みんなは、「きのゆり」さんという詩人を知っているだろうか。
いまは撤退しちゃったけど・・キティちゃんを作っているサンリオは昔、
アニメ映画を作ったり、詩集やムックなどの出版事業もやっていた。
そのサンリオが出す詩集の看板?詩人が「きのゆり」さんという女性だった。
その「きのゆり」さんの詩集のイラストをよく手がけていたのが牧野慶子さんという女性。
彼女の詩に牧野さんのイラストはぴったりで、まるで一人の作品みたいだった。
子供のころ、きのゆりさんの詩集を何冊か持っていた。
意味もわかってないのに繰り返し繰り返し読んで、
わたしは小児期のほとんどを妄想の世界で過ごした。
ところでそのきのゆりさんの詩集に、こういう詩がある。
とても素敵な貯金箱を買った、かわいい家の形をした貯金箱だ。
でもお金は入れない。この家にはお金がないほうが
幸せな気がしたからだとかなんとか
なくてもしあわせ、ないほうがしあわせ。
欲深い東條は、そんな清らかな気持ちになること
なかなかないけど。
--------------
前回の超絶イケメン医者のときは一ヶ月治らなかった私の風邪。
昨日行った大木凡人似の医者はほぼ一日で私の風邪を治した。
超絶イケメンで医者で名医なんて完璧すぎて仲良くなれそうもない。
ヤブくらいが人間として魅力的だ。あのイケメン医者はずっとヤブのままでいい。
きのゆりさんの貯金箱の詩を思い出した。

4