そろそろ穂肥の手配を検討する時期です。
生育の様子はどうかと、昨日、今日は堀之内方面にもでかけてきました。
@ 下新田
この地域は耕地の基盤整備が進められてきたところです。
今年の田植はやや晩めとして、下新田で三郎次がのぞいた田んぼは5月22日植え、そして順調な生育で出穂30日前くらいの稲姿とみてきました。出葉の様子は、−4葉が抜けきって、−3葉の出葉が見えます。写真では稲草丈をしめす−4葉と、次の−5葉で
V 字を示し、その間に−3葉が伸びあがっていることになります。
あと5日くらいで、出葉中の芯葉が抜け切るとほぼ出穂25日前の見当になって、倒伏軽減剤入りの早い穂肥なら、ここで始まります。普通の穂肥はもう一週間さきに延ばします。

一般的に、20日以降の晩め田植えになると、草丈・葉身長が長くなるのですが、この稲の7月上旬の稲草丈をしめす−5葉丈は、ほぼ50cmに止まって、短めです。
この時点で一番長いのは(1)ですが、これは生育が進んで長いのであって、最終的に長い稈となるのは、(4)でしょう。大柄な草出来で、出葉がおくれています。
圃場全体としては、強気の穂肥のできる稲姿で、やや早め施肥で良いのかな。
この田んぼは、魚野川の河川敷に近いところ、基盤整備で立派な田んぼになったが、以前は砂土で、水洩れの激しいところ、除草剤を効かせるには難しい田んぼが、みごとに変身していました。
A下島
ここの田んぼは、土の様子が違って壌土です。三郎次は はだしで田んぼに入つたら、滑らかな足の感触で、適度の中干しで、ふかふか感がありました。

遠めで、色の落ちた田んぼでした。畔に立ってみて、短い稲と感じ、生育が遅れているのかなと思ったくらいです。
こうして稲を並べてみると、先の下新田の稲とおなじ生育時期とわかります。
肥切れしているだけ、出葉がすこし先行しているのかとも見えます。
とろとろ土の田んぼなので、倒伏を心配していたらこうなったようです。それにしても短いすぎる。すぐに、穂肥前のつなぎ肥の必要を相談しました。
B中山
南原のクロボク土壌、茎数が出にくく、丈が伸びやすいのが例年。でもあまり倒伏はない地域。
この稲は、@Aよりも早植えなので、稲丈は抑えられるかと思っていたのだが、やはり伸びている。でも、まあこのくらいならばとの感じ。
@Aよりすこし早植えの分だけ、出葉がすすんでいる。1〜2日くらい先行とみてよいであろうか。この(4)は、丈が伸びて出葉がおくれている。
この日のサンプル稲、写真を取った後、鞘を剥いてみると、5節間の伸長がはじまっています。
(クリックで拡大)
新潟県農林水産部の指導指針です。稲の生育進捗はは平年並み、したがって穂肥時期も平年並みと云うことでしょうか。
三郎次は今日の田んぼで、この地域5月20日前後田植ならば、普通の穂肥期は7月20日前後にと診てきました。

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