「今週のバカ」うかつにもほどがある「女性の活用」の愚 適菜 収:安倍首相は“反日&非保守”と喝破投稿者 あっしら 日時 2014 年 4 月 28 日 から転載します。
「今週のバカ」という『週刊文春』のコラムの紹介である。
4月17日発売の『週刊文春』4月24日号に掲載された内容なので“週回遅れ”になってしまったが転載させていただく。
適菜収氏については、ニーチェの『反キリスト者』を訳した『キリスト教は邪教です!』を読んだことはある(面白い)。それ以外は、阿修羅でも頻繁に用いられているB層という概念を広めた人物で、保守的な価値観の持ち主という認識しかない。
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適菜収氏はさすがというか、「反日安倍政権の暴走もここに極まったようだ。人口を増やしたいなら、子育てをする専業主婦の控除枠を拡大し、「社会進出」を止めるべきではないか」、「まあ、安倍の場合は確信犯でしょう。頭の悪い自称「保守」向けのパフォーマンスには長けているが、本人はもちろん保守ではない」、「「これから日本の伝統的な社会を破壊します。街には移民が溢れ、治安は悪化します。教育は完全に崩壊します。でも、人材派遣会社をはじめとする私のお友達に便宜を図るためには仕方がないんです」とでも言えばまだ正直だが、国内では愛国者面をしているからタチが悪い」と安倍氏と安倍政権の政策を評価している。
適菜氏のように個々の政策だけで決めつけるのではなく、全体の政策で判断しなければならないが、安倍首相が、“反日”的で保守ではなく、国内では愛国者面をしているからタチが悪いという評価は的を射ている。
阿修羅でも反安倍的人士が、安倍首相を右翼や愛国保守の権化のように取り扱い結果的に安倍首相のサポートにつながる投稿をしばしば行っている。
共産党など、右翼反動があって初めて存在意義があるという政治勢力はそれでもかまわない。
しかし、安倍的政治を終わらせたいと考えるのなら、安倍首相を右翼・保守主義・愛国主義といった言葉で形容する愚はやめたほうがいい。
安倍氏の人気は、小沢シンパや共産党と似た立場と評価されてしまえば一気に凋落する。小沢シンパやリベラル勢力に嫌われていることが、安倍氏が保守的気分の国民から強い支持を受けるバックボーンになっている。
左翼やリベラルといった政治潮流は、気分は平等主義で気ままが大好きである国民多数派の支持を失い絶滅の危機に瀕している。
安倍首相は、左翼やリベラルに嫌われる右翼・保守主義・愛国主義の政治家と見られることでなんとか人気を維持している。(むろん、世論調査で示される数字は捏造だが、国民の大半は無関心で小選挙区制度だから30%の支持があれば十分)
これまでも何度か書いてきたが、非力すぎる反安倍陣営が安倍首相を追い詰める手法は、安倍氏を、彼が演じているままの右翼や愛国保守の対外強硬派として非難するのではなく、対米従属のリベラルチックな安っぽい政治家でしかないことを事あるごとに拡散すること以外にない。
「愛国保守」や右翼の発露と思われている軍事的強圧的諸政策は、ただたんに対米従属の現れであり、それを対米従属と思われないよう愛国保守性の強調でごまかしているのである。
また、自由主義経済を標榜しながら、企業に対する賃上げ要請や夫婦共稼ぎ環境の良化などリベラルチックな政策を推進している。
(NTTドコモが、他社からの乗り換えを促進するマーケティングを修正し長期契約者を優遇するマーケティングに切り替える方針への転換を表明したのも、安倍政権からの“指導”を受けてのもの)
適菜氏の文章のなかに、「成長戦略として「女性の活用」を掲げる総理の安倍晋三は、先日行われた経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議の場で、配偶者控除の縮小・廃止を検討するよう指示したという」という内容があるが、経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議の場で指示したのは、“配偶者控除の見直し”であり、“配偶者控除の縮小・廃止”ではない。(これについて、後日詳しく説明したい)
「財務相の麻生太郎は「うかつなことはやれない」」も、公約違反であること共に、15年10月の消費税再増税を控え家計可処分所得が減少してしまうような“うかつなこと”はやれないという趣旨の発言である。
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『週刊文春』4月24日号
P.49
『「今週のバカ」うかつにもほどがある「女性の活用」の愚 適菜 収
成長戦略として「女性の活用」を掲げる総理の安倍晋三は、先日〔1〕行われた経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議の場で、配偶者控除の縮小・廃止を検討するよう指示したという。
専業主婦のいる世帯を狙い撃ちにした事実上の増税により、家庭から女性を引き剥がし、安価な労働力として使おうという話のようだ。
内閣府特命担当大臣の森まさこは、「女性の活躍推進は、成長戦略の中核です」〔2〕と安倍に追従。「社会のあらゆる分野において指導的地位に占める女性の割合を二〇二〇年までに少なくとも三〇%程度とする」〔3〕のが政府目標だという。法律で義務付けるのではないと弁解していたものの、いつから、わが国は全体主義国家になったのか。
そもそも配偶者控除の廃止は公約違反だし、それ以前に、戦後の自民党のマシな部分を根こそぎひっくり返すような暴挙だろう。財務相の麻生太郎は「うかつなことはやれない」〔4〕と述べていたが、そのとおり。結局、うかつなんだよ。
さらに意味がわからないのが、「女性の社会進出」を加速させるためとして、移民を大量に受けいれ、家事・育児をさせようとしていることだ。現在の法律では、外国人の単純労働は認められていないが、このまま進めば家庭内に外国人が入ってくることになる。
また、内閣府は「毎年二十万人(の移民)を受け入れることで、合計特殊出生率が人口を姓持できる二・〇七に回復すれば、今後百年問は人口の大幅減を避けられる」〔5〕と試算したという。
反日安倍政権の暴走もここに極まったようだ。人口を増やしたいなら、子育てをする専業主婦の控除枠を拡大し、「社会進出」を止めるべきではないか。
まあ、安倍の場合は確信犯でしょう。頭の悪い自称「保守」向けのパフォーマンスには長けているが、本人はもちろん保守ではない。「これから日本の伝統的な社会を破壊します。街には移民が溢れ、治安は悪化します。教育は完全に崩壊します。でも、人材派遣会社をはじめとする私のお友達に便宜を図るためには仕方がないんです」とでも言えばまだ正直だが、国内では愛国者面をしているからタチが悪い。
昨年安倍はシンガポールで「(日本は)シンガポールに追いつき、できれば追い越したい」〔6〕と発音した。これは海外投資家向けのリップ・サービスではない。経済最優先で外国人に子育てをさせるシンガポールのような国に日本を変えるという明確な意思表示だ。
女性の一番の仕事は家庭で子供をきちんと育てることです。こういうと「子供がいない女性に失礼だ」とか「共働きをするしか生活できない家庭もある」などと批判をしてくる人もいますが、全部が全部そうだと言っているわけではない。
「母親は家で子育てすべきというのは保守的な意見」というのもアホ丸出し。
子育てに保守も左翼もあるわけがない。人類の歴史上、数百万年以上にわたり、母親は自分の子供を育ててきたのである。まともな日本人は、「反安倍政権」を旗印に結集すべきでしょう。
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〔1〕三月十九日発音。昨年の参院選で自民党は「配偶者控除推持」を公約した。
〔2〕三月十一日、参院内閣委員会での発音。
〔3〕二〇一三年三月二十一日、参院内閣委員会での発音。
〔4〕一月二十一日、記者会見での発音。
〔5〕『産経新聞』三月十四日。
〔6〕二〇一三年七月二十六日。シンガポールのリッツ・カールトンで行われた第三十三回「シンガポール・レクチャー」における「日本とASEAN・Always in tandem―『三本の矢』で一層のWin-Win関係へ」と題された講演。
てきな・おさむ/作家。哲学者。1975年、山梨県生まれ。事書に『日本をダメにしたB層の研究』『日本を救うC層の研究』(いずれも講談社)など多数。』
コメント
01. 2014年4月28日 18:24:18 : A1OSm7DnGo
「永遠の引き篭もり」が「今週のバカ」か
少しは立場をわきまえろ
02. 2014年4月28日 20:06:01 : cT2BjoIC9A
言いたいことの主眼が政権・党派批判といったイデオロギーなのか、それとも経済社会システムの本質面についてなのか、所詮、本投稿は前者なので全くつまらない。
投稿文本題「女性の活用の愚」の件に戻るとしよう。
例えば、それは昨今 世間を賑わしたSTAP細胞の一件からも見えてくる。小保方さんの常識ハズレは一つの才能で、STAP現象の詳細がはっきりしてくれば彼女が提起したことは有意義な可能性を持ち得ているのかもしれない。しかし彼女はけして管理職向きでは無かった。問題の発端は彼女を管理職にしてしまった背景にある。
現在、女性が活躍できる基礎的フォローと、その水準にある女性の絶対数は少ない。環境が整ってないのに、無理矢理に数だけを求めて、それを推進する企業に政府が優遇措置をするなどお墨付きを与えたとしても後々大きなしっぺ返しがまっているであろうことは目に見えている。実質的な権限が無いのに過重な仕事を押し付けられる女性の「名ばかり管理職」も増えるだろう。
日本には、欧米のシステムをあたかも先進的であるかのように捉え、見よう見まねで導入して、かえって事態を悪化させるという面がある。
伝統的家族観を維持したまま欧米型自由主義を導入し国民が過重なストレスを負ってしまうところなどもいい例だ。個々人が独立した自由人であるはずなのに、3親等内の生活保護親族の面倒を自腹で見る責任があるなどと言われれば、逆に自由経済は成り立っていかない。欧米からの四半期決算の導入などもそうである。数的作業ばかりに追われ、リストラなどで目先の利益を出すことに注力するあまり、企業として将来発展するであろう可能性を摘んでしまっている。
日本の場合、女性の社会進出は市民底流から湧き上がったものではなく、資本やお上からの要請に端を発する。戦時中に生産力差を埋めようと女工に過酷労働を課した国民総動員などもそうだ。そういう上意下達の女子力活用をリベラルチックなどと見る投稿文視点は、そもそも論として的を得ていない。
03. 2014年4月28日 20:15:14 : eKZpomYzT2
俺はバカだから小難しい事は分からんが
直観的に分かることは安倍や麻生の言うこと
には中身がない。
だから安倍や麻生に右翼・保守・愛国なんて感じた事がないな
阿修羅にコメントする大部分の人も多分そうじゃないか。
>> 対米従属のリベラルチックな安っぽい政治家
リベラルチックってのがよくわからんが
安っぽい政治家ってのは言い得て妙な感じ。
みんなそこら辺は分かってるんじゃないかな
だから安倍に対する阿修羅での評価は
「アホ、バカ、ハズカシイ、バイコク、ジュウベイ」
ってのが多いんじゃない?(笑)
もっとも投稿にもあるように共産党や日銭稼ぎの人には
いろいろ立場があるのだろうがさ。
04. 2014年4月28日 20:17:01 : eTCdNXc8Ac
小沢信者、フェミニスト、共産主義者がさっそく批判しているが、
今回のあっしらさんの投稿は的を射ている。
05. 2014年4月28日 20:34:18 : dp4XTYfT2A
安倍は保守でも「革新」でもなんでもない。彼個人の信条はどうであれ、とりあえず、新自由主義で日本を破壊するためのツールとして置かれているにすぎない。
あと、母親が自分の子供を育てるのは他の哺乳類でも同じ。人間がそれらと違うのは「父親も、群れ社会も一緒に子供を育てる」ことなのだが「適とうな菜っ葉男」はそこまではわからないようだね。w
06. 2014年4月28日 21:52:34 : nJF6kGWndY
>人口を増やしたいなら、子育てをする専業主婦の控除枠を拡大し、「社会進出」を止めるべきではないか
>女性の一番の仕事は家庭で子供をきちんと育てること
アホなことを言ってるな
男性でも立派に子育てしている人も多い
少子化を克服したフランスの現状を少し勉強した方がいいだろう
07. 2014年4月28日 23:21:46 : uJ0n3vbqmQ
対米従属でリベラルという点で支持しないのは一部の保守層だけであって、それ以外の「気分は平等主義で気ままが大好きである国民多数派」には支持されるのではないだろうか。
08. 2014年4月28日 23:37:08 : uJ0n3vbqmQ
失礼。
つまり実は安倍首相が保守ではない事をばらせば、30%程度の保守層も支持しなくなるということですか?
でも、その後保守層が小沢さんや共産党指示する訳がないのだから、結局「気分は平等主義で気ままが大好きである国民多数派」を動かすしかないような気がする。それができれば苦労はしないが。
09. スットン教 2014年4月28日 23:45:41 : CmuKS.2SNuq/E : 7bUsMLlvNQ
B層代表の方ですね。この御仁のニーチェの持ち上げ方は、ナチスのニーチェの政治利用と変わらないでしょう。
ニーチェは、反ユダヤ主義の民族主義者が自分を持ち上げることを生前から迷惑がっていたようです。妹エリザベートがそういう一派の一人と結婚した時に、そのことを述べてます。(以下ニーチェの書簡から)
「お前はなんという途方もない愚行を犯したのか――おまえ自身に対しても、私に対してもだ! お前とあの反ユダヤ主義者グループのリーダーとの交際は、私を怒りと憂鬱に沈み込ませて止まない、私の生き方とは一切相容れない異質なものだ。……反ユダヤ主義に関して完全に潔白かつ明晰であるということ、つまりそれに反対であるということは私の名誉に関わる問題であるし、著書の中でもそうであるつもりだ。『letters and Anti-Semitic Correspondence Sheets』は最近の私の悩みの種だが、私の名前を利用したいだけのこの党に対する嫌悪感だけは可能な限り決然と示しておきたい。」
このエリザベートが、ニーチェの死後に彼の遺稿を勝手に編纂して悪名高い「力への意志」を出版し、これがナチスの思想的バックボーンにされてしまったのです。
10. スットン教 2014年4月28日 23:57:25 : CmuKS.2SNuq/E : 7bUsMLlvNQ
関係資料を漁ると、ナチスのゴロツキ幹部の言葉には当たり前に「力への意志」が頻出するようですね。
ちなみに、エリザベートの死んだのが1935年で、この頃からうるさい婆さんがいなくなったとばかりにニーチェについての本来的再評価が始まって、ヒットラーは思想的後ろ盾をなくした形になり困ったのでしょう。それで大日本帝国と防共協定を結ぼうとしたようです。
ヒットラーの部下のリッペントロープが日本の軍部に接触を始めたのが1935年暮れ、協定は翌36年に締結され、これが37年の日中戦争の始まりに繋がります。
11. スットン教 2014年4月29日 00:01:45 : CmuKS.2SNuq/E : 7bUsMLlvNQ
この適菜というB層デブも死んだ方が良いでしょう。
12. スットン教 2014年4月29日 00:07:33 : CmuKS.2SNuq/E : 7bUsMLlvNQ
そう、栄光のアーリア民族主義も、溺れる者は藁をもつかむ式で我々アジア人種に助けを求めたわけですね。
13. スットン教 2014年4月29日 00:52:33 : CmuKS.2SNuq/E : 7bUsMLlvNQ
日本の極右、池袋でナチス旗掲げデモ行進:20日はヒトラー生誕125年:ヒトラーは大日本帝国滅亡に裏から協力した敵だぞ
http://www.asyura2.com/14/senkyo164/msg/474.html
皆、もうあんまりやる気なさそうでしょ。

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