2006/7/21
ヴィブラフォンとマリンバの・・・・・・・・・・・・背比べ? 金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック
毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。金曜第十八回目の今日は楽器の背丈その後のお話しです。
と、その前に今夜のライブのお知らせを!
7月21日午後7時30分より @ 東京・練馬/大泉学園『まほうの竜』
出演:赤松敏弘(vib)松島美紀(marimba)
ヴィブラフォンとマリンバのデュオライブ!
やはりフルサイズのマリンバにステージを占領されそうですが(爆)、そんな事には負けじと今年前半の一大チャレンジ・ライブ。
みなさまの応援ヨロシク
03-5387-1599(まほうの竜/開場6:30pm予定)
ひょっとして今夜は雨かもしれませんから、どうか御足元に気をつけて御来場下さい。
それでは、今日のお話しへと進みましょう。。。
先々週7月7日の金曜特集「ちょっと背丈を何とか・・・キャスターの交換」で市販のキャスターに交換するお話しを書きましたが、交換に適したキャスターの問い合わせメールを多く頂きました。一応BBSにコメントを残しているのですが、ブログだけ見ている人も多いようなので改めて記します。
僕が購入したのは以下の2種。
・HAMMER CASTER 425E 65
・HAMMER CASTER 425E 65A24 (ストッパー付き)
購入店についてもお尋ねがありましたが、恐らくお近くのホームセンターの工具売り場に必ずあると思うのでチェキラして下さい。
さて、そのキャスターを交換した楽器はどのくらい背丈が変ったのか?
今日は明日のライブのリハーサルをやっていましたから楽器が家に氾濫しています。普段は1台の楽器で本番もレッスンも行っているので2台並ぶ事は珍しいのですが、ちょうど良い機会なので写真を撮ってみました。
ハイ、御覧のとおり

手前のMusser M55を交換、後ろのM55は標準装備のキャスター
もう少しわかりやすいように横から撮ってみました。ちょっと大きめの画像です。

左/標準装備(ツアー用/A=442) 右/キャスター交換(通常使用/A=440)
ボディーフレームを見ると少し右の楽器の背丈が低くなっているのがわかるでしょう。
鍵盤の高さの違いを写すと・・

今度は低音側から 左/キャスター交換 右/標準装備
その差は約1cm弱。鍵盤ひとつ、といった感じです。ほんの僅かな差ですが、これだけでもマレットの打点と角度は大きく異なります。従来使っていたマレット(GOOD VIBES M-229)に比べると現在使っているマレット(Inaki Sebastian VCS-3)はヘッドの大きさが違います。Sebastianの方が約5mm直径(最大値)が大きいので打点のタイミングが狂うのです。
また、ヘッド自体の長さ(全体の大きさ)もSebastianはGOOD VIBESの約2倍弱あるので、マレット・ダンプニングに影響がでます。
さらにハンドルもSebastianはロングタイプと、従来使っていたマレットとはかなり異なる仕様でした。
そこで、ハンドルの長さはこのコーナーでも触れたように慣れ親しんだGOOD VIBES M-235(旧Gary Burton Model)に揃えて加工する事で対処、しかしそれだけでは打点のタイミングの修正には至らなかったので、楽器の背丈、つまりキャスターの交換という手順で問題は納まりました。
ちなみに標準のキャスターの着いた楽器を本番で演奏する時はGOOD VIBES M-229、キャスターを交換した楽器を演奏する時はInaki Sebastian VCS-3、とマレットを使い分ける予定ですが、今のところキャスターを交換した楽器のみをフル稼動させているのでGOOD VIBESの登場はありません。
この二つのMusserは同一仕様ながらピッチが違います。通常使っているのはA=440の鍵盤を装着させたもの。弾き比べると響きの差があり、僕はA=440の方が好きです。今までの全てのレコーディングもこのA=440の楽器で行っています。
A=442になるとちょっと音が薄っぺらい感じなんですねぇ。シャープと言うかソリッドな感じではありますが。
ついでにマリンバとも背比べ

マリンバ(YAMAHA YM6000)は基音側と派生音側が段になっていますが、面白い事にヴィブラフォンはそのちょうど中間の高さなんです。
そういえば昔からヴィブラフォンを演奏してマリンバに移ると無茶苦茶叩きやすく感じたものです。その逆にマリンバを演奏した直後にヴィブラフォンに移るととってもやり辛い感じになりました。
人間低く「構える」のは腕の構造から力が抜きやすくなるものです。対して高くなればなるほど「構える」姿勢と力の抜き方を考えなきゃならない、という事です。
鍵盤の高さというのは、ちょっとの事で演奏に大きく影響するものですね。
自分の体格に合った鍵盤の高さ、マレットの長さ、そしてグリップの形を研究して「一番楽に演奏出来る」スタイルを身に付けて下さい。無理に楽器やマレット、グリップに合わす必要はないのです。
それでは今夜、「まほうの竜」でお会いしましょう
おしまい
と、その前に今夜のライブのお知らせを!
7月21日午後7時30分より @ 東京・練馬/大泉学園『まほうの竜』
出演:赤松敏弘(vib)松島美紀(marimba)
ヴィブラフォンとマリンバのデュオライブ!
やはりフルサイズのマリンバにステージを占領されそうですが(爆)、そんな事には負けじと今年前半の一大チャレンジ・ライブ。
みなさまの応援ヨロシク
03-5387-1599(まほうの竜/開場6:30pm予定)
ひょっとして今夜は雨かもしれませんから、どうか御足元に気をつけて御来場下さい。
それでは、今日のお話しへと進みましょう。。。
先々週7月7日の金曜特集「ちょっと背丈を何とか・・・キャスターの交換」で市販のキャスターに交換するお話しを書きましたが、交換に適したキャスターの問い合わせメールを多く頂きました。一応BBSにコメントを残しているのですが、ブログだけ見ている人も多いようなので改めて記します。
僕が購入したのは以下の2種。
・HAMMER CASTER 425E 65
・HAMMER CASTER 425E 65A24 (ストッパー付き)
購入店についてもお尋ねがありましたが、恐らくお近くのホームセンターの工具売り場に必ずあると思うのでチェキラして下さい。
さて、そのキャスターを交換した楽器はどのくらい背丈が変ったのか?
今日は明日のライブのリハーサルをやっていましたから楽器が家に氾濫しています。普段は1台の楽器で本番もレッスンも行っているので2台並ぶ事は珍しいのですが、ちょうど良い機会なので写真を撮ってみました。
ハイ、御覧のとおり

手前のMusser M55を交換、後ろのM55は標準装備のキャスター
もう少しわかりやすいように横から撮ってみました。ちょっと大きめの画像です。

左/標準装備(ツアー用/A=442) 右/キャスター交換(通常使用/A=440)
ボディーフレームを見ると少し右の楽器の背丈が低くなっているのがわかるでしょう。
鍵盤の高さの違いを写すと・・

今度は低音側から 左/キャスター交換 右/標準装備
その差は約1cm弱。鍵盤ひとつ、といった感じです。ほんの僅かな差ですが、これだけでもマレットの打点と角度は大きく異なります。従来使っていたマレット(GOOD VIBES M-229)に比べると現在使っているマレット(Inaki Sebastian VCS-3)はヘッドの大きさが違います。Sebastianの方が約5mm直径(最大値)が大きいので打点のタイミングが狂うのです。
また、ヘッド自体の長さ(全体の大きさ)もSebastianはGOOD VIBESの約2倍弱あるので、マレット・ダンプニングに影響がでます。
さらにハンドルもSebastianはロングタイプと、従来使っていたマレットとはかなり異なる仕様でした。
そこで、ハンドルの長さはこのコーナーでも触れたように慣れ親しんだGOOD VIBES M-235(旧Gary Burton Model)に揃えて加工する事で対処、しかしそれだけでは打点のタイミングの修正には至らなかったので、楽器の背丈、つまりキャスターの交換という手順で問題は納まりました。
ちなみに標準のキャスターの着いた楽器を本番で演奏する時はGOOD VIBES M-229、キャスターを交換した楽器を演奏する時はInaki Sebastian VCS-3、とマレットを使い分ける予定ですが、今のところキャスターを交換した楽器のみをフル稼動させているのでGOOD VIBESの登場はありません。
この二つのMusserは同一仕様ながらピッチが違います。通常使っているのはA=440の鍵盤を装着させたもの。弾き比べると響きの差があり、僕はA=440の方が好きです。今までの全てのレコーディングもこのA=440の楽器で行っています。
A=442になるとちょっと音が薄っぺらい感じなんですねぇ。シャープと言うかソリッドな感じではありますが。
ついでにマリンバとも背比べ


マリンバ(YAMAHA YM6000)は基音側と派生音側が段になっていますが、面白い事にヴィブラフォンはそのちょうど中間の高さなんです。
そういえば昔からヴィブラフォンを演奏してマリンバに移ると無茶苦茶叩きやすく感じたものです。その逆にマリンバを演奏した直後にヴィブラフォンに移るととってもやり辛い感じになりました。
人間低く「構える」のは腕の構造から力が抜きやすくなるものです。対して高くなればなるほど「構える」姿勢と力の抜き方を考えなきゃならない、という事です。
鍵盤の高さというのは、ちょっとの事で演奏に大きく影響するものですね。
自分の体格に合った鍵盤の高さ、マレットの長さ、そしてグリップの形を研究して「一番楽に演奏出来る」スタイルを身に付けて下さい。無理に楽器やマレット、グリップに合わす必要はないのです。
それでは今夜、「まほうの竜」でお会いしましょう
おしまい
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