2011/4/29

動機あってのインプロだもの・・・モチーフと連鎖(パート3)  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百十一回目の今日は先週からの続きで『動機あってのインプロだもの・・・モチーフと連鎖(パート3)』です。途中からの人は先週の『動機あってのインプロだもの・・・モチーフと連鎖(パート2)』から読んでくださいね。

→2011年4月22日ブログ『動機あってのインプロだもの・・・モチーフと連鎖(パート2)』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20110422/archive

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!


インプロの話しだからインプロのお知らせ(笑)


■ゴールデンウイーク情報

横濱国際インプロ音楽祭<春>2011 ”GANBARE TOHOKU!” 11days 15bands.
(4/28〜5/8) Yokohama ImproMusica Fes' 2011
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▼会場:横浜・関内エアジン http://www.yokohama-airegin.com/index.html
▼当日¥3000〜¥3500/予約前売り¥500引き/u23 ¥1500/Drink別(¥500)
▼予約・問い合わせ045-641-9191(エアジン)
▼access→http://www.yokohama-airegin.com/access.html

僕が出演するのは
5/1(日)■市川秀男(pf)Quartet
      plyas Original songs & impure.music. 3:30pm〜
      赤松敏弘(vib)上野哲郎(b)二本柳守(ds) ☆guest:LUNA(歌)

<主催者からのインフォ>
今回の原発事故のため、海外組の来日が危ぶまれますが、
その節は、ご容赦ください。こらっ!東電!!




昨日のブログで書いた通り、日中にスティーヴ・スワロウのアルバム『REAL BOOK』の曲を本をめくるように1曲目から10曲目まで一緒に演奏しました。
アルバムのブックレットに全ての曲の譜面があるのは「ちょっと、そこの君も演奏してみなさい」という事と勝手に解釈(笑)。試験よろしく1曲目から切れ目なしに最後まで一気に。

初見で触れられるのはこういう一回こっきりなのでどれも新鮮。
思考回路がピリリっとスワロウ・モードに切り替わり、やればやるほどその曲の面白さにのめりこむ。
しかし、“OUTFITS”という超速サンバのチェンジ(コードの)にはぶっ飛びました(笑)。
目が回りそうです。が、頭の回転をフルに使う訓練にはもって来いでした(笑)。
人の曲を譜面を見ながら演奏すると集中力が養われます。
もちろん、それだけ“ソソラレる”曲でなければ意味がないのですが・・・

■ラインを意識したモチーフを作ろう

アントニオ・カルロス・ジョビンの有名曲、「ワン・ノート・サンバ」の冒頭部分での演奏解説中。
この部分で、どのようなモチーフを作れるか、がポイントです。

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この部分のコードスケールの割り出しに関しては先週書いた。
そこで間違ってしまった人は「考え方」を改めよう。

曲には何度繰り返して演奏しても飽きない「厳選されたメロディー」と、それを補足する「コード」があり、それらをトータルに分析すると、各コードには必ず1つのコードスケールが存在する。
それがわかるようになれば、コード・インプロの世界に踏み出しても「大きな事故」には遭わない。
この事が非常に重要性を増すのは、この曲のようにメロディーが超シンプル(この曲はコードが変わっても共有するコモントーンを使ってメロディーが出来ているのでコードスケール・アナライズにより明確な根拠が求められる)な曲。その代表格だ。

曲中の各コードには固有のコードスケールがあるという事が理解できないと、ハ長調のDm7も、変ロ長調のDm7も、ヘ長調のDm7も同じコードスケールだと勘違いして「事故」が起こる。
ハ長調ではIIm7、変ロ長調ではIIIm7、ヘ長調ではVIm7、という機能和声でコードスケールを見極める事が出来ればいい。多分に固定ドの人は最初の段階では、「移動ドへの切り替え」で苦労するが、正しく理解すればスラスラと。だって調号の振られた譜面は移動ドなのだから。(固定ドだったら譜面は全て臨時記号で書かれているはず)

さて、コードスケールも理解し、コードネームの読譜にも多少自信がある状態。
さぁ、どうしよう。

まずは「目安」を立てよう。
物事「適当に」やってたら、いつまで経っても成長しないものね。
ただし、大原則は「自分を大いに甘やかしながら」の習得。

なるべく簡単な事で、楽器の前に立って頭を使いながら実践するのが上達のコツだ。

メロディーの進む「方向」を一つのラインに設定してみよう。

■コードの連鎖を大まかにわける

先週の最後に示した下向するラインをメロディー創作のガイドに使ってみよう。

先週のブログ→http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20110422/archive

偶然にも大半のラインが各コードの7thを縫っている。
唯一の例外が7小節目のGbMaj7のところだけ。

それなら全体で共通する偶数小節の7thの音を先に目標として設定しよう。

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奇数小節には、その偶数小節の「目標」に限りなく近い音を設定しよう。
出来れば「半音」がいい。
音の連鎖で一番人間の耳を引き付けるのが「半音程」だ。

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これでインプロの準備が出来た。



ソロ(インプロ)を聞いていると、伴奏が無いとさっぱり「コード感」が伝わって来ないソロをする人がいる。
知識としてはコードスケールを理解しているのだと思うが、それは「ここから、ここまでのコードは調号がいくつ付く」的な感じで大雑把にコードスケールを把握しているケースが多い。
そこで、コード感を高めたソロを演奏する基本を応用すると、メロディーにトライトーンを上手に取り込む練習が必要となる。
この曲のような場合、偶数小節の音に対して奇数小節の音が進行する(アプローチ=この場合は連鎖)感じを出すと簡単にコードの動きがメロディーに取り込める。

奇数小節の最後の音(四拍めの裏拍とした)と次の偶数小節の頭の音を半音で結ぶ練習。

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×としている音は自分でコードスケール上から選ぶといい。但しこの場合はアヴォイドノートを除こう。

このレイアウトを使って、コードトーンだけでメロディーを作ると・・・

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肝心なのは、常に偶数小節の頭の「7th」を意識してメロディーをスタートさせること。
「目標」の部分以外は跳躍した音程のモチーフなので、尚更に「半音」の位置の音が強調されるのがおわかりだろう。

ビブラフォンはこの「半音」をマレット・ダンプニングを使って残響処理する事によってさらにくっきりと浮かび上がらせる事ができる。
マリンバも同様にマレットダンプニングするべきだ。
なぜならば、大半のマリンバ奏者は「マリンバはヴィブラフォンのようには音が伸びない」と決めつけている為に、半音で音が濁っている事にかなり鈍感な面があるからだ。鍵盤の加工技術が向上すると同時に「よく鳴る鍵盤」風の加工が進むと、もはや残響に於いては余韻の処理を行わないと不自然なところにまで来ている。
5オクターブで低音を有するマリンバなら低音側にダンパーがほしいくらいだ。

この例では前半は上行、後半は下行するメロディーを置いてみた。
様々なバリエーションが考えられるが、「半音」の位置だけは変わらない。

次に想定するのは、モチーフ全体でラインを意識するケース。

「目的」の半音程をメロディーの中ほどに想定出来れば、モチーフの自由度も増す。

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このモチーフは、スタートした音と終結した音の位置をそれぞれ下行、上行として揃えた例。

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連鎖するコードスケール同士に存在する「半音程」の繋がりを上手く使ってコードサウンドの変化を伝えている。
Dm7→Db7では直感的にD→Db or Eb、A→Ab or Bb、C→Cb or Db という半音の連鎖を演奏中にコードネームから連想出来る状態が望ましい。
さらにDm7で言えばコードスケール上のテンションとして有効なG→Ab、という連鎖も加えられる。

これでモチーフをラインに沿って展開する準備が出来たわけだ。

(つづく)


ガンバレ東北!
がんばろうニッポン!



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