(昨日からのつづき)
昨日、コシヒカリの産米検査がおこなわれた。今期の初回検査である。
検査場に集められた新米は、野田・中山・和南津辺りの産米が主である。
早刈りの様子なので、検査の結果が気がかりで見守っていた。
袋毎にサンプル米を抜き取って、「新潟県農産物検査協会」の検査担当者が鑑定する。
一見きれいに見える新米も、検査用の皿に移してみると、米粒の様子もいろいろあることが分かる。
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更に、白色の検査皿に移して観察すると、様ざまな色彩の違いがハッキリしてくる。
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問題のありそうな産米は、サンプル精米機にかけることになる。
うす緑の残っていた玄米でも、表皮が磨られると、透明感のあるきれいな精白米に仕上がる場合と、不透明の乳白色がはっきりする米粒もあって、緻密な見分けができることになる。
精米鑑定するのは、割れ米を見分けることにも必要となって、写真のサンプル米では、小さく割れた砕粒がみられる。
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このような砕け粒が見られると、その産米には砕ける手前のヒビ割れ粒も多く観察されることになる。
割れた穀粒は著しく商品価値を落とすから、慎重な見極めが必要となっている。
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このように見分けられた産米は、水分含量%と、死米、着色粒、籾そのた異物の混入など、および全体的な形質品位を、農産物の検査規格に照らして等級格付けがおこなわれることになる。
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一等米の鑑定結果が示されたときは、春からの苦労が報われる嬉しさと安堵に、気持ちがほころぶのである。
この日の検査は1,800個、全部に一等米の判定がでた。
検査初日のことには、近年まれな快挙となった。
だが、検査協会の指導検査員から、問題点も指摘された。
三郎次の懸念は14〜15日からの刈り取りで、早刈り未熟粒の混入を心配していたのであったが、検査で指摘されたことはそのことよりも、割れ米が目についたことであった。
早刈りと云うよりも、この高温続きの天気で、田んぼで稲が傷つくことが懸念されたのである。
まだ田んぼに残っている稲、緑が残っているとは言え、異常なほどの高温天気の環境では、稲の老化が進んでいることが予想される。
すると、峠の向うで、まだ刈られていなかった稲で、どんな産米収穫が出来るのか気がかりになるのである。ましてや基盤整備跡で、地力がまだ出来ていない砂質地の場合にはと。
明日また、峠の向うの田んぼ巡りに行かねばならない。仲間の農家とも話し合ってこよう。
魚沼産コシヒカリ < 三郎次の米 >
魚沼産コシヒカリ < 減農薬・特別栽培米 > 新潟県認証

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