2006/8/28

楽屋話しもほどほどに・・・  月曜:ちょっと舞台裏

ミュージシャン同士の相性というのもいろいろとあって、音楽本体のみで一致する相性から、精神的にいてくれるとバンドが落ち着くという潤滑油的な相性まで様々です。
一緒に演奏すると言うのは、お互いに気を許して無防備で音楽に挑んでその場を作り上げるわけですから、相性と言うのは大切であるとともに演奏する音楽によって様々な結び付きがあるわけです

ニューエイジと呼ばれた音楽で孤高の地位を築きあげたAさん(あえて楽器名は伏せる)、数々の有名バンドでの活躍やリリカルなオリジナルでジャズ界をリードするBさん(あえて楽器名は伏せる)、そして僕(あえて楽器名は・・・・伏せてもバレてるか)、この三人の場合は、それぞれの持つ音楽の本質に共感を寄せた事が切っ掛けとなって一緒に演奏するようになった。

ある時はイベントでの演奏から、ある時は暑い盛りの野外ジャズフェスから、ある時は企画アルバムのスタジオ録音と、結びつきがいろいろな仕事として形を作っていった。

当然の如くに演奏以外の時間を移動や宿泊で持つようになると、お互いどんどんステージとは別の“おちゃめ”な面も見せるようになって、顔を合わすとまず話しから始まるようになる

移動の車中や機内は元より、移動先の宿泊地などでは退屈凌ぎに話題が渦巻く。僕はこの通り人間ウォッチングが好きだから普段見た光景を話す。みんなもこの世界で日常茶飯事な“珍事件”の話しで、どこへ行っても話題は尽きない。

まあ、ミュージシャンなんて洋の東西を問わず、みんな同じ
演奏ではこの組み合わせはかなりシリアスな表現を見せる代わりに、演奏前や演奏後は思いっ切りリラックス、という事でした。。。。

ある本番の楽屋で「スタジオ録音で精神的にメンバーがイッパイ、イッパイでキリキリしている時に現場を和ませる方法はないものか?」という真面目な話しから始まったハズなのに、「物は言い様だよな〜」という事になり、「ならば戦闘意欲のなくなる言葉がいい」と誰かが言い出して、「やっぱ、それは新宿●丁目方面の方の言葉がいい」と言い出し、「ちょっとアンタ〜、その音ィヤ〜ね」「あら、そ〜お」「だってぇ〜、ちっとも美しくないわよお〜」「あら。そ〜お」「そうよそうよ」「あら、そうねぇ〜」って、全然現場がギスギスしないじゃん、ってバカ受け。しばらく頭からそれが抜けなくて全ての会話が新宿●丁目方面の方の言葉になって戻らない。。やっとの思いで振り切るものの、また誰かが新宿●丁目方面の方の言葉を使い出すから止まらない。頭の中がグニャグニャに緩んでしまった。

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トントン
「そろそろ本番よろしくお願いします」

「は、は〜い」
頼むぞ、もうこれ以上笑わせないでくれ〜。今日は1曲目から難解でややっこしい曲なんだから。。。。。

という、僕のささやかな希望など、もう完璧に新宿●丁目方面の方の言葉モードになったAさんには通用しない。

「ちょっとアンタ〜ァ、出番よお、しっかりいくわよぉ〜」
爆!
「1曲目はなによぅ、あらィヤ〜ダ、こんなカシムズなの、あたし弾けないわよう〜」
爆!

そのままステージに上がる寸前までAさんの新宿●丁目方面の方の言葉モードは止まらない。
Bさんはもう顔が真っ赤になるほど笑って放心状態・・
僕もお腹がよじれて痛い、、、

「お願いしま〜す」
と、スタッフの合図でステージにあがるも、三人とも楽屋で盛り上がり過ぎて顔は笑顔だかヒキツッテいるのだか分からない。

いきなり静寂なルバートで荘厳に始まるAさんの曲のイントロに入るが・・・・みんな顔は笑い過ぎてヒキツリ、腹に力は入らないわ、指まで笑ってタイミングはボロボロ・・・。当のAさんもグニャグニャだ。
全員1曲終わるまで気持ちココにあらず

本番が終わって誰かが言った。
「この三人が集まると演奏にならん」(笑)
「そうよ、そうよぉ〜」(爆)

・・・・

以来、このメンバーだけでの本番は、、、、、、、



本当に無い(笑)

楽屋話しもほどほどに、、、、ですよ。

写真はこの三人が揃った最後のステージとなった東京近郊のライブハウス。この写真から「あ!」と思った人、この空間は本当に時代を先取りしていましたね。そして、この楽屋話しは別として、本当に素晴らしい時間を体験した事を公私共に忘れる事はないでしょう。ここでのいろんな事を目撃した人はラッキーとしか言いようがありません。


おしまい



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