貴殿の詳述された考え方は首肯できることが殆どです。
ここまで突き詰めて行かれた真摯な姿勢と明晰な頭脳に敬意を表します。
特に賛同できるのは、日本経済に関する大枠での現状認識です。
様々な問題を抱える日本経済ですが、最も根本的なところでは実は世界最強であるという点。
日本は十分に高まった労働価値を背景とし、豊富な財をあまねく供給するだけの力を持っています。
その力をフルに発揮すれば、国民の何割かは実は、遊んでいてもメシが食えるというくらいのところが実情でしょう
(用役については労働生産性を極端に高めることは難しいので、話はそう単純ではありませんが)。
潜在能力としてはそれだけの力を持ちつつ、現実にそうはなっていないところに問題の核心があります。
これが貴殿の言われる余剰通貨の還流様態の問題であり、構造的デフレの問題であるわけです。
マルクスは資本主義体制下における恐慌到来の必然性を説きました。
これを度重なるケインズ政策により延命してきたのが先進工業諸国、なかんずく日本の過去の歩みだったと言えます。
そしてももはやにっちもさっちも行かない地点に辿りつきました。
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