7月22日(日)、柏の葉キャンパス駅前に広がる貸農園・オークビレッジで、「アグリケーション塾」の収穫祭を取材。
普通の体験農園のようなものをイメージしていたのですが、これがすごい。
参加者の子どもたちとお年寄りは皆、タブレット型PCのiPadを手に畑に出ている!

写真手前の男性は、収穫する子どもたちを動画撮影している様子。
畑は、天候不良なども相まって残念ながら全員がなんとか食べられるかどうか…という収量。
だけど、誰もがっかりしていない。
それがなぜかということを、東京大学先端科学技術研究センター中邑賢龍教授のお話と、このあと行われた研究発表で理解しました。
このアグリケーション塾は、IT技術と、自然農法と、異世代交流という組み合わせを目指したもの。農薬も肥料も使わない原初的な農法を通して生態系を学び、iPadを使うことで高齢者もその使い方に慣れ、また小学生とまったく他人である高齢者が協力し合うことで刺激しあい、それぞれが科学的思考を身に着ける…という試みです。
残念な畑を前に、天候のこと、そして、わらなどを鋤き込むことで土中の菌糸を増やして肥やす農法のため「今、きのこが生えているのが見えますね。これからこの土は肥えていくのです」というお話。
見ると、たしかに小さなきのこが生えてます。
この菌糸が、わらを分解し、栄養に変えていくのですね。
ト-!
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`└L′・ ・ '.」┘′ かもすぞー
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rく,ゝ'` ーr─┬ヘ.ム
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(オリゼーは関係ありませんが…)
と、菌根菌の働きまで、小学生がしっかり認識しているのは、発表会でもわかりました。
植物の根っこの細い部分は、実は菌だというのも知っていて言及しているとか、レベルが高い!

小学生2人、高齢者2人の4人一組の班は、ただ野菜を育てるのではなく、実験・観察をしていました。
植物の育成に必要な水、光を大量に与えたり、逆に与えなかったり、それぞれが仮説をたてて実証。
また、レコロという特殊カメラを設置し、微速度撮影で24時間の様子を観察し、植物の葉が、夜は閉じて「休んでいる」ことを発見。
だから、光を24時間当てても、生育がよくなるどころか眠れなくて弱ってしまった…という結論が出たのには、私も思わず興奮!
また、高齢者と子どもたちが一緒に学校の発表のように並び、IT機器を駆使して研究発表している様子は、これまで自分が見たことも、想像したこともない光景でした。
異世代が交流するというのはこんなにすごいことなのか!
自分自身が、とても勉強になる収穫祭でした…
☆ ☆ ☆
さて、カメラ、ビデオ、テレビ電話、本…一台で何役もの役割をこなすiPad。
「これはぜひ、これまでパソコンも使えなかったという人にも使いこなしてほしい!」と、専門教室が柏にできました。
ぱそびば では、誰でも簡単に基礎から学べるコースを設定。
月3150円で習い放題、手ぶらでもOK!なので、「興味はあるけど使える自信がないから買えないわ」「いったい何に使えるの?試せるなら試して、触ってみたいけど…」なんていう人も、「パソコン教室に行ったけどダメだった」という人も、「遠くの孫とテレビ電話をしたい」という人も大歓迎。
パソコンの修理も行う寺本司先生が、この楽しさを教えてくれますよ。詳しくは20日発行の朝日れすかで。 小川原記

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