前回記事で書いた「効果あり」の記述。
外気温は29℃
大きな変化は感じられなかったのですが、アイドリングの回転数が
800r.p.m.と少し高めで安定しているのと加速のスカスカ感が減って
いました。
キャブ本体を触ってみても火傷しそうなほどには加熱されていま
せん。
一応、効果ありと言えるのではないでしょうか?
ここに一つ落とし穴がありました。
外気温が29℃なのです。
これでは気温が低すぎて評価に値しなかったのです。
なので、しばらく様子見をしようと。そうしたら何か変なんですね。
ボンネットから導風させることでキャブ本体の過熱と燃料配管の
ベーパーロックは改善されてきました。
しかしまだ加速やアイドリングの安定感はもう一つなのです。
よくよく観察するとアイドリングが800r.p.m.程度になったとはいえ
時折エンストしそうになりますし、加速はもう重たい荷物をたくさん
積んでいるかのようなグズグズさです。外気温33℃前後です。
燃料の沸騰なぞ気にすることのない冬場とあまりにも違う反応。
寒い冬でもコンプレッサーをたまに駆動させてましたから、それと
比較しても違うのです。
試しにクーラーを切って走ったら、コンプレッサー駆動の重しが取れ
るからかマシにはなる。
う〜ん、何じゃろ?? と考えていたら、ふと疑問。
【どんでん返し?】
コンプレッサー駆動時の回転数落差を防ぐためにOERのアイドル
アップ=二次エアーをかませて回転をアップさせる装置を取り付け
たのですが、キャブがSOLEXのためかコンプレッサー駆動は何とか
行けますが駆動無しよりも回転がかなり下がってしまうのです。
おかしい! 以前は回点差がさほど無かったのに・・・
安定したアイドリング、というよりも一定回転数を維持させるために
キャブのリンク部を操作する方法を考えたりしたのですがなかなか
良い案が出てきません。
バキュームアクチュエーターでキャブリンクを操作・・・
二次エアーでアイドルアップなぁ・・・・・ ん??
二次エアーをかますということは負圧が下がる。
ボクの場合バキューム進角をさせていますから、進角が落ちる?
進角が落ちるということは燃焼に影響が出る−回転が落ちる?
たしかスポーツキャブの説明サイトに「アクセルが開く一瞬に遅角が
発生するのでバキューム進角は使わない。」ってあったのは・・・
また別のサイトで何の目的なのか忘れましたが、「バキューム回路
にワンウェイバルブを取り付けて」どうのこうの・・・
コンプレッサーを駆動する→アイドルアップが動作→バルブが開く
→二次エアーが各インマニに供給→負圧が下がる
→バキューム進角が変化・・・・・ あり得る!
よくディスビの進角固定をされておられるサイトを見るのですが、
加工が面倒ですし元に戻そうとするのも大変。
なのでバキューム進角のホース途中にバルブを取り付けてみようか
とやってみました。
オイルキャッチタンク近くにあるのがバルブです 金魚のエアレーション用です
一旦負圧に引かれて進角したら元に戻らないという現象が起き
ます。
このようなままで大丈夫なのか不安が残るのですが、B10ディスビの
バキューム進角は最大で約10度ですし、ガバナの分が加わっても
そちらは13度程度ですから、アイドリング10度に最大でも23度足さ
れるだけと判断しました。
←かなり大雑把ですので要注意です
不安を持ちながらも走ってみてビックリ!
加速がものすごく良くなっているのです。
アイドルアップが作動してバキュームが下がっても、進角が遅れ
ないからだと思われます。アイドリングも900〜1,000r.p.m.で安定
です。
コンプレッサー駆動の有無に関係なくほぼ同じ回転数になりました。
その回転を維持されると発電もコンデンサーの冷却も少しは改善
されますので停車中でも少し涼しくなりました。
炎天下放置後の再始動は導風の効果かマシになったようです。
直後しばらくはアイドリング回転が少し下がりますが安定します。
バキューム進角を触ったらこんなに変化するかぁ?!
とはいえ
やった!とばかりに帰宅して(笑)、キャブ導風の効果
を確かめるべく本体を触ったら・・・
熱っつぅ!、何でやネン!!
キャブがそれほど過熱されていたら・・・・・
燃料スカスカでは?
確認したらなぜか少しの気泡だけで落ち着いているのです。
その日の外気温は33℃です。
キャブ本体が熱いのに燃料沸騰がマシになっている??
コンデンサー&ラジエータの熱風を避けつつボンネットからの
導風をキャブに加えたら燃料も落ち着くだろうと光が見えました!
今までの対策は何だったのでしょう?
ようやく最後(?)の【第四弾】は次回記事をお読み下さい。

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