10月5日、朝日れすかふれあい企画として、20名の読者の皆さんと一緒に「山岳ガイド伊東さんと行く 紅葉の蓼科山歩き」に行ってまいりました。
…4日は、心地よい秋晴れでした。
6日も、さわやかな秋晴れでした。
しかし5日は、雨でした。
ああよりによってこの日だけ、雨で、低温。
前日の長野は雪まで降る騒ぎでしたよ……(;´Д⊂)
伊東さんもコースを変更しようか、いっそ中止か、と天気情報とにらめっこ。
大河原峠についた段階で、メンバーの装備と天候、先に登って帰ってきた方の話などを鑑み、蓼科山は止めて、同じ峠からスタートする「双子山〜双子池」ルートに変更。
体力に自信のない私は内心安堵。
日ごろ歩き回っているとはいえ、階段なんて2階に昇るだけでも息がきれますから!
で、すぐに山に入ると…すごい傾斜ではないですか!
胸を突くような傾斜に岩がごろごろ、クマザサが茂る中を黙々と歩く私たち。
…あれ?
息がまったく切れない…?
山の空気が良いためでしょうか、ビルに換算したら何十階??という移動をしているのに、さほど苦しくない。
当日の参加者は10代がお1人、20代のスタッフ1人を除くとほぼ60前後。72歳の方もお2人いらっしゃいましたが、誰一人不満や悲鳴を上げるでもなく、めでたく双子山山頂へ。
しかし、冒険はここからだ!
目指すはここから先の双子池。
見晴らしのよい山頂を歩くと、風が強く、体が冷えてきました。
「雨よりも、風が問題」と山岳ガイド伊東さんがおっしゃっていたのが身にしみる。
きちんと雨具を着ていればさほど雨は気にならないし温かなのに、ここを歩くときだけ寒い!

まあ植物を見れば、ここが強風に晒される場所だとよーくわかりますね。
まあとにかく、神秘の景色だという双子池を目指してレッツゴー!
…不吉です…
稜線に入ると、細い道の両側は斜面。そこに深い森が広がりますが、片側は明るい雑木の森で、反対側は苔むした「もののけ姫」の世界。
そこここにきのこが生え、コダマがからから頭を振っているような。
池への道もまた急勾配。胸の辺りまで茂るクマザサが、カーウォッシュのように襲い掛かり、体をぬらします。
「見えた…」
山小屋らしきもの、そして、美しい池が…!
左に雄池、右に雌池、鏡のような池にため息。
雨で湖面は揺れていますが透明度の高い水に始まったばかりの紅葉が映えます……
「ではここで20分の休憩です。食事は、あまり食べないように」
Σ(゚Д゚)
…しかしそれもまた理にかなっていて、ゆっくり休んでおなか一杯になったら、もう動けなくなりそう……雨の降る中おにぎりをひとつくらい食べ、温かい飲み物を少し口にし、体を温めて帰路へ。
……今来た道を辿る…その傾斜のきつさはわかりますから…
サバイバル術を、学んでしまいました。
こうして全員無事踏破、楽しく柏に戻ってきました。
次は夏の沢歩き??
春の山歩き?
小川原記

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