ウスバシロチョウの絵になる撮影記録をとりたくて、再度、西播磨の山間部まで遠征。到着時には薄雲りでやや風があるせいか、ウスバシロチョウの姿がなく、モンキチョウのメスが風をよけながらヘビイチゴの黄色い花で蜜を吸っている。

接近しすぎて飛び立つと、アッという間に風に乗って遠くへと消えていく。しばらく草むらを歩いてみると、羽化して間もないのか、あるいはただ翅を休めているのか、低い位置の草の茎につかまってじっとしているウスバシロチョウが目にとまる。

裏側にまわり込むと、茎にしがみつくようにして風をしのいでいるように見えるが、

やがて飛び立って一段下の草地へと飛んで行くので追いかけると、ウツギらしき葉上で休んでいる別の個体へと飛びついていく。メス個体への交尾アタックかと思われてカメラのフォーカス合わせを急ぐが、全く間に合わないうちに飛び離れていく。カメラを三脚にセットして全く飛び立とうとしない個体にズームアップで迫ってみるが、風に揺られて撮影が容易ではない。

かなり時間が経っても、同じ場所から動く気配がなく、羽化後に翅が固まるのを待っているのかもしれない。

結局、最初の個体以外にモデルとなってくれる個体には出会えず。