流山にオープンした病児保育施設「
オハナキッズケア」を取材。
桜満開の通称「かえる公園」を目の前にした、マンションの一室がその施設。
部屋は3部屋、それぞれにベビーベッド、テレビとDVDプレイヤー、温湿度計付の時計、絵本などが備えられています。
代表の薮本さんは、脱サラでこの事業を開始。
以前は大阪の枚方市にお住まいで、そこでは病児保育を当たり前に利用して育児を行ってきたとのこと。
ところが東葛地区にはそれがない!
子どもさんがインフルエンザなどに罹れば、奥さんと交代で仕事を休み、みていなくてはいけない……
「また、病気でも子どもは元気なんですよね(笑)」
ああ、わかります(笑)
でも保育園では預かってくれない、小さな子をおいて仕事に行くわけにはいかない、なんというもどかしさ!
一緒に事業を行う方は、市内で無認可保育所を営みながら、やはり同じように夫婦二人三脚で育児中の男性。
ご自分自身も、子どもが病気になれば夫婦で困るし、保育所では当然、熱のあるお子さんは預かれず、困る利用者を目の当たりにしているからこそ、病児保育の必要性は痛いほど実感。
需要は絶対にある。
しかし、その事業を興すのはたしかに大変。
病児保育というだけで、大家さんがいい顔をしてくれないこともあり、場所探しだけでも一苦労。
駅に近いマンションで、騒音の気にならない1階で……
話を聞き、賛同した地元の方々もいろいろ協力してくれて、やっとこの場所を確保、4月から事業をスタートさせたそう。
ケアは、保育所の保育士さんがシフトで待機し、利用予約が入ったら担当するシステム。
医師の判断でOKが出た病児を預かる。
与薬指示書にしたがって、投薬などのケアも。
「必要なときに必要なことを与えられる」事業に、また地域の子育てを応援したい、と薮本さんは目を輝かせてました。 小川原記

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