2006/6/19

招かれざる・・・  月曜:ちょっと舞台裏

本日は舞台裏のお話し

何処にでも状況がよくわかってないでソコにいる人っていますね
自分の知ってる世界ならそんな事はありませんが、よく知らないシキタリの場所へ行けば自分だって「招かれざる客」になる可能性はあります。

まだ駆出しの頃は(ミュージシャンなら誰しも)とにかく人前で演奏する事に夢中で、何処ででも、誰とでも、どんな状況でも、何時間でも演奏するのに夢中です。例えばお店からパーティーか何かで「軽〜く演奏流しててよ」と言われた仕事があるとしましょう。「軽〜く」という言葉の意味がわかってない頃ですから喜び勇んで「ホイホイ」と引き受けます。どんな選曲で、こんな風に、とか考える内に、ど〜んどん重たいプログラムになって行きます。ライブもパーティーも本番には変わりなく頭の中は区別してるつもりでもブレーキが効いていません。だからコテコテの状態でそのまま演奏に突入(笑)。
演奏してる側は夢中ですからその場の空気など全然読めていません。バンド全員が若かったりするとますます状況はややっこしくなります。なんせ全員のブレーキが“甘い”んですから。これではステージと客席の間に越えるに越えられない溝を作っているようなもんです。だから、、、、演奏時間が経てば経つほどその溝は深くなって行きます。演奏する側は「ココの客はちっとも音楽を聴きゃーしない」と不愉快になり(←お前が間違っているのだ!)、客席は「何だかうるさいバンドねえ。会話も聞き取れないわ」と不愉快になる。と、お互いに攻防戦に入りどんどん演奏と会話のヴォリュームが上がり収拾がつかなくなる。
「軽〜く演奏」出来るようになるまで顔洗って出直してらっしゃい!(笑)
今思えば恥ずかしい限りだ。。。。

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今度は「軽〜く演奏」する所じゃないライブハウスの1コマ。大半は演奏を聴きに来ているお客さんだが、時には「たまたま状況を知らずに入った」お客さんもいる。普段ライブをやってないお店とかだと「そんな状況」を知らせてあげない限りわからないもの。また、お店のポリシーが客に浸透してない場合も。

Aさんのバンドに加わりまだ間もない頃の事。客席はほぼ満席の盛況。ステージに近い客席はAさんのファンで固められて視線が「熱い」。ヴィブラフォンはだいだいステージの真中にセットされるので新顔の僕は好奇の目にさらされるわけだ。一回目のセットでこのヴィブラフォンの男が何者であるかを理解してくれて客席とも友好的な空気が生まれ“ホッ”。休憩時間にいろんな人から声を掛けられ話しも弾む。
そんな雰囲気の中で二回目がスタート。休憩中に後ろの方の客席は人が入れ替わったようだった。何曲か演奏が進んだ頃に、ちょっと後ろの席が騒がしいなあ、、と思った。アルコールが入って声が大きくなっているんだろう、程度に思っていた。静かな曲が始まっても一向にその後ろの席の会話は止まらない。ううん、、、どうやら「招かれざる客の集団」のようだ。ステージ側の客も雑音にイライラしているのがわかる。短めにその静かな曲は終わる。と、そこでAさんが突然予定の曲を変更して、もっと静かな曲をコール。「え〜、この状況でやるの〜」と少々僕は困惑気味。するとAさんは究極なピアニシモで演奏を始める。困惑気味の僕もそれに続く。Aさんの指示で益々ピアニシシモの演奏に。まだ雑音は途切れない・・・。
するとAさんはさらにピアニシシシシシシシシシ・・もういいか、シシモで演奏する。この頃になって僕はAさんの意図がわかって来た、とステージ側の客席の人達はもう既に承知していて笑っている。
ホールのスタッフがくだんの席に注意を促したようだ。
その曲が終わったら場内大喝采。
もちろんある席を除いてだけどね

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あるジャズ喫茶のマスターAさんのお話し。
昼間の時間帯はジャズをやや小さめに流している。と、言っても普通の喫茶店よりは音は大きい。ジャズ喫茶ながら会話はOK、喫茶店の代わりに気軽に使ってほしいという意図から。もちろんランチだってある。
ある午後の事。
店内も空いた時間帯にキャリアバリバリの女性組が 
オーダーを運んで一休みしていたところ、バイトの女の子にキャリバリ組がなにやらクレーム。
マスターのところへ来て「あのお客さんが音楽がうるさくて打合せが出来ないから音量を下げて下さいと・・・・」
マスター、「わかった」と一言。

ステレオのアンプの前に立ち、、、




プツッ????





音楽を消してしまった





もちろん店内は・・・・・







無音





シ〜ン




さすがのキャリバリ組もこれには気まずい空気を察知
そそくさと退却・・・

マスター曰く
「もうちょっと商売が上手かったら、、、といつも後悔してるんです」(笑)


僕らはそういう店好きですよ
貴方が信念を貫き通すからそこに行く価値があるんです。がんばれ!

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自分も招かれざる客になってる事ってあるだろうなァ。。
っま、いいっか


おしまい



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