午後、姫路へと出かけたついでに郊外のヒメヒカゲ生息地を探索。30分ほど歩いてもヒメヒカゲの姿はなく、サトキマダラヒカゲの撮影をしていると、やや遅れてやってきた久保さんから声がかかる。「まだ出ていないみたい」と会話を交わして先に帰ろうかとしたその時、久保さんが「いた!」と声を上げる。今年の初見個体だ。すぐにビデオカメラでフォローするが、なかなか止まってはくれない。いい絵になる止まり方をしてくれた、と近づくとすぐに飛んでしまう。遠くに飛び去ることはないので、しばらくその飛翔についていくと新たな個体も飛び出す。

草の茎がじゃまとなった今年最初の記録個体は、メスかと見間違う美麗♂だが、すでに後翅がわずかに欠けている。2個体目の♂はいきなり開翅してみせてくれるがフォーカス合わせが間に合わないまま閉じてしまってもう見せてはくれない。

翅表には早くもわずかに鱗粉のはがれがみられるが、翅裏の新鮮度は高くてとても美しい。

これら2個体の観察結果から、発生は数日前だと推定できる。なお、本日観察記録したサトキマダラヒカゲとサルトリイバラの葉裏に張り付くルリタテハの中令幼虫、

および、あいかわらず撮影アングルに悩むソクシンランと

正確な種名がわからない花を記録しておいた。