▼投資戦略/プラス要因がこんなにある オフィスビル「2003年問題」 [Yen Dokki!!]
by 増田悦左(ますだ えつすけ) さん(HSBC証券東京支店 シニアアナリスト)マルテックス・インベスター・ジャパン提供(7日)
−大型オフィスビルの竣工が相次ぐ「2003年問題」が到来しました。供給過剰で空室率も上昇しています。
世間では「2003年問題」というと、「テナントに逃げられた中小オフィスビルのオーナーの悲哀」ばかりがクローズアップされがちだが、都市再生によるプラスとマイナスを天秤にかければプラスのほうが大きいということにもっと注目してほしい。例えば丸ビル開業により、ビル自体が集客力を持つだけでなく、地域も活性化した。立地のよい場所に設備の整った大型ビルができるのは経済活性化にとってもプラスだ。
−確かに、我々サラリーマンにとってみれば、「2003年問題」の結果、よいビルに移転してオフィス環境がよくなれば、仕事もしやすくなりますね。でも、中小オフィスビルのオーナーは大変です。
大きくて設備の整ったビルがたくさん出てくれば、狭くて古いビルが商売にならないのは当たり前だ。それは困ると泣きを入れるのは経営者失格。どうするかを考えるのが経営者というものだ。新築大型ビルが安い賃料でオフィスを供給する以上、玉突き的にテナントが移動する動きがどんどん出てくる。今後、中小型ビルは3つの選択肢しかない。@7-8棟まとめて大きなビルに立て替える。A中小型ビルを住宅に転用する。Bなまじテナント営業せず、抜けた穴は埋めずにいずれ廃業する。@とAは確実にビル建材需要を刺激する。
−なるほど。都市再生によるプラス効果は他にもあるでしょうか。
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