事故が起きてから1時間半もあれこれ相談してからやっと大臣に連絡する、それからまた30分もあれこれ相談してから総理大臣に連絡する。
夜が明けてからは、こんどは、事故現場に立ち往生しているイージス艦の幹部を、ヘリで防衛省の本庁に呼びつけて、海上保安庁の取調べのまえに内部でいろいろ相談する・・・
聞いているだけで胸くそがわるくなるような、きたない動きです。
石破大臣は、ヘリで呼びつけたのは、何が起きたかを聞くためだけだった、などと国会で説明していますが、これからの取調べにたいして、何を明らかにし、何を隠すかを相談したに決まっています。「いいか、これだけは言うなよ!」などという話があったことは間違いありません。「そんな話はなかった」と思うほうがどうかしています。
「絶対隠そう」と相談されたのはどんなことだったでしょうか。それは、「右前方に多数の漁船らしきものが接近中」という見張りからの報告に対して、艦長またはこれに代わる幹部から、「かまわずそのまま進行せよ」という命令が出たことであるにちがいありません。このことはすでに多くの人が言っています。それが正式に明らかにされるかどうか、ここがポイントでしょう。
「国民の命と財産を守る」などと言いながら、実際は、漁船や漁業者の命など、ゴミくらいにしか考えていない体質が問題だと私は思います。

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