<祈りの行方 2>
ハフラに道は開かれた。ハフラを阻むものはなかった。ハフラは降り立った。
いまだかつて、レシーネに辿り着いた天使はいなかった。
レシーネはこの稀なる天使を歓迎した。ハフラは心からくつろいだ。
そしてハフラは思い出した。かつて自分がここに多くの仲間と共にいたこと!
しかしハフラの記憶は、それ以上のことはおしえてくれなかった。
「レシーネ、あなたの祈りは今どこにあるのですか」
ハフラはたまらずに尋ねた。
レシーネの精霊たちは、ハフラの知るべきことを伝えた。
もうそれですべてかと思われた。
(聖地 藤田まゆみ画)

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