本格的な雨のあと好天気になるとチョウが飛び遊ぶ習性に期待して、タニウツギが咲く山岳部の渓谷へと遠征。蝶友が教えてくれた渓流沿いのあちこちにタニウツギが咲き、期待通り黒系アゲハが複数頭舞っている。多くが、山麓部急斜面の高い位置や、道路急斜面下の渓流沿いや崖部分に咲くタニウツギで蜜を求めている。急斜面の上も下も、アクセスが容易ではなく、滑り落ちないように足を踏ん張り、支えとなる植物を探して右往左往する。そうした苦労を通して記録できたいくつかを整理してみると、新鮮さではクロアゲハだが、

新鮮度が落ちる個体でも渓流を背景に羽ばたきながら夢中で蜜を吸うミヤマカラスアゲハの輝きに魅了される。

オナガアゲハもクロアゲハやミヤマカラスアゲハと追飛翔を繰り返しながら吸蜜場所を転々と移動するが、きれいな画像記録はとれず。

途中、適当な木陰に車をとめてのランチタイムにも、チョウの動向に注意していると、まだ新鮮な春型のサカハチチョウがのんびりと飛び遊ぶので走り寄って撮影。

広く開けた湿り気の残る原っぱでは、ヤマかサトか、判定の難しいキマダラヒカゲが路面にとまり、

今年初見となるミヤマチャバネセセリが楽し気に吸汁をしてまわる光景も展開し、

長いストローをいっぱいにのばして、実に器用に吸汁をする様子は見飽きない。