荻原さんお得意の家族物かな〜?と思って読み始めた短編集、実は「えっ!?」と驚く珠玉の短編9作品だった!
「お母さまのロシアのスープ」
読み進むうちに幼い女の子2人の描写が「えっ!?なんでこーなるの!?」と思ったら・・・
「コール」
登場人物は@女性A亡くなった夫B2人と学生時代からの友人の男。語っている僕はBだとばかり思っていた小生に衝撃!ラスト数ページで事実に気づき最初から読み返すはめに・・・
「押入れのちよ」
明治生まれの幼き幽霊が主人公の話し相手になってくれる。本当にちよが成仏(?)したのか、と最後の最後まで気が気でなかった(笑)
「老猫」
動物好きではないわが輩、こりゃ〜怖い〜ホラーでした・・・
「殺意のレシピ」
夫婦がお互いに殺意を抱いて、準備万端、夕食の毒入り鍋をつつき合うなんとも恐ろしい話。わが輩の予想は「どっちも毒に当たってお陀仏」だったのだが・・・
「介護の鬼」
今は亡き姑の嫁いびりの復讐に燃える苑子。その標的は寝たきりになった舅。苑子はやりたい放題だったが・・・
「予期せぬ訪問者」
マンションの一室で若い愛人を殺害した男が死体の始末に困っている時に清掃業者を装った男がやって来る。実はこの男はコソ泥で⇒このコソ泥が警察につかまって⇒警察が現場検証にマンションへやって来る。あわわ、、、悪いことはできない(笑)
「木下闇」
てっきり、俺が知ってる男(S57俺の母校卒)の闇の話かと思った(笑)・・・「このしたやみ」と読むらしい。
「しんちゃんの自転車」
さすが同い年の荻原さん。よく知った昔々のフレーズに笑みがこぼれた。
すっかり、ユーモア短編集あるいはほのぼの家族短編集だと思っていたので、次に読むのは「イヤミス本」と決めていたのだが、こりゃ〜少しベンチ入りメンバー(4冊)の登場順を考えねばならん。ホラー⇒イヤミス、ではわが輩もつらいのだ(汗)。
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