「利潤なき経済社会」という予測を提示してしまったのだから、今さら躊躇う必要もないのだが、現状の経済問題を解消することが第一義だと考えている“微温主義者”としては、提示する政策が一人歩きすることを危惧しておりグランド・デザインを示すことに なお躊躇いがある。
それは、「利潤なき経済社会」では経済学が通用しないと書いたように、「近代経済システム」と「利潤なき経済社会」では経済論理が根底的に異なるからである。
(現実向けの主張と未来向けの主張が混同されて論議される事態を避けたいという思いがある。「おまえは精神分裂病(統合失調症)か」と思われるほどの落差なのだから...)
これから書く内容は、現実のことではなく、あくまでも将来のしかも“まともな”「利潤なき経済社会」を想定した説明であり、現実の「デフレ不況」をめぐる政策提言とは無関係の内容であると受け止めていただきたい。
(内容を読まれれば、なぜ書くのを躊躇っているかもご理解いただけると思っている)
現在はグローバルな経済システムのなかで経済(生存)活動を行っているのだから、そのような現実を無視して、日本のみが「利潤なき経済社会」の経済論理に移行できるとは考えていない。
(そのような“軽挙妄動”は、軍事攻撃さえ覚悟しなければならないとまで考えている)
とりあえずは、「利潤なき経済社会」がどういう社会なのかをイメージする参考になればと考えている。
この段階では抽象にすぎる表現になっているが、能力の限界はご了承いただくとして、徐々に具体的説明を行っていくつもりである。
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