2012/4/27

音楽的読唇術:洗練されたヴィブラフォンやマリンバのインプロ・・固定ドの人の為の移動ド感覚増強法  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百五十九回目の今日はコード奏法編『音楽的読唇術:洗練されたヴィブラフォンやマリンバのインプロについて考える・・・固定ドの人の為の移動ド感覚増強法』というお話し。

途中からの人は、先週及び、昨年末の第二百四十三回の『続々・音楽的読唇術・インプロにおけるアッパーストラクチャートライアード的展開の考察』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111223/archive )と合わせて、2011年10月14日の『ツー・カーはインプロの方向付けと、実は音楽的読唇術の基礎なのだ・・・』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111014/archiveや、2011年9月以降の金曜特集を経由してから読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



いよいよ明日!

お席もほぼ完売という嬉しい情報が入っています。
さぁ、横浜、東京に続いてASHIKAGA MEETING はどんなステージになりますか!!
乞うご期待!

赤松敏弘meetsハクエイ・キムBand

今度は足利! 足利 meeting!!
ドラマー小山太郎プレゼンツでゴールデンウイークに登場!!

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赤松敏弘(vib)
ハクエイ・キム(p)
生沼邦夫(b)
小山太郎(ds)
ゲスト:小林啓一(vib)

赤松meetsハクエイの人気プログラムに加えて、北関東で活躍中のヴィブラフォン奏者小林啓一をゲストに迎え滅多に見れないツイン・ヴァイブのバトルなど、今回も見どころ満載の一夜!

只今絶賛発売中。★残席僅か! 御予約はお早目に!!

国指定史跡“足利学校”や“あしかがフラワーパーク”、“栗田美術館”などの観光名所に恵まれた足利観光( http://www.ashikaga-kankou.jp/ )と合わせてゴールデンウイークのお出掛プランに是非どうぞ!



さて、先週は移動ド感覚を自己診断する為の“宿題”を出しました。
まずはその答え合わせから始めましょう。

出題はこんな感じ。

[問題]
つぎの各小節のコードスケールに階名を記入してみましょう。
階名はカタカナではなくトニック・ソルファ(do.re.mi・・・・・等のアルファベット名)を使う事とします。
それぞれのコードはダイアトニック・スケール・コードです。

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(クリック、開いた画像をクリックで拡大/以下同じ)

[解説と回答]

従来、日本で音楽の専門教育を受けると「固定ド」と「絶対音感」を偏重する傾向がみられましたが、“鳴ってる音を理解する”という初歩的な音感育成(正確には音程クイズでしかない)ばかりにシステムが片寄った為に“音楽を正しく理解する”というところまで到達しないまま業界に飛び出してしまったと言う人が意外と多そうな気がします。

海外では殆どが移動ドと相対音感で音楽に接しているのに、なぜ日本は固定ドと絶対音感にこだわってしまったのか不思議でなりません。

そもそも音楽は調性を伴う限り移動ドでなければ全体の流れに乗る事が出来ないはずで、全ての音楽がC durで作られていない限り固定ドに重要性はありません。
絶対音感が音楽的解釈の邪魔をするのは移動ドの訓練を積まないからです。

現に、今でも音楽学校では和声の授業は移動ドで説明されるのに、ソルフェージュの授業は固定ドで読み書きさせられるという、とっても「音痴」な事が行われているのです。これは逆なら機能する可能性もありますが、全てが上手くリンクしていない証拠のようなものです。
そして、そのような中で育った学生がジャズを演奏したくて理論の本を買って読む内に、どんどん頭の中がチンプンカンプンになってしまう、、、という現象が21世紀になっても繰り返されています。

音楽の専門教育を受けなかった人のほうが、スラスラと理論を理解してしまうという現実があります。もう、このギャップの原因は明らかですね。

そのもっとも大きな原因は、理論でもなんでもCメジャー(Cdur)で解説するからです。(Cdurの説明だけで終わっている)
一音上げてDメジャー(Ddur)で解説するだけで、半分くらいの絶対音感の持ち主は救われるんです。
自分の音感の有効活用に初めて気が付くのです。

さらに短調の階名を「ラ」から歌わせる矛盾もやめるべきです。
「ラ」は六番目の音、と思って短調を描いている人は、まずコードの勉強で路頭に迷う確率が高まります。
これもなぜ平行調で長調と短調を説明したり歌わせたりするのか不思議でならないのですが、基本は同主調です。どちらもディグリーの「I」から始まり「do」から歌えばいいのです。変化した音には変化したディグリーと階名を与えるだけ。

結局「絶対音感」を持っていても、活用法を知らなければ「音当てクイズ」程度しか使えずに宝の持ち腐れです。音が採れるとばかりにそこであぐらをかいて頭を使おうとしない人もいます。
他人の音はいくらでも聴こえるのに、自分は正確な音を想像出来ない、、、そんな悲劇が案外たくさん放置されているように思えます。
そこで気持ちが折れてしまいそうになっている人も、もうこの歳じゃ今さらそんな事人に聞けないし・・・とプライドが自分を邪魔している人、大丈夫。
少しずつ音をキャッチした時の保存フォルダ(移動ド感)を増やしましょう。

出来るだけ「移動ドで」と言われてもなぁ。。。

そんな風に思っている人もたくさんいると思うので、この金曜ブログで解説している事をこの先、5倍にも10倍にも有効活用してもらう為に、この時点でまず自己診断してください。

何事も、ステップアップする時は、己を知れ、ですからね。
大丈夫、今、分からない部分があればあるほど、この先の謎解きが楽しくなるんですよ〜。


では、回答。

二つずつに区切ります。

重要なのは、それぞれのコードスケールがダイアトニック・スケールである、という大前提。
この意味が理解出来ないとかなり外れた答えになってしまいます。

[1]メジャーセブン・コード二種
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左側は言わずと知れた調号が示す調のIMaj7です。階名はdo-re-mi・・・・そのまま。
右側は4番目のフラットがナチュラルになっています。これは調号を打ち消すという意味になりますから何も調号が付かない調(つまりC)の四番目の音から始まる音階です。階名は四番目を示すfa-sol-la-ti・・・・。

[2]ドミナントコード
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比喩の為に、左はコードのroot(根音)を前のコードに揃えてFから始まるドミナントセブンコードを書くと、それはコードの七番目の音を半音下げるという意味に。
この段階でフラット1つの調号の仲間では無くなり、フラット二つの調(Bb)の五番目の音から始まるドミナントコードと解釈する。従って階名は五番目を示す“sol”から始まる。
右側はこのままフラット一つの調号に、何も手を加えずに存在するドミナントコード。こちらも調の五番目の音から始まるので階名は“sol”から始まる。

[3]マイナー・セブンスコード二種
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左は、これまでと同じくコードのroot(根音)を前の例に揃えてFから始まるマイナーセブンスコードを書くとフラットが調号順に増えて四つ付く。フラット四つの短調はFマイナーだから調の主音の“do”から階名は始まる。
右はもう一つ考えられるのが平行調の同じ音によるマイナー・セブンスコード。これはフラット四つの長調だからAbメジャー。その調の六番目の音から始まるマイナースケールなので“la”から始まる。

[4]平行調のマイナーセブンコードとより暗いスケールを持つマイナーセブンコード
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比喩の為に調号を揃えて考えるなら平行調のマイナーセブンコードを選択。
左はフラット一つの調(Dマイナー)の主音から始まるので階名は“do”から。
同じ根音を持つ異なるコードスケールのマイナーセブンスコードとその仲間を並べてみた。
右はフラットが一つ増してサウンドがやや暗い感じになるBbメジャーの三番目の音から始まるマイナーセブンスコード。階名は“mi”から始まる。

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さらにフラットを調号順に増やすと左側のマイナーセブン・フラットファイブコードに行き着く。フラットは三つになるのでEbメジャーの七番目の音(D)を根音とする為階名は“ti”から始まる。
最後に今度は反発例。調号を打ち消す音を含むマイナーセブンスコードとして考えると、これはフラットも何も付かない調、つまりCメジャーの二番目の音から始まるスケールを持つマイナーセブンスコードになるので階名は“re”から始まる。

いかがでしたか?
移動ドの人はフラット一つの調号に迷わされてしまわないように。
調号が打ち消されているか、増殖しているかで判定するとかなりの確率で正解するはず。

固定ドの人は同じ根音を持つコードを並べると、各構成音の変化を横並びにイメージ出来たと思うが、それが何調に属したと考えるべきかを訓練してほしい。

さて、

ここまでで気付いた人がいるかもしれないが、コードトーンの隙間の音にフラット(シャープキーの場合はナチュラル)が着くとアヴォイド・ノートとなりサウンドも暗くなるが、コードトーンの隙間にシャープ(フラットキーの場合はナチュラル)が着くとサウンドが鋭くなる。

コードスケールのこのような変化をここでまとめておこう。


■コードの響きを左右するグルーミー・ノートとブライト・ノート

一つの根音を共有するコードを並べると、そのコードが持つサウンドの響きを分別する事で違いを記憶する事も出来る。
そこで、まず何もしない状態の長調のスケールと短調のスケールを基準として、それぞれのスケールが持つニアンスをグルーミー(gloomy/暗い)とブライト(bright/明るい)と命名して分類してみよう。

固定ドの人は、すぐに移動ドに変換しろと言われても無理なので、わかりやすい一つの「実音」を軸にコードサウンドの変化を横に並べて覚えて行くとコードに強くなるでしょう。
移動ドの人もインプロの発想として応用すると新鮮だと思うので是非参考に。

[1]長三和音を母体とした指向分類
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調号に準じたメジャーセブンスコードをナチュラルな響きとして軸に据え、共通する根音を持つ長三和音のスケールに変化を齎す。
七度が変化するとサウンドはグルーミーな方向に、四度が変化するとサウンドはブライトな方向を示す。
ただし、ブライトな方向を示すのは良いが、この#11thは調号すら打ち消すだけの強烈な音なので扱いに注意が必要。

[2]短三和音を母体とした指向分類
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調号に準じたマイナーセブンスコードをナチュラルな響きとして軸に据え、共通する根音を持つ短三和音のスケールに変化を齎す。
ナチュラルな状態よりもグルーミーに一つ暗くするには調号順に音をフラットすればよい。
二つ暗くするとさらにグルーミーな響きとなってマイナーセブン・フラットファイブコードになる。
逆に調号を打ち消すとブライトな方向を示す。
ただし、このブライトな方向を示す13thはマイナーセブンスコードの中では強烈な音なので扱いには注意が必要。

強烈な個性を持つメジャーセブンスコードやドミナントセブンスコードの時の#11thと、マイナーセブンスコードの時の13thの扱いには注意が必要という事だ。

コードの横軸方向の変化でソロを考えると、固定ドの人も移動ドの人も最小限度の動きで最大限の威力を発揮するソロ・ライン作りのヒントを得るのではないでしょうか。

(この項、次回に続く)



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2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。

[YouTube版]

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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