2006/4/24

いざ出陣!楽器運搬の巻  月曜:ちょっと舞台裏

今回の“舞台裏”は宿命の楽器運びのお話し。
どんな楽器でも運搬はつきもの
じゃあ運搬の無い楽器が良いかと言えば「現場の楽器の状態にその日一日の演奏が左右される」という大きなリスクがあるわけで、それに比べれば楽器の一つや二つを持ち運ぶ事など、

ナンテコトナイよね

だって自分の最高のコンディションの楽器で演奏出来るんだよ、悪い演奏になるわけがない

しかし、である。
やっぱり楽器が手に持てる、或いは肩から下げられる、に比べると、やや大型の部類に入るvibraphoneは大変と言えば大変



『誰に頼まれたわけでもござんせん。自分で選んだ人生だから・・・・・』



まず、絶対に免許と車がいる。これは大きな楽器やパーツの多い楽器の宿命。

そのおかげで・・・・

住むところもある程度の広さと防音関係の完備(または気密性)と人間は住まない駐車場がいる。

まだまだつづくぞ・・・・

車も楽器が積める形のものに制約される(かっこいいスポーツカーとかには乗れない)、街中の仕事は常に駐車スペースの争奪戦、不慮の渋滞で遅れても自己責任になる、どんなに気分良くても帰るまでお酒は飲めない、積み降ろしは毎回の準備体操?と諦める・・・・・

とまあ、挙げると切りが無いですが、それでも「やりましょう!」と思う人だけがやれる世界です。学生の内に社会に出て必要なものは揃えておかないと大変です。社会に出ると全て自己責任。誰も楽器を運んでくれません。
あのグラミー賞を何度も受賞している師匠(ゲイリー・バートン)でさえ、

常に自分で楽器を運んでいるのですから


今日もサクサク涼しい顔で演奏
クリックすると元のサイズで表示します
マレットも軽妙に・・・・・・・と、見えるでしょう







しかし




その裏舞台は、何度となく繰り返される、楽器の分解と積込みを覚えなきゃ何も始まらないんですね、これが

まずは楽器の分解から
クリックすると元のサイズで表示します
いつも使ってるMusser M−55(A=440)。
鍵盤を外し梱包。続いてパイプ、ペダル、本体と次々に分解して行きます。ライブハウスなどでこれをやると、必ずと言っていいほど客席に残っているお客さんの注目を浴びます  
 
 題して『解体ショー』

鍵盤は手前の基音側から外して派生音側は後にします。マリンバやシロフォンとは逆(マリンバは段差があるので派生音側からしか外せない)ですが、鍵盤が重たいので傷つけない為のものですが、特にこの手順に法則はありません。(←どちら側からでもOK)

鍵盤の脱着ではダンパーペダルを踏んで脱着しましょう。鍵盤を引っ掛けるフックがL字型になっているので無理矢理外そうとするとダンパー表面を傷めるからです。

外した鍵盤の梱包については以前掲示板でいろいろ論議されたので参照して下さい。僕は写真のように楽器の下に敷いて下で巻きます。

とにかく布等で巻取ると↓こんな感じで出来上り
クリックすると元のサイズで表示します
巻取りに使っているのは合皮素材のメーカー(musser)純製品。

これ↑を運搬用の鞄またはケースに入れてペダルとのセットで『パーツ1』
クリックすると元のサイズで表示します
女性ならキャリーバックに鍵盤を入れると転がして行けるので便利かも。
この鍵盤が実はパーツの中では一番重たい(重たく感じる)

続いてパイプ二組(基音側、派生音側)が『パーツ2』
クリックすると元のサイズで表示します

そして脚をたたんだ本体が『パーツ3』で加わりオールセット完了
いざ出陣・・・・となるわけです。
クリックすると元のサイズで表示します


運搬に使う車はこのスタッフが入る車であれば何でもOK
でも1-boxだとケースに入れないと輸送中に損傷トラブルが起こる可能性があるので、みなさん2-box(ハッチスタイルのワゴン等)が日本では主流。普通乗用車(3-box)でもトランクルームと後席がスルーするタイプなら助手席を犠牲にすればOK。

ファイバー・ケースもありますが、結局ケースに入れると一人で運べる重量ではなくなるので、都内及び車で行ける範囲はこの方法が楽です。
ファイバーケースは飛行機で輸送する用のもう一台のM-55(こちらはピッチもA=442で普段使っている楽器A=440と異なる)と共にクローゼットで寝ています


運ぶのは積込みの手順を考えて、本体を立てて持つ『パーツ3』で一往復、パイプを両脇に抱えて『パーツ2』で一往復、左右に鞄とペダルの『パーツ1』で一往復、合計3往復。積み出しはこの逆順。

分解に約5分、組み立ても約5分。(梱包時間は含まず)
ムッサーのこのM−55タイプがベストセラーなのは運搬が容易いように設計されているからです。
(僕のはM−55の旧式タイプなので新式タイプとはパーツが若干異なる部分があります)

かくして、これを車に積込んで西へ東へ北へ南へ、、、、、
ヴァイビストは駆け回るのでした。



まだ10代の若い頃の事ですが、楽器を運ぶと本番で手が思うように動かない事が時々ありました。まぁ、若い時は解体の直前まで練習していたからかもしれませんが、運搬と演奏はある程度時間をおいてするように計画しましょう。無理に演奏すると腱鞘炎になります。

楽器を触る手は大切に

おしまい



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ