三月お彼岸には、もう土手の水仙のつぼみが膨らんでいた。

魚野川川辺の白い鳥(鷺か?)も春を満喫しているようである。

四月になると和南津の山にうすく緑がよみがえる。ブナの木の緑は春一番の復活の徴、このみどりに気付くと、雪国の春≠実感する。春の遅い年でも、ブナの木は雪山にみどりをよみがえらせるのだが、この春だけはとうに雪は消えていた。夢のようなこの春の眺望となっている。
そしてブナのうすみどりに映えて春山に鮮やかな白い花が彩りを添えるのは山さくら?。

山さくらは、コブシよりもやや遅い花かと覚えている。そして何よりね清楚な花で、このような遠目に映える艶やかさは持っていないはずだ。レンズを伸ばすとコブシの花である。

今日は和南津の山に分け入ってみた。やはり山かげにつつしまやかなたたずまいの山さくらに出会えた。それでも早く雪の消えた山の桜は、いつもよりは華やかな風情で咲き誇っているかのようである。

それでも山の桜は、コブシの花の豪快さには及ばないのである。
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