの、
季節がまたひとつ進んだことを感じた週末でした。



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ここ2〜3ヵ月くらい前からだと思うのですが、道の両脇の草がこんなふうに枯れているのです。

除草剤を撒いているのでしょう。

意味があるのかわからないのですが、いっそう不自然な光景。


住む人がいて、日々の、季節の管理をちゃんと行っていればこんなことにはならないのだろうけれど。

震災から2年以上過ぎて。

そこに住んでいた方には本当に申し訳ないのだけれど、もとに戻ることはないのでは…。

そんなふうに思うほど、錆びれ具合、朽ち果てていく様子、廃れていく町並み。

どうすることもできない時の流れを感じます。


*****

富岡町で。

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手前を茶白の猫が道路を横切り、その後ろにはイノブタ一家が。


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梅の実のような、地面に落ちた何かの実をぼりっ、こりっ、と音をたてて一心に食べていました。


この町ではようやく、震災前からごみ集積所に置かれたままのごみの回収が始まろうとしているようです。

日付とごみの種類が書かれた黒い袋が、集積所のわきに積み重ねられていました。


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旧警戒区域(第一原発から20キロ圏内)でいちばん南に位置する楢葉町(第二原発があります)では、除染がどんどん進んでいました。

依頼主のお宅の庭には玉砂利が敷かれ、植栽コーナーはきれいにブロックで囲まれていて。
驚くほどきれいに整備されていました。

背丈ほどの草むらをかき分け、蚊に刺されながら。うっかり牛糞を踏みそうになりながら。

そんなふうにして通い続けていた場所が。

けれど、庭がいくら整備されたところで、依頼主さんがその家に戻ることはないのです。

家の中は震災当時そのまま。

自分で猫を捜しに行き、1匹保護したその方は…。

病に倒れ、保護した猫たちを手放すことになってしまいました。

にゃんこはうすでお預かり中だった猫たちは、
里親募集に切り替わりました)

保護できた猫もいれば、亡くしてしまった猫もいて、いまだ保護できないままの猫もいるおうち。

庭はきれいになったけれど、あるじを失ったままの家……。


*****

双葉町で。

今回もまた、大型の野生動物に覆されてしまった給餌箱。

ブロックとタイヤで給餌箱を押さえつけて。

ここのお家の猫は、保護した後、亡くなりました。

依頼の猫はもういないのだけれど、依頼主さんのご厚意で給餌をずっと続けています。


見かけるのは疥癬のたぬきと、大動物が掘り返した土の跡ばかり。

「もう給餌はやめていいのかな」「うーん…」

そんな会話をしながら車を走らせたら。


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依頼主の家のとなりのとなりの家の玄関に。

こちらをじっと見つめる猫の姿が。

慌てて車をバックさせて戻り、写真を撮ろうとしたら逃げてしまって。

顔が疥癬になっているような。


捕獲器を掛けたけれど、入ってくれませんでした。

考えてみれば、このあたりはどの家にも湧水があって、今も滔々ときれいな水が流れているのです。

錦鯉が泳いでいる家も。

水があるところの生存率は高い。


帰還困難区域のこの場所で。

飼い主の帰りを待っているのか。

その家の玄関先には、食べ物を引っ張ろうとしたのか、液体洗剤の詰め替え用の袋とかが散乱していました。


次こそは。


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とてもいい香りを放つ白い花が咲いている場所でした


*****

今回は仕掛けた捕獲器7台のうち4台までにネズミが入っていました。
(ネズミの捕獲率、過去最高かも)

1台にアライグマ。1台は空。

そして残り1台に。


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命名プラム♀



大熊町の依頼主宅で。依頼主の猫ではなかったけれど。

少し前に保護した小桃に似ている子。


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小桃♀(里親募集中)



今回、ひとつ大失敗をしでかしたのですが。

大熊町の依頼主宅の敷地に、うっかりマイ捕獲セットを置き忘れてしまったのです。

焼きカツオ、かつおぶし、干しカマ、またたびの粉、またたびボール、またたびの木……。

巾着袋に入れたもの、プラケースにしまったままのもの。

そこに置き忘れたことを、翌日行くまで気づかなかったのですが。

翌朝、そこで見た光景は…。

きれいに。何もかもがほとんどなくなっていました。


またたびに反応するのは、ネコ科の動物だけ。

タヌキはイヌ科。アライグマはアライグマ科。ハクビシンは…ジャコウネコ科。

(ジャコウネコ科の動物もまたたびに反応するのかしら)


きれいに牙を立てて、またたびの粉をなめつくして。


「猫、だよね」「うん」


蘭丸を最後に、猫の保護はパタリと止まっている場所だけれど。

やはりいるのだと信じて。


「次回は、またたび祭りね!」と、思いも新たに。

次こそは。


*****


毎回、少ない人数ながらもがんばって動いています。

少しずつでも、にゃんこはうすから卒業生を出していきたい。
みんな、新しいお家でたくさん幸せになりますように。

依頼主の猫を保護するために。

依頼主さんの笑顔を見たいから。

もし自分の猫がこんなふうに取り残されてしまったとしたら。

原発事故さえなければ。

いろんな思いが渦巻きますが、私の中では思いはいたってシンプルで明快です。



今回も無事に乗り切ることができました。

来週、そろそろ給餌用のフードをまたお願いツイートしようか…なんて話をしていたら、
土曜の午後、フードが届けられました。

お願いしていた捕獲袋も速達で届いていて、本当にありがたかったです。

今は常駐スタッフのほかに長期ボランティアの方がひとりいるので、とてもありがたいです。


いつも応援とご支援をありがとうございます。

感謝をこめて。


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タグ:  ペット 被災



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