SR400に乗られているオーナー様から、バックステップ製作ご相談いただき製作しました。
作ったのは春ごろ?だったんですが・・・。
SR400は、今時キック始動のみの構造なので、ステップを移動すると必ず、キックスターターの干渉が問題になってきます。
簡単にいけるだろうと思いきや、やはりそこで悩むことに・・。
で、ここがいいっとご指定いただいたステップ位置は、キックアームが
ガッツリ干渉するところ・・・。
悩んだ挙句に・・
ステップバーとブレーキペダルが
バンザ〜イ!!
ペダルを跳ね上げるようにして、キックアームとの干渉を解消しました。
ステップバー、ブレーキペダル共に、スプリングとボールを使ってストッパーを仕込んであります。
キックアームを下ろしたときのクリアランスを確保も何とかクリアしています。
SR400の場合、年式でノーマルのステップ位置が2種類あります。
純正バックであれば問題ないのですが、フォワードステップだとレバー比の関係で単純にバックステップにしてしまうと、ブレーキがまるで利きません。
純正バックステップ用のブレーキ周りの部品を入れ替えないとダメで、これだけの純正部品部品を入れ替えしました。
えぇ、今回の車両、フォワードステップだったんです。
チェンジ側は、ブレーキ側からすると作るのは簡単に思えますね。
ブレーキ側同様、可到式のステップバーになっています。レバー比はタイトになっているので、少ない動きでギヤチェンジができるようにしてあります。
ほぼすべてのパーツは削りだして作っていますが、ボルトやベアリングの類は市販品を使うようにしています。
バックステップなど、ポジションが絡む部分の製作は、バイクとオーナー様と一番楽なポジションを相談しながら、最適な場所を決める事からはじめます。
ステップ位置から、ペダルの長さ、リンケージのレバー比、全体のデザインなどなど、最終的な仕様、費用を決定するまでには、意外と長い時間打ち合わせが必要になってきます。
ステップに関しては遠方からのご相談も多いのですが、基本的にはご来店いただいてご相談ができないと、お互いに納得いく物は作れないと思います。
費用も市販で売られている物の3倍は最低でもかかってしまいますので、安くはないと思います。
せっかく何も無いところから作るのですから、しっかり打ち合わせして、納得して気に入って使ってもらえる物を作っていきたいと、私は考えています。