政治未熟がまだ続く(田中良紹) 投稿者 判官びいき 日時 2011 年 8 月 30 日から転載します。
民主党代表選挙で野田佳彦氏が新代表に選出された。民主党は政治未熟であるが故に退陣に追い込まれた菅直人氏に代わって、自公との大連立と増税を掲げる野田氏を代表に選んだ。この時期に大連立と増税を掲げるのはそれも相当に政治未熟と言わざるを得ない。その事を理解出来ない政治未熟児が民主党には215人もいた事になる。
まず野田氏は「ねじれ」のために大連立が必要だと言うが、本当に「ねじれ」があるのか良く現実を見た方が良い。参議院は与党110議席に対して野党は132議席である。確かに22議席野党が多い。しかし権力を持つ与党から野党に出て行く者はいないが、権力を持たない野党には権力に入るか、権力に働きかけて自分たちの政策を実現させたい思惑がある。表で与党を批判しても与党にすり寄る可能性があるのが政治の常識である。
もうすぐ権力が手に入りそうな大野党はすり寄るより解散・総選挙を求める。しかし小政党はそうではない。野党132議席の内情を見れば、自民党と共産党や社民党では同じ野党でも考えが全く違う。長年自民党と連立を組んできた公明党も、急に手のひらを返すわけにはいかないだろうが、次第に自民党と距離を置きつつある。自民党から分裂したみんなの党、たちあがれ日本、新党改革も自民党と一体ではない。
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