1)日本がアジア史に残した業績と罪は何か
[業績]
欧米のアジア進出で植民地化や政治的経済的圧迫を受けて疲弊するとともに衝撃を受けたアジア諸国に、近代化が西欧人ではなくアジア人でも可能であることを現実に示したことに尽きると思っています。
近代化を実現する能力が、人種や価値観に基づくものではなく、国家の政策に依存することを戦前・戦中・戦後を通じてアジア諸国に示した役割は大きいと考えています。
(日本があのような隆盛を見せなければ、欧米諸国の力は人種に由来するもので、アジア人は太刀打ちできないという諦観を広めた可能性もあります)
“罪”とも関わりがありますが、近代化は、国家(共同体)の政策を180度転換させ、対外的に凶暴なものに変容させることを教えた。
近代的発展は、王道ではなく、覇道によってのみ実現されることをアジア諸国に身をもって諭しました。
(どこまでそれが理解されているかは別として...)
価値観ではなく論理としては、台湾・朝鮮半島・満州に近代的な産業基盤・インフラ・統治システムを築いたことを上げることができます。
人気blogランキング <-- クリックしていただくと、より多くの方に読んでいただけます。ご協力お願いします。

4