2012/5/21

マイクは友達・・・・  月曜:ちょっと舞台裏


ヴィブラフォンのマイクのセッティングってどうなってるんですか?
そんな質問を時々受ける。

一つは録音の時のセッティング、もう一つはホールやライブハウスなど生演奏の時のセッティング。

奏者によって好みもあるので一概には言えない部分もあるが、特にライブに於いてはみんな苦労している。

と、言うのも、ヴィブラフォンは打楽器に属するから大音量で鳴り響くと思いきや、意外とドラムやパーカッションと比べて音量は小さい。

総体はデカイが音の発生源である音盤は小さな打楽器が37個並んでいるようなものだから見た目よりも遥かに音量は小さい。

さらに厄介なのは、鍵盤の直下にある共鳴管(パイプ)を介して音を増幅するのだけど、これが真上に放出される事によって空間に散ってしまうのだ。
マリンバも似たような構造だがあちらは音板が“木”のため比較的全方位に音が拡散されているので通る、が周りの音にかき消されやすいのはビブラフォンと同じ。

マイクのセッティングで悩む理由がここにある。

じゃ、デカイ音がする(実際にはデカくないのだけど)カチンコチンのマレットで引っぱたけばいいかと言えばそうじゃない。

だって音色って大切だから、そんなだからと言って無神経にむやみやたらと変えられないものだ。

「音色として聞こえる」というのと「音が通る」というのはまったく意味が違うのだ。

じゃ、どうすればいい?

この点は、この楽器を始めた時から背負った永遠の課題のようなものだった。

でも、最近はPAシステムの普及でちゃんとした“ハコ”ではマイクによってかなり改善されつつある。

もちろん音量だけ考えればピックアップを装着してエレクトリック化したり、スッパリと割り切ってシンセ系のマレットパッド(代表的なMALLET KATなど)もあるにはあるが、シンセ音源をわざわざマレットで引っぱたくなら10本の指でキーボードを弾いたほうがいいので興味はない。

するとマイクのセッティングによってけっこう差が出るのかもしれない。

マイクとなると馴染みのあるものを除けば僕らはド素人。
現場のエンジニアさん任せ。

まず、基本から。

・マイクは鍵盤の上方にセットすべし

ライブハウスなどで時々マイクを鍵盤の下側、基音側と派生音側のパイプの間に突っ込もうとする音響さんがいるのだけど、あれはあまり意味が無いのです。
鍵盤でヒットされた音がパイプ(共鳴管)で増幅されて上に上がってくるので、少なくともパイプの口よりも上にセットしないと効果的ではありません。
ところがパイプの上には鍵盤があるのでそこにマイクをセットするのは不可能に近いのです。

ただ、自分の経験から一つだけこの方法で効果があったのが、指向性のマイクを真下から短いスタンド(ドラムのキック用のスタンドがベスト)に装着してオクターブ毎に配置する方法。これは今はなき六本木ピットインに出演していた頃にエンジニアさんが毎回試行錯誤の上に編み出した方法。
ただし、これはモニター用のマイクでメインのマイクは従来通り鍵盤の上方にセットしなければなりません。
合計でマイクを5〜6本使います。

それ以外の有効な手立てはないので、もしも可能なら、全体の音量を小さな楽器に合わせて演奏してもらうしかありません。
意外と日本のバンドはステージ上の音量がデカめ。海外のバンドはステージの上はそれぞれの会話が聴こえる程度の音量で、外音がデカイのです。
客席から見ているとステージ上でなにやらしゃべって通じているでしょ?
当たり前ですが、それを超えてしまったら・・・・

・マイクのセッティング例

いくつか写真を掲載しますから参考に。

【ホールの場合】
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ホールでは、ジャズやポピュラーのコンサート等ではステージ上方の音響板を使わないので、意外と音が散りやすい傾向にあります。

楽器の周りの環境にもよりますが、奏者の頭くらいの高さにセットされるのが普通です。

【ライブハウスの場合】
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狭いからノーマイク、というお店もありますが、時々ピアノにはマイクを使うのに他の楽器には使わないという店もあります。しかし、一つの楽器だけマイクを使うとその楽器だけ音の指向性が楽器本来の状態にはありませんから、そこにノーマイクの楽器を混ぜるのはタブーと言えます。
音響的にちゃんと設計された場所ではないケースが多いので、その場合はなるべく各楽器にマイクを使って全体の音像をまとめる必要がありますね。一つだけ使うとアンバランスな状態になってしまうのです。

なぜなら、そのようなアンバランスな場合、客席にどのようにバランスで聴こえているのか、ステージの上からはさっぱり見当がつかないからです。それはミュージシャンの責任ではないのですから、そんな音を聞いて“生音はいい”なんて言ってほしくないのですね。

マイクをセッティングしてくれるライブハウスでは、その店のエンジニアさんに従うのがベスト。その“ハコ”の事は一番彼らが知っているのですから。

写真の例はちょっと変ったセッティングで、指向性のマイクを高音側上方から低音に、低音側上方から高音に狙ってセットされています。
素人の勝手な解釈ですが、たぶんそのほうが拾える領域が稼げるのでしょう。
近付けると特定の範囲の音ばかり拾ってしまうからです。

この日実際に録音された音を聞くと、意外とバランス良く聴こえていました。
ただし、これだけ鍵盤まで距離があると、ある帯域の倍音がマイクに干渉している兆候もみられました。
たぶんマイクの角度を調整する事で若干改善されると予測します。
一長一短ですね。

【スタジオの場合】

だいたいどこのスタジオに行ってもほぼ同じセッティングなのでヴィブラフォン録音のマニアルは固まりつつあるようです。

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WESTSIDE STUDIO http://www.mixerslab.com/top/index.html

ヴィブラフォンの録音ではお馴染みのノイマンというマイクが並びます。

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WESTSIDE STUDIO

よくみると二種類のマイクが左右それぞれにセットされていました。
いろんな使い方があるようで、単にキューボックスに返すモニター用として別系統を一つ(2本)用意する場合と、録音本体を二種類のマイクで行う場合。

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CRESCENTE STUDIO http://www.crescente.co.jp/

お馴染みのクレッセント・スタジオは全部同じノイマンが並んでいる風にみえますが・・・・
素人では判別つきません(笑)

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CRESCENTE STUDIO

このクレッセント・スタジオでは、過去のアルバムでマイクとマレットにこだわって通常のセッティングではないレコーディングも行っています。

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CRESCENTE STUDIO

アルバム『focus lights』(vega)の時のセッティング。
この時は新たに使い始めたマレット(INAKI SEBASTIAN VCS3)との相性の良いマイクを探してオールドタイプのソニーのマイクをセレクトしたと言う特殊な例です。

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CRESCENTE STUDIO

長方形のどこか懐かしい感じの形のマイク、どこかで見掛けた事があるかもしれませんね。
昔は公会堂などでお馴染みのマイクでした。

参考になったかな?



『BEST LIVE 2011(動画)』公開中!


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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