2006/3/31

ノイズをノイズとアナドルコトナカレ  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。金曜第二回目の今日はマレットと鍵盤の使い方のお話しです。

今朝東京に戻ってバタバタと予定をこなし、もう日付けが変っている状態ですが、、、

就寝前にサクサクと


マレットの種類はたくさんありますが、ヴァイブに適したマレットは毛糸巻きのものです。過去には僕も綿巻きのマレットを使用した事がありますが、綿巻きは音がソリッドでクリアーな反面、ダイナミクスや音色のコントロールといった点で不満があり、より表情の豊かな毛糸巻きを使っています。また、ミュートやダンプリング(消音技巧全般)に於いてもノイズが少ない点で毛糸巻きが優っていると思います。
(但し、好みによれば必ずしも毛糸巻きでなければダメとは思いません)

あ、その前に

クラシックの人は曲によってマレットを替えたりしますが、僕らは一つのマレットを長く使い続けます。今夜の話はその辺りとも少し関係してるかも。。。。かも、ですよ

マレットで鍵盤を叩く、楽器としては最も単純で簡単明瞭な発音部類に入るだけに、個性を出すには苦労があります。ここに挙げるヒントを元に個性的な音色を創造して下さい。

鍵盤の叩く位置ですが、人間の心理としてはどうしても「真ん中」が良い音のような気がするものです。ド真ん中=ストライ〜ク、ちゅう事

しかし、鍵盤の下のホール(パイプ)を通じて反響してくる振動(うねり=Vibration)をコントロールする点では、鍵盤の振動をデッドにする「真ん中」は音をデッドにするだけでなく、鍵盤への負荷を高め、鍵盤の振動そのものも減衰させてしまいます。なので「真ん中を少し外した」位置が鍵盤を最も効率的に振動させる事になります。

時々無理矢理引っぱたいている人っていますが
よく見ると大体ココを狙ってしまってるんです 朝ズバっと (←出た!久し振り)
そりゃ音、出んわな。

「真ん中を少し外した位置」ここが一番音幅が大きい
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次に、例えは悪いですが、クラシックのサキソフォンとジャズのサキソフォンの違いのように、音の粒が揃い過ぎる=短いアーティキュレーションの多いジャズやポピュラーの主にリズム面で不向き、という皮肉な現状がヴァイブにもあります。上記の「真ん中を少し外した位置」だけで演奏すると、確かに音色や粒立ちは綺麗に揃うのですが、一瞬のダイナミクスや迫力を出すにはフォルテとピアノしか方法がなくなります。そこで、少しノイズ(例えば打撃音)は大きくなるが同じ力で叩いた場合でもニアンスが異なる点を上手に利用する手法に至ります。

「やや外側に向かうほど打撃音が増す」
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さらに最も鍵盤のデッドゾーンであるロープの上も演奏に取り込むと、音量は下げ気味でも迫力のある音が出せます。
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次に、マレットの振り降ろす角度も音色のコントロールに結び付きます。ヘッドの何処を鍵盤に当てるか、って事よ

マレットヘッドの真ん中を鍵盤にヒットさせるとアタック音よりも「うねり」(音量)が上がります
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マレットヘッドのやや上を鍵盤にヒットさせるとアタック音がクリアになります
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そんな事、ちゃーんと知っとったワイ
ってツッコミは無しよ。

ここまでの事なら誰に教わらなくても意識しているのが「正しいマレット道」なのです

後はそれぞれがいろいろと試して個性的な音色を出す楽しみを覚えてみましょう。そう「楽しんで」ノイズを出すんです。すると「ささやかな盛上がり」がやがて・・・・

ノイズをノイズとあなどる事なかれ

おしまい



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