三郎次のブログにアクセスは少ない。
時々の思いつきの覚えの書込みで、内容は雑多となるが、更新は少ない。それでも寄ってくださる方はどんなキーワードでアクセスされるのかと気になっている。

ここ3日ほどのアクセス・キーワードである。
この時期はやはり
稲に関することが多くなっている。
穂肥・止葉・稲の葉の先・イモチ・出穂 などとつづくのは、この時期の稲の様子からの関心であろう。すこし以前には 溝きり・中干し などが見えていた。
ハシリ ≠烽アの時期の言葉で、
早い出穂株 ≠ノかかわる言葉である。
暑さの中でコシヒカリの生育がすすんでいる。
先日、27日には新潟県農林水産部から、現時の稲作情報の発表があった。
⇒ 水稲における水管理の徹底と
後期栄養の確保 : 新潟県
このことを仲間の農家に話したら、 もう遅いよ、これから肥料を入れると食味に障るからな ≠ニ言葉が返ってきた。ちらちらとハシリ穂(
走り穂)が見えるからだと云うのである。
まだ7月である。かってのように5月連休の田植ならともかく、思いもよらない早い
ハシリ穂のことは、にわかに信じられないことである。三郎次の頭では、最後の葉(
止葉)が抜け切ったころと想いうかべていたのである。
たまたまの一本穂かと聞くと、そうではなく何本もの言葉で返ってくる。それも1人ではない。複数農家からである。
アクセス・キーワードに
ハシリとか、
早い出穂株などが見えているから、他のところでも、意外に早い
ハシリ穂が出ているのかと気がかりになった。
昨日は所用で六日町に出かけてくる。南魚沼では稲の様子はどうかと、帰りには畦道に廻ってみる。

田植はいつなのか分からない他人の稲である。畦からの観察だけでは、止葉先が半分くらい抽出したものから、全部抜けたものとあって、案外に早いなと思った。

その中でも写真のように、止葉が抜け切ってから数日にみえて、出穂も近いと思える稲もあって、予想外であった。たぶんこんなのがハシリ穂になるのかなと感じたのである。
← 六日町で、
穂孕み期に近い稲茎
帰りに魚沼市の田んぼにも寄ってみた。仲間の稲なので、サンプルをいただいて来る。
ここも止葉がはじまったばかりの状態から、抜け切って数日となる進んだ稲姿のものまで、1週間前後の生育差のある進展となっていた。それでも止葉の抜け切った稲が目立ったことで、六日町でみた稲よりも、わずかに早い生育と思えた。
← クリック拡大
こうして出穂まで今しばらくの稲
@・
Aと、生育が進んだ稲
Bを見比べていると、想いの浮かぶことがある。
最上位の葉・止葉が出かかったばかりの
@・
Aの稻と、止葉が大きく抽出した稻
Bの違いは何であろうか。
@Aは上位からの5葉が60cmで長めである。
Bの場合は4葉が60cm程度で異常に短く、これは
@Aの5葉と同じくらいの長さになる。
推測するならば、
Bの4葉は本来5葉であるのが普通の生育であるはずが、何らかの事情で上位の葉一枚が飛んでしまって、5であるべきが4葉になってしまったのではあるまいかと思案になる。つまり
Bの稻の生育は、葉が一枚減葉することによって出穂が早まる様子が見えてくる。
今年は稻の出穂が早まると予測されているが、高温による生育の早まりなのか、減葉による出穂の早まりなのか、これも三郎次の思案である。

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