「いろまち」
いろまち あとまち
春の日 あるけば
いるはずないのに 会えそうな気がする
ずっと昔に好きだった
「あの 恋の続きが見たい」
いろまち 白昼夢をよぶ
忘れられないわけでも
引きずってるわけでもない
平和な 春のウララカに
パラレルワールド 踏み入れたいだけ
----------------
ムシャクシャしていると、場末の町に行く。
特に何があるわけでもない、
何か ステキなものが買えるわけでもないのだが、
凄いイキオイで自分のなかが浄化されていくような癒しを感じる。
どちらかというとキタナイ街なのにね
石原氏が都知事だったころ、
上野の街がごちゃごちゃしているので、再開発・整備しようという案があったとき
「街なんかごちゃごちゃしてるからいいんだろうが!」
とその案を一蹴したそうだ。
ああ、上野〜御徒町あたりもごちゃつき感が萌え〜だなあ
今回行ったのは、神奈川県は関内のほうにある 黄金町〜日の出町だった。
ここは旧・赤線地帯だったのだそうだ。
2005年4月に警察の手が入り、街を浄化しよう!という運動が盛んになって
2009年にはそういった店は完全撤廃、
「アートの街にしよう」ということになり、
現在は若手のアーティストのアトリエやスタジオなんかが
ちらほらあったりする。
(場末探訪とかいいながら結局安全に整備された街に来てるんじゃんね)
私がこの街を知ったのは、2011年。
アートフェスである横浜トリエンナーレ、
そのフェスと連携で開催された、「黄金町バザール2011」だ。
この街全体を使って、道端に作品を設置したり、
そういった「小間」はアーティストに提供されて
作品展示に使われたりしていたのだが、
隠し切れないこの街の暗〜い でも淫靡でキモチイイ闇みたいな
雰囲気に、「また来たいな」と思った。
実際、過去一回遊びに来てる。その時は関内のほうに歩いて、
カフェでお茶して帰った。スイーツ(笑)だなあオレ。

なんにもない

なんにもない

なんにもない街です

このカフェらしきものは、おそらく本を自由に読めるのですが、
ちょっとだけのぞいて、
置いてあった本が絶妙にいいセンスだった記憶があります。
ここでお茶する勇気はまだありません

ちょっとアート

ここも、アーティストさんらしき若人が集っていました
「ご自由に入ってね」的な看板があったけど、入れねっつの。

妙に細かく仕切られた建物(右)「そーゆーこと」なのかな。
気付いてなかった時は、
「この狭い小間を一日だけ借りて、じっとうずくまってたいなー」
とか思ってた・・

ステージちっくに改築されただろう高架下では、地元のこどもたちが
草野球に興じていました

小間小間〜

小間なんか萌えるわあ 閉じこもりたい
意味合いに気付いてなかったため、
小間の写真ばっかり撮ってます

高架下はこんなふうにキレイに作られてます

アパート?の壁面にはこんな施しがされてます。
空洞の奥行きが暗いのは、この街にあるこの建物にたいするアイロニーを
表してるのでしょうか!(多分違う)

よくある風景だけど、実は今年に入ってずっと体調崩してて、
この景色すら、自分で出かけて「目の当たりにすることが出来た」
宝物な風景だったりするのです

なんにもない

廃墟?萌え?

こんな退廃に萌え

下町にありがちな、「雑多鉢植え」

猫が案内人

にゃっ

場末

場末 場末萌え

桜が退廃をイメージして咲いている(そうでもない)

開発すな!と正直思った。
この場所には、トリエンナーレのとき、
すごい風情のあるきったない一軒家兼カフェ兼、
家なのにアート展示っていうか ただの古い家がまるごと和アートとして
展示されてたっていうかそういう建物があったのに
壊されて更地になってました。

黄金町→日の出町まで歩いたんだけど

鼻のむくまま(犬かよ)もっと歩いてみました。

ポルノ映画館。
ちょうど映画を見終わったであろうホクホクした顔の
中年男性を間違えて激写してしまい、
その写真は即削除しました。

ああ〜ここでもディープな香りがする

雪印!アイス!懐かしい!こういうお菓子やアイスは、
さよならもなく気付くといなくなっている

こういうさあ

こういう建物を
すごい真剣な表情で写真に収めてる巨大な女を周りはどう思ったであろうか

でも噴水キレイだね マイナスイオンだよ

飲み屋さんの集合ビル

すぐウラはこんな感じで河川直結です

桜並木が

さくら さくら

誰かが投げ捨てていったビニール傘に、花びらがいっぱいついてて、
ちょっと綺麗だったね

後ろからまわって見ると、要塞みたいなのです

ほどなくして、ディープな空気は薄らいで、
「普通の明るい街」が近づいてきました

ディープな街、プチ探訪のフィナーレは

こんな感じで

最後、「ちょっとやってくれる」のである。
再開発やクリーンアップもいいけど、
街はいろんなものの連鎖連鎖で自然に作られてく生物のようなものだ。
美だけが「生」じゃないでしょう、
血とか、肉とか、目をそむけたら死ぬ持ち味もあるでしょう、
「お前わかってるなぁ!」な人が街づくりに携わってほしいものだわ。
少し歩いたらもう桜木町なのでした

2