いよいよひなまつりが近づいてきました。
野田は、昭和の初期までは「人形の町」として知られ、数多くの人形職人が腕を競い、早春には、今の興風図書館の前の通りに人形市がたったといいます。
そんな古きよき日本の面影を多く残す野田で開催中の「
わが家のおひなさま展」を取材。
この展覧会は、市民がそれぞれに思い出のあるものを展示し、思い出を観覧者と共有するというもの。
素朴な手づくり雛や、今流行の吊るし雛、どこの家庭にもあったようなものも、すべて出展者の思い出を書いたパネルとともに展示されています。
時代により、変遷するおひなさま。
自分の子どものころ持っていたようなお雛様も懐かしく思われましたが、こういう宮付き雛は初めて見たので、印象に残りました。
また、中央にあるのはこの博物館蔵の「有職雛」。
写真や記事ではよくわかりませんが、まず、その大きさがすごい!
「あの〜…お内裏様とお雛様のいらっしゃる段だけで、1畳くらいありませんか…?」
「…ありますね(笑)」
学芸員さんのお墨付きをいただきました。
人が寝るくらいのスペースが、1段だけであります。私、中に住めそうです。
門だけで人が住める、というようなお屋敷にあるべきものなんだろうなあ……と、感慨深く思われました。
我孫子駅前のアビシルベにも、あでやかな吊るし雛がきれいに飾られています。
れすかを片手に、東葛のひなまつりを巡ってみませんか。 小川原記

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