2006/4/20

やはり原点はコレ! RCA時代のGary Burton  木曜:Jazz & Classic Library


早いものでブログを開設して今日でちょうど1ケ月
そんなブログ開設1ケ月という節目ですから、今夜は僕の原点に触れる作品の紹介。

ヴィブラフォン(vibraphone)などという、まぁ、一般的ではあるにせよ、それを生涯やってみようと思った切っ掛けは意外と早く来ました。詳しくはホームページの音楽体験記-1にありますが、

その時に出会ったアルバムがコレ
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『ロフティ・フェイク・アナグラム/ゲイリー・バートン』(RCA)

実はこのアルバム、僕が買ったLPの頃には邦題『サイケデリック・ワールド/ゲーリー・バートン』(ビクター)として出ていました

当時、海外の作品で原題の意味がわかりにくいものは翻訳した邦題が付く場合があり、これは映画作品の影響によるものだと思いますが、今もって原題の『Lofty Fake Anagram』がなぜカタカナによる和製英単語の「サイケデリック・ワールド」となったのか不思議です。ゲイリー氏がロン毛とヒゲにビーズのネックレスなどをしていたから(当時流行のファッション)イメージ優先で「サイケデリック」が付いたのでしょうか。

まあ、原題のLofty Fake Anagramも意味が不明と言えば不明ですが・・・

このアルバムを買ったのは中学になったばかりの時。小学5年の時から聴き始めた(この辺りの事情はホームページ音楽体験記-1で)ジャズの中でも特に興味を示したギターのラリー・コリエルを追っかけての2枚目という事になります。1枚めとなったフルートのハービー・マン『Memphis Underground』(アトランティック)の解説にあった「・・・・ギターのラリー・コリエルはヴァイブのゲーリー・バートンのバンドで人気を集めたが、健全な常識人タイプのバートンと合わず飛び出してしまった・・・・」と書かれてあったのを今でもよく覚えています。
ラリー・コリエルを聴きたければゲーリー・バートンのアルバムを聴け!という風にその解説を解釈してレコード屋に行って求めたのがこのアルバム。

しかし、、、、

よく考えるまでもなく、、、、、

「健全な常識人タイプ」の人のアルバムが、、、、、

「サイケデリック・ワールド」である

子供の僕は、何だか大人の言う事は矛盾だらけだなぁ、、と、思いつつ、このアルバムを買ったのでした。

さて、このアルバム。最初に心弾ませて何度も聴いたのは1曲目の"June The 15, 1967"というマイク・ギブスの曲。もちろんラリー・コリエルのギターソロに心が弾んでいたのですが、聴き進むと、このアルバム、実に多くのヴィブラフォンの技法(奏法)が盛り込まれていたのです。いや、それに当時気付かなければ・・・・

きっと今日この楽器に手を出していたとは考えられないような気がします

2曲目に進んだ頃にはヴァイブの音が揺れない(ビブラートをかけない。実は機械的なビブラートがかかるのと常にピッチが揺れるので好きな楽器じゃなかった・・)事に気が付き、3曲目のFleurette Africaine(デューク・エリントン作)になると意図的に音程がベンド(半音下がる)するのです。最初はターンテーブルが壊れたのかと思いました。しかし明らかにベンドさせていたのです。4曲目I'm Your Pal(スティーヴ・スワロウ作)になると曲調がロック等に耳馴染んだコード進行になり、5曲目Linesではヴァイブとギターだけの急速テンポのデュエット、B面2曲目Mother Of The Dead Mann(カーラ・ブレイ作)ではベンド奏法がより強調され、最後のGeneral Mojo Cuts Upに至ってはテープ編集の技術を駆使したまるでロックのドアーズのような世界。

ひぇ〜

Vibraphoneってこんな面白い楽器だったんだ〜〜

あの、ビロビロビロ〜ンって学校の吹奏楽か何かで「震えている」楽器にしか思ってなかったVibraphone。一気に興味が湧き部室で誰も使って無かった楽器を前にして和音を弾いたり、ゴムのマレットでこすって音をベンドさせたりと、、、、、、

今振り返ると、このアルバムにゲイリー氏が仕込んだ技法の全てに僕は反応していたのだと思います。もちろん後のECMレコードの名演奏群やピアソラとの共演など、今日に続くゲイリー氏の音楽にはいつも驚かされますが、まだ創成期と言える時期のRCAレコード後期の4作品は自分の原点をいつも蘇らせてくれるものです。

これがジャズかロックかなどと言う、「どーでもいい事」はまったく当時から気にならず、マイルス・デイビスの音楽の変貌と同じように楽しんで聴いていました。

特にお気に入りという曲では、このアルバムの中から選ぶのは難しいので翌年ラリー・コリエルが退団するまでのRCA3作品の中からピックアップしてみました。

それがコレ
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『ゲイリー・バートン・クァルテット・イン・コンサート』(RCA)
この日限りで退団するラリー・コリエルのギター、バンドとしての最後のパフォーマンスとなった1968年2月のカーネギー・リサイタルホールでのライブ盤。
その中の2曲目「The Sunset Bell」
この曲を聴いて僕はヴァイビストを目指す事を決意。

ちなみに人前で初めてVibraphoneで演奏したのがこの「The Sunset Bell(ゲイリー・バートン作)」と「And On The Third Day(マイク・ギブス作)」で、それはこれらのアルバムに夢中となっていた14才の時の学校のイベントでの事。後にゲイリー氏の弟子となるなどとは到底思えるはずもなかった頃のお話し。

おしまい

2006/4/19

只今駅弁の個人的首位は・・・・  水曜:これは好物!

行楽の季節だけでなく、日常的に電車/列車を使った移動に欠かせないアイテム

そう、それは・・・・・・・

駅弁

最近は「空弁」や「道弁」などもありますが、やはり種類が豊富な事と「冷めても美味しい」点では他の追従を許していませんね

仕事にプライベートに、年間どのくらい長距離列車に乗っているのかわかりませんが、行きはともかく、到着地からの帰りに、駅で御当地モノの駅弁を見掛けたりすると・・・・

やっぱりゲ〜〜〜ットしてしまいます(^^;

で、このところダントツで個人的な首位にある駅弁とは



コレ
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『東京弁当』日本レストラン・エンタプライズ(NRE)

価格は1600円と普通の駅弁よりもやや高めですが、まあ、内容の充実度と素材の品質から言えばそう高くはありません。
販売は「東京駅限定販売」となっていますが、
あまりの人気からか、時々新宿駅の駅弁売り場でも見掛けます。

「日本レストラン」と聞いて、「ああ、懐かしい」と思われる方もいるかと思います。まだJRになる前の国鉄時代に全国の主要駅構内にあった「日本食堂」や新幹線や特急など長距離列車の「食堂車」を経営する会社を前身とするわけですから・・・



コンビニ弁当や「駅弁マーク」の無い「にわか駅弁」とは一線を画した味なのです



東京在住なら東京駅は始発駅じゃん、ってツッコミ、ごもっともです
しかし、ほぼ毎月一度は寝台特急で移動しているのでスケジュールの都合で出発間際の東京駅に駆け込んでは「今夜のとも」として購入しているのです。はい。
最近の寝台特急はスピードアップした代わりに出発が微妙に遅くなり(22:00発)食堂車が付いてないのですよ。(昔は東京発16:00〜19:00台が多かったですから食堂車が必要でした)

この日も個室寝台に乗り込んだところで小テーブルに置いてパチリ窓の外ではゆっくりと東京駅の9番ホームが遠ざかっている最中です。

さて、なにが「たかだか駅弁ごときで」写真まで撮って書いているのかと、、

一言で言えば




「旨い」に尽きます。




僕は西日本育ちですから、あまり味の濃いものは好みません、










この弁当は別格です (きっぱり)





「大阪駅」に『六角弁当』という、昔からの名物駅弁(大阪の有名割烹がおかずを寄せあって六角形の容器に詰め込んだもの)がありますが、いわばそれの東京版で、「六角弁当」よりも少し値段が高い分食材が高級になったといった感じでしょうか。
極めて「東京らしい味付け」が僕には「独特」と感じて楽しめるのです。

ざっと内容を書くと
・浅草今半/牛肉たけのこ
・人形町魚久/キングサーモン粕漬け (←これ濃い味ですが絶品です)
・築地すし玉青木/玉子焼き
・日本橋大増/きんつば
他、8品目。

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それが一つの重箱で楽しめるのですから、まぁ、1600円というのは妥当な価格でしょう。列車食堂で夜、ビーフシチューと何かを食べ、軽く飲んで3000円くらいでしたからその当時の物価と照らし合わせても安いんじゃないでしょうか。また、出発前に時間がある時は東京駅構内のチャイニーズ・レストランで食事したりしますがそれでも軽く飲んで一人2000円は超えますから、やはり『東京駅弁』はお得じゃないでしょうか。

先日お世話になってるジャズバー「キーストン」のマスターが東京へ遊びに来た時の帰りが僕と同じ寝台特急だったので「じゃ、コレでも部屋の中で酒の肴にどうぞ」と、この『東京弁当』を渡して別れたところ、後日たいそう感激して「おかずだけを酒の肴にしようと思っていたのに、ごはんまで全部食べちゃったよ。あの弁当ってナ・ニ・モ・ノ?」と。
寝台列車に乗り込む前にちゃんと一緒に夕食を食べていたのに、、、ですよ

まぁ、食べ物の事ですから、人それぞれの好みがあるとは思いますが、
始発駅東京で話のタネに買っても決して損はない駅弁、
と言う事で、現在、首位を独走中

全国には様々な駅弁がありますね
日本独特の文化だと思います。
有名・無名に関わらず移動の途中で出会ったそれらについても、折を見てここで触れてみようと思います。

えきべんバンザイ

おしまい

2006/4/18

電柱男とマンホールマン  火曜:街ぶら・街ネタ

僕の高校の後輩でマリンバを専攻していたT君。
その後東京へ出て来てからも何だかんだとず〜っと一緒だった。
今は某楽器メーカーY社で活躍しているが、偶然にも今もって家が近所だ。
先々週の日曜日の夕方、ふらりと外へ出たら、目の前を一台の車が通過したと思えば急ブレーキ。
うん?何だ!?と、思ったら、助手席の窓が開いてT君の奥様が「赤松さ〜ん」 あらら、と思って車まで行くと、案の定運転席にはT君。こんな急ブレーキの運転は奴しかいない。「お、久し振り」と挨拶する間、車のカーテスからはFocus Lightsが流れている。「いやいや、偶然赤松さんのCD聴いてたら本人が現れたのでびっくり!」
びっくりはこっちの方だけど、何だかんだと言いながらちゃんと聴いてくれてるとは嬉しい限りである

で、そんなT君。彼が高校1年で入った時僕は大学1年だったが、何かしら同じ楽器という事もあって、いろいろと探訪や冒険を一緒にしたものである。お互い電車好きというのもあったが、ある時一緒に出掛けた街でT君が妙にキョロキョロしているのに気が付いた

「どしたの?」
「いや、ちょっと気になるんですワ」
「何が?」
「いやね、この電柱、ちょっと変っとりますんで、、、ほう〜」

電車好きと言っても僕は乗り専門でカメラを持って追っかけまわすのは趣味にはない。T君とて同じで、それが証拠にカメラすら持たずに出かけるのである。
しかし、その時の彼の行動は実に不思議。

「ほう〜。いやね、この電柱のてっぺんにはちょっと特徴がありますわ。これは関西電力にはありませんな。ほ〜う」

聞けば、彼は子供の頃から街を歩くと電柱が気になってたんだそうな。人は子供の頃に目に触れた造形に興味を持つと言うが、まぁ、僕の電車への興味も実家界隈を行き来する市電が始まりだったからきっと当たってるでしょう。それが車の人、バスの人、飛行機の人、船の人、はたまたケーキの人やファッションの人と、実に人間は日常の中で興味を持つ造形によってイマジネーティヴになれる。それも一つじゃなく複数の造形にある時急に興味が湧いてくるものだ。かく言う僕も電車の他にビルの建築現場に興味を持ち、設計士になりたいなどと思った事もあった。子供の頃は創造力が一気に加速して興味の対象になるんだ。

そんな造形の中に電柱もあるんだから、ちっともおかしくは無いんだけど、やはり人が何に感動しているのかにはとっても興味がある。
しかし、である。。。。。

その時に電柱を眺めて、感嘆を上げる事は出来なかった。

今日夜急きょ海を超えた客人が来る事になり、それまで少し時間が出来たのでこの間T君と久し振りに会って以来気になっていた「電柱」を観察してみようと思い近所に出掛けた。

まずは普段見上げる事の多い電柱を上から見てみるとどうなのか?
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ううん、、、、
やっぱり電柱であった

次に水平方向で見てみるとどうなのか・・・?
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よく見ると普段は気付かない細かいワイアーのループが造形としての動きを作っている、、、、と言えば作っているようにも、見える、、、、、かなぁ?

続いて他のものと合わせてアンサンブルしてみる。
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木立と電線と電柱・・・・・確かに自然界にはないラインがそこには感じられる、、、、ような、気がしないでもない

続いて夕暮れ時の哀愁を狙って・・・・・・
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これは何となく、何となくだけど、ちょっと電柱の影と夕日に哀愁を感じるような気がしてきた

ふむふむ。。。

そう言えば10年近く前にT君がパソコンを買いたいと言うので立ち会って購入となったんだけど、その直後にインターネットを始めた彼から・・・・
「いやぁ〜、ネットは凄いですねぇ。変った人もおるもんですわ」(←十分君も変ってるよ)
「全国マンホール調査レポなんてーのまでありますわ」
何をネットで見てたのかと思ったら、、、、、である

しかし、それも急に思い出して電柱を撮っていた足元に注目すると。。。。

あらら、あるわあるわ

普段気にもしなかったマンホールの蓋にも様々なデザインがあるんですね

例えば・・・・・
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これを見ただけで、「ア、それは何処何処の街」、と熱く燃えている人がいるとすれば・・・・・あなたは立派なマンホールマンです

数歩先にはこんなのもあります
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そ、、その、黄色の縁取りが、、、た、たまんねぇ〜

などと、この画像を密かにROMっているソコのあなた
マンホールマンですね

ならば、こんな絵出しちゃったら、どーしましょ
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と、電柱の近くでカメラをに向けたり、マンホールを狙ってに向けたりしている僕っていったい・・・・・・・
やはり御近所さんは電柱男とマンホールマンという事で認知されるのでしょうか

いいんです
カメラの取り扱い説明書には「むやみに電柱やマンホールを撮影する事は法律で禁止されています」とは書かれてないのだ


おしまい

2006/4/17

マイクロフォンの選定と音楽  月曜:ちょっと舞台裏

月曜日は毎回ちょっと舞台裏のお話しをしています。今日はレコーディングの時に最も密接な関係のあるマイクのお話し

ヴィブラフォン(vibraphone)の録音で一番信頼性のあるマイクロフォンとして有名なのがノイマン(Neumann)社のコンデンサーマイクです。このマイクロフォンはおおよそ何処のスタジオ録音でも登場する、いわばレコーディング業界のスタンダード・タイプと呼べるでしょう。ほとんどの楽器と歌に対応する優れものとの事(僕は音色はわかるけどマイクの種類や詳細に関してはそんなに詳しくないので、、、)

この写真はアルバムの録音で毎回お世話になっている世田谷のクレッセント・スタジオでのセッティングの様子です。
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楽器の上方に見える丸っこい二つのマイクがノイマンです。
このマイクは全音域(vibraphoneの)を比較的シャープに記録してくれると感じます。特に倍音の響きを忠実に記録すると思うのでピアノやシンバルに使われるのをよく目撃しますね

このノイマンのマイクで殆ど録音して来ましたが、昨年(2005年)の二つのアルバムは少し違います。

マレットを変えた事で音色も少し変った事から、いつものマイク・アレンジではない方法をエンジニアの花島君が提案してきたのです。僕もそれを望んでいたのでレコーディング初日の1曲目のラフ録りの時に試してみました。

選んだのはコレ
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ノイマンに比べるとかなり薄っぺらい感じのマイクで、何処か懐かしい感じの形をしていますが、これはソニー(SONY C-38B)のコンデンサー・マイクなのです。
同時に二種類のマイクで録音した音をコンソール・ルームで聴き比べた結果、今回のアルバムのコンセプト(ソリッドな音よりもブレンドした音)には、ソニーの音色がよりフィットすると判断したわけです。

さて、マイクのセッティングに関してです。

鍵盤からやや離れてセッティングしていますが、vibraphoneは発音体が鍵盤全域の上部にあるので上方にセットする事によって集音するマイクの本数を減らす事が出来ます。
実はマイクは数が少ないほど源音に近い響きが記録されると思うのです。
対して、マイクをもっと下方にセットすると、かなり「生々しい音」が記録されて“ある意味では上手に演奏されているように”聞こえます。いわば一つの録音のマジックですね
でも、インストのアルバムではそんなごまかしは効かないので、楽器から“聞こえるがまま”のセッティングに

楽器がセッティングされている場所は、実はとても狭い小部屋。vibraphoneがちょうど程良く納まる感じの広さ
スタジオにはビッグバンドが入るくらいのメインブースと、このような小部屋(ブース)がいくつかあり、当然メインアーチストは広々としたメインブースに・・・と思うでしょうが、僕はこのブースを好んで使うのです。

あ、決してクレッセント・スタジオのスタッフが僕をイジメでるんじゃありませんよ

全部のブースとメインブースはガラス張りのドアと窓で見通しが効くので演奏に支障はありません。死角となる場合はカメラをセットしてモニターで互いの疎通を図れます。

クレッセントにはベーゼンドルファーとスタインウエイという二台のピアノがあり、録音の前はピアニストにどちらを使うかを選んでもらっているのですが、ピアノという楽器はvibraphone以上に音が空気中に散る楽器なのでブースに入れるのとメインブースに出すのとでは音色に大きな差があります。比較的ピアニストも弾き慣れているスタインウエイはブースで録ってもバランスの良い音になりますが、ベーゼンドルファーはなかなか手強くメインブースで録ると、より良く響くのです。
デュオの場合はヴァイブは小部屋、ピアノは大部屋に分かれてセットします。

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メインブースのユキ・アリマサ(p)の周りには写真で見るようにノイマンのマイク3本と離れた位置で残響を録るマイク2本という仕掛け。後方には最後まで彼が選定していたスタインウエイのピアノも。その後スタインウエイはピアノブースに撤収。

まぁ、これに比べればvibraphoneは小部屋でシンプルなセッティング
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僕がこの小部屋が好きな理由には、小部屋の中であればヴァイブの音が充満し、僕自身の身体に直接その波動が伝わってくるので「より通常」に近い感覚で演奏できるという、


実は大きな秘密があるわけです


ヘッドホンのモニタリングで演奏するのは苦手という人もいますが、ココでも肝心なのは・・・・やはり創意工夫です。

演奏となると、お互いに相手はガラス張りのドア越しに見えるものの、音はまったく聞こえませんから、二人ともキューボックス(手元で音のバランスを調整するモニタ)とヘッドホンを使って聴き合いながら演奏するわけです

スタジオのコンソール・ルームにモニターがあり、エンジニアは演奏の様子をガラス越しの視線とモニターを併用しながら作業するわけです

コンソールでカメラマンがその画面を撮ったショットがあります。いかに僕らが楽しみながら演奏しているかお分かりいただけるかな
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マイクの選定やセッティングはエンジニアの人と相談しながら自分達が演奏しやすい環境を作る共同作業なんですね。


おしまい

2006/4/16

どうなんでしょう?  日記

日々少しずつ積もる疑問というのがある

我が家の電子レンジは今年買い替えて一応最新式である
それまで頑張ってくれた旧式君はいろいろな料理で活躍してくれた。
僕はレンジ料理派ではないけれど、たま〜に冷凍した食材の解凍や、深夜遅い時間帯の冷凍食品の調理(これは便利である)などに使った。
家人に至ってはオーブン料理からケーキ作り、はたまたマグカップで冷めた飲み物の温めまで、
正にレンジ料理派道まっしぐら
である。

いろんな客人が来る度にフル回転して食卓へ温かい料理を届けてくれた旧式レンジ君。しかし、オーブン調理となるとさすがに時間は掛るし、解凍作業や冷凍食品調理では今の標準調理時間を軽くオーバー。何処も壊れてないのだが、やはりパワー不足
コストパフォーマンスだってエアコンや冷蔵庫の例と同じで省力設計以前のタイプ。
そろそろ買い替えよう、と、言う事になった。

僕はレンジ料理派ではないので機種の選定は家人に任す。

「スチームが使えるといいな」
「いいんじゃな〜い」

「やっぱりいざという時には二段使えるタイプがいいな」
「いいんじゃな〜い」

今回はまったくのお任せ!


我が輩は丸投げである


それはお互いに買い物の過程に違いがあるから。

僕が電化製品を買いに行く、という行為は・・・・
つまり、その為に時間を取る、という事は・・・・



出掛けたら、必ず買って帰る

あれこれ迷うとわからなくなるからインスピレーションで「コレ、下さい。今すぐ、下さい。絶対、下さい」となる。比較検討項目はあるが選ぶまでに10分とかからない。わからない事はズバズバと店員に質問する。短時間勝負(家電は、ですよ)




しかし





家人は違う



何軒も家電屋を周り、パンフレットを見比べ、三日三晩考えぬくんだ
ううん。。。。。どこからそんな集中力が湧いてくるのか、、、
見ているとまるで戦いである

で、今回は「お任せ」しているので僕は口出しせず、最終的に家人がネットの情報収集までして選んだ機種と予算を聞き承諾。

さらに家人はネットを駆使して・・・・・・・
希望小売価格と理想小売価格の一番近い販売店を定めてオーダー



そして、それは数日後に我が家に届いた



今までの旧式君とは桁違いに大きいので採寸したスペースに納まるのか心配したが、無事に格納。めでたし
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それ以来毎日のようにフル活動している(ようである・・・・・僕は解凍と温め程度だから、、、)。

で、確かに快調で標準以上の1000Wにものを言わせて、さらに湯気までも噴射しつつ、ランニングコストにも貢献しつつ、活躍しているのである。

が、、


冒頭に書いた“積もる疑問”というのがウズウズしているんだ。


冷凍食品の調理時間というのがパッケージの裏側に記載されているんですけど、

例えば「温めの目安・・・・500wなら1分、600wなら50秒」
なんて具合にレンジの調理時間をセットして「召し上がれ」

ってな事を目安にホイホイとスタートボタンを押すのだけど、、、、



なんか、理想的に温まってないような気がするんですよねぇ



ウチのは1000wもあるからもっと短い調理時間でもOKなはずなんだけど、、、
なんか一回でジャストフィット、インプルーブ
という感じがしないんだよねぇ。。


思えば、旧式君も、その前の旧々式君も、、、、、

あの「調理時間の目安」どおりに調理出来たためしがないような気がする
それぞれにメーカーは異なったレンジだけど、
ううん。。。。。。

食品メーカーさんは一体どのようなレンジで目安を想定しているんだろうか?

みなさんのレンジではどうなんでしょう?
あの調理時間通りでちゃんと調理出来てます?


そんなこんなの疑問をはらみつつ、
さっき帰ってから、ちょいと温めて食そう
として、

「600Wで1分調理って書いてあるから1000Wで1分で間違いないだろう」

とボタンを押してみたら・・・・・・・・・


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あららららら、、、
蒸気とともに旨味が空気中に・・・・・・


冷凍食品の調理時間ってピッタリなんでしょーかねぇー

「目安」って一体どのくらいの幅があるんだろう、、、、?


おしまい

2006/4/15

今は春の交通安全運動、、  日記

今週になって、何処からとも無く風にのって聞こえてくる“音”がある。

「●●●●の運転手さ〜ん、そこに停まってくださ〜い」

春の全国交通安全運動である。(交通安全週間ではないのね)

この「優しくも鋭い」拡声器で増幅された“音”は住宅地の屋根を超えて四方八方に飛散するんだ。もう、何台めだかわからないくらいに停められたドライバー、安全運転ドライバーは、この“音”にゾッとするんだ。
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窓から見ると住宅地の道路に何台もの車が片車線に停められ、通行する車は対向車線をヒヤヒヤしながらすり抜けている。この道はバスだって通るのに、、、、これは何かおかしな光景じゃないか

ココで停められているドライバーはきっと「あの」T字路で一旦停止義務違反に問われているんだろう。T字路の合流側は横断歩道の手前に停止線があるのに、直進往来の確認用のミラーは横断歩道の先にまで出ないと見れない変な構造なんだ。
どんなドライバーでも十分に徐行して進入しているのに、、、

ココへ引っ越して間も無い頃に、「ソコ」で停められた事がある。秋の交通安全週間だった。その近くにも変な標識があって、交差点の手前で30mほどショートカットする道があるんだけど、「ソコ」でも停められた事がある。

「もしもし、ここはこの時間進入禁止です」
「ふぁ?」
「13-18時は進入禁止と標識があるでしょ」
と、新人と思しき警官が示した先には、確かに標識らしきものがある。
ちょっと納得が行かず、降りて「そこ」まで行ったら、確かに進入口の右側には速度制限の標識、左側には時間指定の進入禁止の標識が、、、

が、

ですよ、、、

車道から左折して進入するんだけど、この左側の標識は路駐の車(2t車)と並木の枝によってまったく見えないんだ

「ねえねぇ、ココに立ってみて下さいよ、あの左側の標識が見えますか?」
「そうよ、そうよ」(←ん?アンタ誰?)
「右側の速度制限の標識はちゃんと見てましたけど、左側に標識がある事すら気付かなかったですが・・・」
「そうよ、そうよ!」(←どうやら僕に続いて進入した軽のおぱちゃんのよう)

「し、しかしですねぇ、これは規則ですので・・・・」と若い警官。

「いや、これは見えないよー、全然死角じゃないですか」

「そうよ、そうよ!。だいだいねー、アナタ達ねー、こんなところで一日立ってていいんですかー、世の中には大きな事件や犯罪が起こってるんですよー、善良な市民をこんな紛らわしい標識の事で・・・・・ピーチク、パーチク・・」

横からベテランと思しき警官が「あ、運転手さん、もう行っていいですよ。気をつけて下さいね」
「はい」
と、新人警官に今朝ワイドショーで見た(と思える)事件の数々まで取り上げて捲し立てるおばちゃんに敬意を表しながら、その場を立ち去ったのでした。。

ドライバーの皆さん、安全運転で。


おしまい

2006/4/14


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。金曜第四回目の今日は4本奏法のグリップとマレットのお話しです。

マレットキーボードを演奏する為には、叩く道具のスティック(マレット)とマレットの持ち方(グリップ)にいくつかの選択がありますね。
世間ではいろんな事が言われているのかもしれませんが、
大別すると2つの種類、スタイルが世界の主流になっています。

【種類】
(1)クロスグリップ系
(2)マッサーグリップ系

【スタイル】
(1)-a:トラディショナル・グリップ
 主に2本マレットから入った人が外側に1本ずつ足して4本とするスタイル
(1)-b:バートン・グリップ
 ジャズヴァイブ奏者Gバートンが広めたスタイルで最初から4本奏法向き
(2)-a:マッサー(ムッサー)・グリップ
 ムッサーが広めたマレットを手の中で重ねないバランスが理想的な4本奏法
(2)-b:スティーブンス・グリップ
 マリンバ奏者スティーブンスが広めた欧米で流行のムッサーグリップ改良型

今までに書込みやメールでたくさんの人から「ヴァイブをやる為にはグリップを変えなければならないのか?」という質問が寄せられてきましたが、、、、




答えは





ノー




それぞれに長所・短所があります。
どれが良くてどれが悪いというのはナンセンス。


自分で自分に合ったグリップを身につけて、




あとは創意工夫あるのみです。(きっぱり)




主な特徴としては(1)のクロス系のグリップでは手の中で重ねたマレットがカツカツ鳴ってノイズが出る事もありますが音量の点ではクロスグリップに優るものはありません。マレットの開閉はa,bとも素早く出来ますがa.は若干広がりに限度があります。(2)のムッサー系のグリップでは4本をバラバラにコントロールする事が出来るので繊細な表現に最適ですが音量は思うほど出ないのが弱点です。マレットの開閉はクロスグリップほど早くは出来ませんがb.はトラディショナル・グリップよりも広く開きます。

僕は↓この通り楽器を始めた時からバートン・グリップ
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他のグリップの事はそれぞれのユーザーから聞いただけですが、グリップは違っても創意工夫で何とでもなると思っています
なので、指導する時はグリップに関して特に指定する事はありません。あくまでも要求される事に支障がない限り、どんなグリップでも良いと思うからです。

僕の事ばかりでは信憑性がないかもしれないので(^o^)
これを毎週欠かさず読んでるみなさんにより身近な、今日の午後レッスンに来た弟子達の様子をルポしてみましょう


本日のトップバッターはS学園大学出身のA木さん。彼女はスティーブンス・グリップです。
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マレットはSebastianの「木」のマレットを使っています。スティーブンス・グリップの場合音量が小さいのでマレットを工夫して弱点を克服すれば良いんですね
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ジャズの場合はメロディーの上にオブリガートやコードを弾かない為に左内側、右外側のマレットを主体としたコントロールに奮闘中。

続いてはT音大を卒業したばかりのH田さん。彼女はバートン・グリップです。
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マレットはGOOD VIBESで彼女の場合はやや短かめにマレットを持ってます。材質は「籐」です。体格がそれぞれ異なるように、手の大きさ、厚さ、腕の長さ、身長もそれぞれです。自分がしっくり来るスタンスがあるの同じグリップでもみんな特徴があります
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続いてはN芸術大学出身のN崎さん。そう、掲示板でもお馴染みのNさんです。彼女は最初トラディショナル・グリップでしたが途中からバートン・グリップに変りました。
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マレットはSebastianで彼女はロングタイプのマレットを使っています。材質は「籐」です。バートン・グリップに変えた理由はやはりコードヴォイシングの点
ジャズではメロディーの下にハーモニーを付ける事から変更となったようです。
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上のH田さんと同じグリップなのに指の角度とか違いますね。みんなそれぞれに自分流を身に付けていればいいんです。

はい、みなさんお疲れさん

本日登場してもらったスタイルの他に、トラディショナル・グリップの弟子もいるし、特にそれで苦労している人はいません。

要するに、ジャズを演奏する場合は、コード理論を取り込んでメロディーに対してハーモニー付けを行ったり、ダブル、トリプル・ストロークを使って左右の手の交差を制御したり、、、と、叩くだけではない部分とグリップが連動すれば良いわけです。

その部分を知らずして演奏すると、、、、、、



と〜〜っても難し〜〜〜〜ィ 事をやってるような錯角に陥ります



謎解きは、シンプルであるべき
なので自分が一番慣れ親しんだグリップを使って
たくさんの音楽を聴き、
自分の身体がシンプルに音と条件反射出来るように整えておきましょう。

グリップは数あれど、、、、、、、

知らなければならない事は一つ
グリップで音楽するんじゃないんだもんね。


おしまい

2006/4/13

サンソン・フランソアとジャック・フェヴリエ  木曜:Jazz & Classic Library

僕はクラシックを聞く場合、同じ曲でもオーケストラ作品として聴くよりもピアノソロ曲集で聴くのが好きだ。そう言うと大半の人は怪訝な顔をする

オーケストラだと確かに色彩豊かで膨らみのある背景を音で演出しているし、ドラマチックで感動的である事くらいはわかっている。でも、僕はそれらをピアノで聴くのが好きなんだ。もちろん曲にもよる(と、いってもピアノでは表現出来ない曲に限定されるよ、例えばストラヴィンスキーの火の鳥や春の祭典などをピアノで聴くつもりはサラサラない、これらはオーケストラの為の作品だから)。

元はピアノ曲だった作品がオーケストラ用に編曲されたものって言えばわかるでしょう、きっと

作曲家ではラヴェルを子供の頃から愛好して聴いている。フランス近代音楽、叉は印象派などと呼ばれてドビュッシーと同列に見られるけど、昔からなぜかドビュッシーの音楽は衝動的で抽象的に感じてしまい、深く感動した事がないんだ。実際に高校の時の試験曲として弾いてはみたものの、僕には音の向こう側に何も感じられなかった。
音の使い方が僕の好みには淡泊過ぎるのかもしれない。革新的ではあるのだけど

ラヴェルと言えば管弦楽での「ボレロ」があまりにも有名だけど、僕はラヴェルの作ったピアノ曲(叉は元々ピアノ曲として作られたもの)が大好きだ。ハーモニーの選び方や曲の構成といったものが、ピアノ一本で綴られると、そこに作曲家が音符に立ち向かう背景を感じられるような気がするんだ。

ジャズでは譜面に書かれた主題を元にハーモニーとリズムの流れに沿って別のメロディーを瞬間的に生み出す事に重きが置かれているんだけど、クラシックの場合は一度書かれた譜面をどのように解釈して演奏するのか、が最大の魅力となっているよね。
不思議なもので、書いてある通りに演奏しているのに、まったく違う仕上がりになってしまう、それだけクラシックの音の持つ世界観は大きく、深く、それを表現する為の精巧な技術に加えて個性と言う物を打ち出さなければならず、一流と呼ばれる音楽家になるには並々成らぬ鍛練が要求される凄い世界だと思うんだ




ラヴェル弾きとして僕は二人のピアニストを敬愛しています。




一人はサンソン・フランソア(Sanson Francois)


彼の事は酷評も含めてフランス近代音楽のピアニストとして誰もが認める存在だったと思う。詳しくは
サンソン・フランソアWikipedia
を参照に。
最初にフランソアのピアノを知ったのは高校二年の時、ピアノ科の後輩(しかし僕はすぐに打楽器に転科)のI川君が僕のラヴェル好きを聞いてその存在を教えてくれた時だ。流れるようなタッチ、フランスのお国柄を色濃く感じさせるピアニストという言葉が僕にはピッタリで、こんな超絶技巧的なラヴェルを聞くのも初めてながら、まるで水面に波一つ立てずに曲を染めてゆくような楽曲の解釈、そして情熱的で流動的なダイナミクス、、、 きっと全てが例外的なピアニストである事は直ぐにわかった。
単に超絶的なだけでなく、フランソワの弾くルバートは、放物線を描きながらどこまでも音がゆったりと深く舞い降りて行くような浮遊感があり、その一瞬には優れたジャズピアニストが持つインスピレーションさえ感じてしまう。
アルコールや薬物で身を滅ぼして僅か46才で亡くなってしまった事が悔やまれるけど、間違い無くラヴェル弾きとして筆頭に挙げられるべきピアニストだと思う。


残念ながら今のところ彼のCDは入手出来ず、昔愛聴したLPの印象を浮かべながら書いているのが悔しい
特に好きな演奏はA minorで僅か27小節の小品“プレリュード”


もう一人はジャック・フェヴリエ(Jacques Fevrier)


恐らくパリのエコールノルマル音楽院で多くのピアニストを指導していたから世界中に彼のお弟子さんがいると思いますが、彼の演奏はアメリカ時代に初めて聞きました。
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「Maurice Ravel Integrale De L'oeuvre Pour Piano Vol.2 & 3/Jacques Fevrier」<Ades>

フェヴリエは子供の頃父親がラヴェルと親しかった関係で、ラヴェル自身がピアノで弾く彼の曲を覚えている貴重な存在でした。先のフランソアが自分とピアノの限界に挑んだ中で壮絶なラヴェルを表現していたとすれば、フェヴリエは何の飾り気もなくラヴェルが想いを託した楽曲の再現に専念していたと言えるでしょう。

ピアニストがピアニストの為の楽曲として弾くラヴェルに比べると、どの曲もテンポは遅く、しかも余計なダイナミクスは無く、実に淡泊な演奏ではあるのだけど、ピアニストというフィルターを除いたラヴェルというものが垣間見えて僕はこれも好きになってしまった。ラヴェル自身も「ピアニストは早く弾く事に命を賭け過ぎだ。私の曲はもっとゆったりと弾くべきなんだ」とフェヴリエに伝えたらしい。
好きな演奏は“夜のガスパール”


まったく同じ譜面から生まれる対照的な2つの音楽。
オーケストラとは違う、ピアニストだけが表現しうる孤高の世界は何度聴いても飽きないほどに、一音一音からピアニストの生き方までもが見えてくるようで、
僕はついついたまらなくなってしまうんだ。

日常の喧噪から離れた時に是非聴いてほしい音楽。
ピアノ一つの音色から自由に創造して音の色彩を楽しむ時間。
こういうのってやっぱり大切だよね。

おしまい

2006/4/12

真打登場!  水曜:これは好物!

昨日から東京はまるで梅雨のような天候
今や台風並みに発達した低気圧のおかげで外は暴風雨である

突然ですが・・

ある食べ物の印象について周りの若い人に聞いて「え〜っ?」って思う事がある。「ぐちょぐちょしてて嫌い」「なんか臭くて嫌い」「ほとんど意識して食べてなかった」「下のタレごはんだけ大好き」・・・・・ううん、どうも印象が散々である
この食べ物以外でもいくつか印象が異なってしまった食べ物を知ってる。




原因ははっきりしているゾ




スーパーやコンビニの食べ物に慣されてしまったおかげで、心以上に食の世界は病んでる、としか言い様がない、、、、



音楽や美術といったものも、ひょっとすると同様に慣されてしまってないか?



スーパーやコンビニで見掛ける「銘品」もいいけど、それは単なる入口にしか過ぎないゾその後ろに広がる豊かな感性を大切にそろそろ冒険してみようじゃないか! 
朝ズバっと (←久し振りに出ました)





いやいや、高度成長期に育った僕らでさえも散々“病んでる”と言われ続けているんだけど、ジャンクフードとそうじゃないものくらいの分別は付けつつ、それで両方を味わっているんだが、、、、それでも呆れるほど分別が無くなってしまったものがあるんだ。


『鰻』、そう、あのニョロニョロしたうなぎ、今日はそれです。


どうも印象が良くないんだよね〜、理由に「臭い」というのが一番多い。ううん、、。これはスーパーでパックされた物が一番の原因だと思うんだけど、嫌いという人の大半が「鰻屋」で食べた事がないという。ある人に言わせれば、「昔はステーキだって寿司だって高級品だったけど安い輸入肉や回転寿司が氾濫して価値観が変ってしまったんだよ」。
それは否定しないが、まぁ、「臭い」とかと言う本来提供される時には無いハズのものを取ってから食べ物を賞味するのもいいんじゃないかと思う。


そんな印象をブッ飛ばせ〜


昔埼玉に住んだ事があるので、意外と言っては失礼なほど埼玉は食文化の整った地区だと認識している。みんな『鰻』と言うと「蒲焼き」を連想してるでしょ? あれって発祥は埼玉の浦和や川越付近なんだそうな。『鰻』と言えば浜松でしょー、という印象があるのはキャンペーンの努力の跡。浜松でも美味しいところがありますが、やはり製法の点で洗練度が優ると思うのは埼玉の「江戸」寄りの地域。

今までにいわゆる「銘店」の鰻も含めてかなりの場所で食べた記憶があるけど、その中でダントツに輝いている(あくまでも個人的ですよ)のが、ココ

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埼玉の川越市にある老舗「小川菊(おがぎく)」


川越市には鰻の名店が数多く、僕も最初は他の店や近年人気のあるお店には通っていた。確かに何処のお店も他の地域よりも旨かった。その前は静岡県の三島のお店も気に入っていて鰻を食べる為に足を伸ばしていたんだ。
埼玉に住んでいた時、川越でジャズの好きなファミリーとピアノの市川秀男さんを介して知り合うようになり、当時すぐ近くに住んでいた事もあって何度も川越に足を運んでいたのでいろんな話しをしていたら「鰻なら●●と●●で食べたが美味しかったよ」と言うと、みんなに「え〜っ、小川菊を知らないの?」と言われた。
当時住んでいた所の近くにも旨い鰻屋があって(本当にこの地区は鰻のレベルが高いんだ)それで満足していたので(食べ物アナリストでもないし)、じゃ、今度探して行ってみよう、、、

それから数日後、初めて「小川菊」に足を運んだ時の感動は忘れられない
もちろん鰻屋だから鰻しかない。うな重並、上、特上、白焼き、うざく、うな丼、シンプルなメニュー。コレは当たり前と言えば当たり前。サラダやサイドメニューなど無し。ジャズ喫茶に入ってJ-POPが流れていたらキレるのと同じ。そういう店の姿勢が心地よい。

スッキリとした旨味に満ちたタレ、ほっこりしたご飯。重箱を開けただけで広がる至高の香り。柔らかく丁寧に仕事された鰻、ほおばるだけで幸せになれるから、他には何もいらない。もちろん臭みなんて微塵もあるはずがないんだ。そして、この店で出る自家製の漬け物がまた鰻を盛りたててくれる。
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『小川菊』埼玉県川越市仲町3-22

あまりの旨さに以来僕はこの店の虜になり、何人にもこの店を紹介し、何人もがファンになった。
その中には、それまで「鰻は嫌い」と言っていた人がたくさん含まれている事もお忘れなく

また七代目の“大将”はジャズファンでもある。

ちょっと鰻でも、、、と思ったら足を伸ばしてみる価値ありますよ。何よりも地元川越の人に愛されて180年を超える歴史と、お値段も努力して手頃な価格を守り、鰻を江戸時代から続く庶民の食文化として継承している姿勢に脱帽
旨いモンはジモティーに聞け!です。

僕のお薦めの中の真打。

小川菊ホームページ
http://www.koedo.com/ogagiku/
↑しかし、雑誌の取材で極意を聞かれて「ただ焼いているだけ」と答える大将の事なので、ホームページがシンプル過ぎる(大将観てたらそろそろ更新しなさい)
ので、こちらを↓参照に
http://www.koedo.com/romanbito_ogagiku.html

小川菊の鰻を知っていると人生で何か得をしたような気分になれます。そんな江戸時代の粋を感じさせるお店。今は引っ越して家から川越まで車で1時間半は掛るようになったけど、、、通っちゃうんだな、コレが

2006/4/11

東京は左、大阪は右、さて、名古屋は・・・?  火曜:街ぶら・街ネタ

全国的な法則があるようで無いのがエスカレーターの立ち位置

いつの頃からともなく始まったこの習慣は、元々は海外から入ってきたものです。
僕がボストンにいた1980年代半ばにはすでにエスカレーターでは右に立ち、急ぐ人の為に左側を空けるというマナーが定着していました。

昔は危ないからとエスカレーターで歩く事などは禁止されていたので、渡米した時に何と合理的なマナーだろう、と感心したものです。
ワシントンD.C.の大深度地下鉄の長〜〜〜いエスカレーターでも

彼等はジョギングよろしくサッサと駆け抜けて行くんですから

YELLさんからのリクエストで「東京は左、大阪は右、さて、名古屋は?」とありました。実は前々から名古屋に行く時はそれとなく気にかけていた事なので、この際にルポしてみました。
この1年間で名古屋は4回(4月2回、8月、10月)行った事になりますが、8月は愛知万博の真っ盛りで多分に名古屋以外の人が混ざっていたので正確さを欠き、10月は車だったので繁華街のエスカレーターそのものに巡り会わず、今回ようやくほぼ正確なルポとなりました(←それが目的で行ってるわけじゃないんですが・・・・)










結論は・・・・





昨年よりは「左に立つ傾向が定着しつつある」





この「しつつ」の「つつ」に重きを置きます

あるエスカレーターでは
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昇り下り2本ずつ4列のエスカレーターですが、空いてる時はカップルのように左側に立ち右側を通路に空けています。



しかし・・・・



友達同士のような連れになると
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やはりお喋りをしたい為に横に並んで進路を塞いでいますね。ちょうど上のカップルのすぐ下です。するとそれ以降の人は一人でも右だったり左だったりと定まりません。どうやら前方の様子によって後ろの人は判断しているようにも見えます


別のエスカレーターでは
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団体(家族や友達)になると一面に広がり中には後ろを向いてお喋りしている人まで
こうなると、どんどん後ろは詰ってきて、結局全部横並びになってしまいます。

東京や大阪だと、後ろから迫る人は「空けてくれ〜〜〜、通るゾ〜〜〜」的コツコツ音、あるいは「そこどいてくれ〜〜」的ビーム光線で暗黙の内に威嚇し事無きを得るのですが、ココでは通用しそうもありませんから、即従順横並び 次の階まで御一緒します的、穏健派に所属するものと思われ。それだけ穏やかな土地柄なんでしょうねぇ。

地下鉄のエスカレーターで僕が「ほとんど従順穏健派的歩行」をしていたら、前で横並びになっていた片方の人が横にいた友達をそれとなく一段前に誘導し通路を空けてくれたりしました。それが一様に左立ち右空けだったのでひょっとすると昨年の万博の時にエスカレーターでのマナー向上キャンペーンでもあったのではないかと推測します、、、、

ともあれ、名古屋は基本的には「左立ち右空け」の形で今後統一化されるものと予測します。

名古屋も標準化されつつあるのですねぇ、、、、 と、諦めかけたその時に発見しました

東京が左で、大阪が右なら・・・・・・・











名古屋は真ん中でしょ〜が しっかりしてチョ〜
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さ、さすが、人生の先輩、見事な真ん中立ちに思わず10点差し上げる!


・・・

こういうマナーで是非取り入れてほしいのがスーパーなどのレジで10品目以下の買い物の人の為のエキスプレス・レジスターの設置。20年前にアメリカでは当たり前にありました。特に週末のまとめ買いが習慣の国だからでしょうが、これはエスカレーターのマナーと同じように大変便利です。
急ぐ人もいるだろうし、乾電池1個買うだけであの列に並ぶのが嫌な人なんかに支持されると思うんですけど、いかがでしょう? スーパーさん。10品目以下だと売上げに貢献しないからダメ? そんなところにサービス業の原点があると思うんですが・・・・


おしまい



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