
今日のコシヒカリ 1本である。
丈が長いので穂肥を施せないとの声を聞く。草丈80pを超えたら穂肥は慎重にと、85pを超えて伸びたらまけないとの話しになる。
確かめるとこの稲は、85pになっている。でも色がうすい。
よく見ると、
@止葉が大きく抽出して25pほどもある。葉身長の80%ほどが抜け出ていることになる。すると1回目の穂肥適期とされる
@止葉先がではじめるころの草丈で考えてみなければならない。
穂肥可否の目安にする草丈80pは出穂18日前ころのこと。それは
Aが抜けきったころの草丈にあたる。この稲では6〜7日前のころで、草丈76〜77pくらいにあたって、十分に短い稲である。
6月末の草丈をしめす
D葉の丈が40p、7月上旬の草丈をしめす
C葉丈が50pに満たない長さは、この地域のコシヒカリの生育としてはとても短いことになる。
茎を裂いて節間の伸びをみると、第5節間長が飛んで、第4節間から伸びているのは、
先日のコシヒカリと同様である。
今期のコシヒカリにはこのような第5節間が飛ぶ早生稲のような生育が例年よりも多いかなと認められる。
茎を裂いて幼穂を確かめると(
乱暴な扱いで、少しちぎれてしまったが)、約7pほどに生長している。出穂の12・3日前の大きさであろうか。
早急に大胆な穂肥対応が望まれる稲と診た。

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