日本が米国支持から離れられない理由を一言で言えば、「属国状況で破格の経済成長を遂げた戦後日本史」がなせるわざということになります。
(深淵には、国家として「敗戦責任」を今なお取っていないという重大問題があります)
属国状況だけでも、破格の経済成長だけでも、現在のような日本になることはありません。
属国状況で経済がうまくいかなければ、それをなんとかしようと考えいろんな策を講じたはずです。
破格の経済成長を自力で遂げていれば、日本が主体的に世界に働きかけをしたということです。
米国が与えてくれた新しい政治制度と国際関係を基礎に、破格の経済成長を遂げてきたという“成功体験”が、乳児が母親から離れるのを恐れるのと同じように「米国離れ」を恐れさせています。
価値観・経済理論・政治理論・産業システム・科学技術のどれをとっても、応用レベルでは見事に手に内に収めたとしても、ベースはすべて米国ないし英国由来のものです。
これは、自分自身の頭で物事をきちんと考えていないということであり、釈迦の手のひらではしゃいでいるだけの孫悟空と変わらないということです。
(左翼も欧州由来の価値観や理論に依拠しています。日本由来の歴史的価値観や理論は、古臭い反動的なものだとして捨て去られたも同然になっています。別に復古主義を求めているわけではありませんが)
冷ややかに言えば、日本は独立主権国家として国際社会にいるべき国家ではないのです。
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