評価
カエサル47歳から50歳まで(紀元前53年〜前50年)。
属州総督として8年をかけてガリア(フランス)の征服を果たしたカエサルは「ガリア戦記」を著し(全8巻、7巻まではカエサル自らの手によるもの、8巻目は秘書官が記す)、内戦必至のローマへ向けてルビコン川を渡る。
いやはや、ガリアの100を超す部族との戦いが長い長い・・・
途中、オーヴェルニュの若き指導者・ヴェルチンジェトリックスとの戦い(紀元前52年・アレシア攻防戦)は手に汗握るものがあるが、登場する部族名が多すぎて覚えられない。ま〜ガリア戦記その物の方がかなり読みづらいとの噂ですが(笑)。
カエサルのガリア遠征中に三頭のうちのクラッススがパルティア遠征(イラク、イラン)に失敗(紀元前53年)、ポンペイウスも元老院派に近づくなどして、帰国を前にカエサルに不利な国内状況になるのだが、ガリアでの戦い中心の記述のため、この辺の事情がイマイチよくつかめないのがちょっとつらい・・・
「ルビコンを渡る」とは、北へ向けて渡ることだと思っていましたが、ローマへ向けて渡ることだったんですね〜
◆カバーの銀貨について
ガリアの敗将・ヴェルチンジェトリックス。この銀貨を手にすることによって、当時のローマ人にローマの属州になったガリアを思い出させるカエサルの深謀遠慮。
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