三郎次は稲のこと、忘れているのかと問われそうである。否、もうだれも問うてこない。自分が自分に問うているのである。
昨日はこよみの半夏生、やや雨つづきの気配と思うのだが、梅雨真っ只中のことである。
わが家の稲の現場から次第に遠退いて、次の世代にうつる途次にある。それでも先日、田んぼの溝切りをした。
田んぼの仕事では、畔塗り、田打ち・代掻き、田植、田の草取り、そして稲刈りと、厳しい肉体作業であったのが、今日ではおおかた それから開放されている。
そのなかで溝切りの仕事は、現代稲作に始った作業であるが、肉体的にはきつい仕事として残されている部分である。
溝切りは、秋の収穫時のコンバインの地耐力を高めることで始った仕事であった。それが生育中期の生育管理の意味を持たされるようになって、普及した作業である。
今日ではその意味あいがもっと大きくなって、生育管理から健康管理の面が重くなったと、三郎次の受けとめである。
稲の健康、あまり聞きなれない言葉であろうか。稲作の技術で、かっては多収穫がめざされ、そして今日の時代背景の中では良食味がもとめられている。が、時代のもとめる恣意だけの稲作にやや間をおいて、稲の健康を考える栽培が本来必要なのではないかと、溝切り作業のなかで、考えていたことである。
田んぼに水を引くこと(
我田引水 )がもっぱらであった日本の稲作が、田んぼから水を落とす管理技術を取り入れた。大げさな言葉で言うなれば、2000年の歴史の大きな転換となっている。田植時期を晩くする、これも北国に稲が入って以来の、大変事であろう。
梅雨真っ只中の半夏生、その梅雨の雨水と稲のことを思った一昨年の書き込みです。
「 はーげんこ、きーげんこ、黄な粉もちは大毒 」
★ えちご魚沼、川口町です、三郎次。
魚沼産コシヒカリ < 三郎次の米 >
魚沼産コシヒカリ < 減農薬・特別栽培米 > 新潟県認証

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