2012/12/21

音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考えるを一言で総括すると・・・  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百九十一回目の今日は今年後半の『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考えるを「一言で」総括すると・・・』です。

途中からの人は9月7日金曜ブログ『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-非ジャズトレーニングの立体化』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20120907/archive )辺りからの金曜ブログを読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!

クリスマスクリスマスクリスマス

いよいよ2012年もしめくくり。
今日は冬至で一年で最も夜が長いとの事なのでゆっくり夜を楽しんでいたらこんな時間に・・・!?

金曜日のこのコーナーで「音楽的読唇術」を冠してから様々な解説を行っていますが、そろそろこのタイトルに関わる項目も終盤に差し掛かっているのでここで2012年の区切りと合わせて総括しておきますね。
来年の新たなステップに向けて知っておいてほしい事です。

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■インプロは総括すると音色だ

ジャズにまつわる演奏法を説明しているわけですが、それらを大きく総括するとこの「音色」という言葉に辿り着きます。

え〜?

アドリブの醍醐味はかっこいいフレーズやしびれるビートじゃないの?


いいえ、それもその中の一つです。

ほんの一つです。

そもそも、楽器の場合は、まず音色が良くなければ話になりません。
これは本来のトーンの事。
音色がダメな演奏はいくら知ってるフレーズが聞こえて来ようが、どんなに理論的に面白かろうが、ダメです。
楽器を使いこなせていないのですから、そこで飛び出したインプロが本当にその人から発生している音であるかどうか疑わしくもなります。
ただし誤解されないように書いておくと、ただ「綺麗な音色」が良いと言っているわけではありません。
必然性にかられた演奏には必然性にかられる音色が備わってナンボの世界です。

その点はクラシックと同様で、それぞれが持つトーンが聴き手を魅了するものでなければなりません。

楽器が標準並みに弾けるという段階で、クラシックの場合は「ダレソレのトーン」とか「こうやってダレソレは音を出す」的な物真似がガイドになります。まぁ、その段階では弾くのが楽しくて仕方ないなんて毎日でしょう。
今日はリヒテル、明日はクライパーン、来週はアシュケナージの音色について分析しよう・・・・
クラシックのピアニストの卵であれば、このような毎日が初期のスタンダードです。

それは“良いお手本”に如何に近づくかという目的があり、その努力が少なからずともピアニストを形成する上での「知識」を蓄積する事に繋がります。「トーン」はそういう意味では誰でも飛びつきやすい最も音楽の表面にあるものです。

ジャズの場合とクラシックの場合に、もしも何かが違うとすれば、この「トーン」というものに含まれる要因でしょう。

クラシックの場合は、楽器が発生する音色をどのようにコントロールするかに焦点が絞られた訓練を受けます。音色と総称されるものが示すのは、楽曲のニアンス付けという位置です。

でも、本当にそれだけで良いのでしょうか?

古典音楽を演奏する場合も、近代音楽を演奏する場合も、現代の音楽を演奏する場合も、それだけで良いのでしょうか?

残念ながら僕はクラシックの専門家ではありませんから、直接的な体験を述べられるのはこの辺りまでです。
その疑問符を抱えたままジャズの世界に入ったからです。


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ジャズの世界にその疑問符を抱えたまま飛び込んでみると、ある面はとても納得の行く解釈を得ましたが、ある部分は耳を疑うようなシーンとも遭遇しました。

即興演奏が売りであるはずのジャズに「決まり切った節回し」があるなんて・・・・!?
毎回同じ事をやってただ上手になるだけなら、全然クラシックのほうがいいじゃないか。。。

真しやかに「節回し」の事を説く人達の言い分もありましたが、どうにもそれらは受け入れ難く、とても鵜呑みに出来るものではありません。

その辺りで気付いたのですね。

それらは自分のやり方を見つけるステップの一つであるという事を。

自転車であれば補助輪の付いた子供用自転車なんです。

転ぶのを安全の観点から見て好ましく思わなければ補助輪を付けるし、転んで痛い目をして懲りる事を良しとするなら補助輪なし。

自転車の最初でも二つの入口があるのですから、どちらから入ったって良いはず。
目的がソコではないのですから。

クラシックの場合は譜面というものの中に正解が描かれているわけです。
誰が弾いても同じ音程の繋がりが聞こえるのだけど、超一流の演奏家が奏でるとそれはまったく別次元。つまり音色なんです。

ジャズの場合は正直なところ譜面と言う物の中にどれだけ正解が描かれているかは未知数。
そのかわり、おいそれと音を出したところで誰でもアドリブがスラスラと出来るハズがない。すると優れたインプロヴァイザーの演奏をお手本にするしか目安が立たないわけです。
何の目安が立たないかと言えば、僕は曲の中で奏でる「音色」だと思うのです。


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え〜? いつもコードとコードスケールの整合性とかって言ってるじゃん!

そうですよ。

でもね、コードもコードスケールも実は「音色」の一部分なんです。

コードネームだけで示された小節を埋めても良い音、つまりコードやハーモニーに対する音色って事なんです。楽器の持つトーンも合わせてコントロールしなければならない。

こんな風に考えてみてください。

左右に自分のこれまでの音楽的な経験や蓄積が分別されているとします。

例えば、左側にはコード理論を軸とする冷静な判断能力や音楽的な知識を分類、右側には音の印象や感覚などどちらかと言えば反射神経のようなもの。

これを楽曲を見ながら楽器を奏でる時に、左右からその瞬間に必要とされるものを噴射するのです。
そして左右から噴射されて真ん中に現れたものを演奏として表現するのです。

いつも左右には噴射するほどのエネルギーが蓄積されていなければなりません。
どちらかのエネルギーが不足しているとどちらかに片寄った演奏しか出来ません。
また、いつも同じ勢いでエネルギーが噴射されているわけではありませんから、同じ瞬間はあり得ないのです。

それでいながら、いつも真ん中は空洞、真っ白な状態であるべきなのです。


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フレーズが云々、或いはアヴォイドノートが云々、コードスケールが云々、と言うのは、自分の左右から噴射されたエネルギーがどのような形を生もうとしているのかを、逆の位置から検証しているようなものです。

フレーズとかという小さな世界で物事を考えて人が感動するわけがなく、アヴォイドノートが一つも無かったからとても良い演奏になったのかと言えばそうではなく、コードスケールに沿って演奏していたからリスナーを感動させられたわけでもありません。

その部分のハーモニー、あるいはその曲の流れの中で、「よい音色」として溶け込めたかどうか、というのが最も大切なのですね。

そして、その「よい音色」をより深く掘り下げる段になって、実はクラシックと同じ「音色」の研究が必要になってくるのです。

もうおわかりかと思いますが、このレベルになって初めてジャズでは音色というものの意味が理解出来るわけなんです。

逆に、その観点からクラシックの演奏を聞いてみると、手放しでは喜べないものも世の中にはたくさんある事に気付きます。

音色。

単純な言葉ですが、僕はこの一言に音楽の全てがあると思っています。

是非この時期にそんな事を考えながら2013年を迎えてみてください。
来年がきっと変りますよ。



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25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

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