2006/7/3

(ジャズフェスの上を行く)イベントはハプニングの宝庫・・  月曜:ちょっと舞台裏

ある週末の朝、音響ハウスでピアノの市川さんのレコーディング。時刻は午前10時。午後じゃないよ、午前ですよ・・
某飲料メーカーのコマーシャル録音。「こんな感じ」という説明を受けて「はい本番!」。サクサクと4曲録音。ピアノとヴィブラフォンとベースのみ。ベースは金澤さん。今日は予定を考えてヴィブラフォンはスタジオの楽器を使う。だから朝電車でやって来たのだ。
OKのキューが出て、コンソールルームでSEと重ねて聞く。スポットだから30秒以内の短い曲。「いいね?」、と言う事で無事終了。時刻は午前11時半

「ではでは、お疲れさまでした」「お疲れ」
と、スタジオを飛出し地下鉄の駅へ猛ダッシュ。

何をそんなに焦っているかと言えば、これから日本海側の某県のI町まで行かなくてはならない。土曜日の首都圏の道路事情は最悪だ。音響ハウスのある銀座と自宅は都心を挟んで正反対にある。スタジオの予定がお昼までとの事だったので都心の渋滞を見越して楽器はレンタル電車往復にした。電車で往復すれば1時間半以上短縮出来るからだ。

そうこうする内に自宅到着。そのまま車に乗り高速のインターを入る。どんどん県境を越えて長いトンネルを抜けて目指す県に入る。

今日はリーダーバンドではない。ドラマーE君の仕切りによるイベントへの出演。リーダーじゃないからそれ以上の詳しい事は知らない。ただひたすらに「何時までにドコソコの会場に来られたし」という指令に従うのみ。

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Duet w/hideo ichikawa(p)
バックステージから見ると野外のジャズフェスはピクニック気分

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夜になると出演者総出のジャムセッションで幕を閉じる
(掲載の写真は本文の場所とは関係ありません。念のため)


。。。。。。


東京から約4時間、目的地に到着。
ここからは主催者が送ってきた地図が頼りだが直ぐに発見。
小さな町にやたらと立派で新しい施設が山の中腹にそびえ建っている。
ううん、、かなり、、バブリィ

早速搬入口に車を着け、楽器を搬入する。かなーりバブリィな広〜い会場。
このイベントに町はかなり熱を入れているようで、梺の駅から会場までの臨時シャトルバスまで運行している。道理で昇って来る時にやたらと観光バスとすれ違うハズだ。
二日間のイベントで今日の部は夕方までに終わり、今は明日のリハーサル。早速E君が見つけて手伝いにきた。「やっぱ遠かった〜!」「おつかれさまです」
楽屋に入ってピアノのSさん、ベースのKさんと合流し歓談。E君は初リーダーでスタッフと楽屋の行き来で「てんやわんや」。
と、心配性のS氏が言う。

「おい、あかまつ(この人は必ず文頭に“おい”が入る)、聞いた話しだと、ここはホテルが無いそうだぞ。俺達どーするんだ」
「まさかぁ」と僕。
「いや、さっきスタッフから聞いたから間違いない。俺はもう帰りたい」
「そんなオーバーな(笑)」
でも確かに小さな町で、来る途中にホテルらしき建物は見掛けなかったような、、
「おい、あかまつ。夕飯はどうなるんだ。もう午後7時だぞ」
そう言や、そうだなぁ。楽屋弁当が無いなぁ。
「ちょっとE君に聞いてくるよ」
席を立ってリーダーを探す。

やっと見つけたE君。「あのさー、楽屋弁当が無いって騒いでるんだけど」
「あ、すいません。ちょっと聞いてきます」
また消えてしまった。

仕方なく楽屋に戻ると、、
「おい、あかまつ。明日終わってからちゃんと新幹線に間に合うんだろうな。今日はかなり押してたゾ(時間がズレこむ事を押すと言う)」
「大丈夫でしょー」

「そろそろサウンドチェックをお願いしますー」
スタッフの女の子に促されてステージへ。
E君は楽器のセッティングに必死だ。
「あ、すいません食事は宿で用意してあるそうですからリハが終わってから」
っま、いいっか。

と、午後7時過ぎから始まったリハは午後9時過ぎても終わらない。
段取りが悪いなぁ。
っま、仕方ないっか。

やがて午後10時になろうとする頃にやっと終わった。
もうハラペコである。

「さ、さ、では宿までお送りします」
と、主催者が用意したタクシーに乗り込む。
早速S氏は「この辺りは何が名物なんですかねぇ」(知らない人には文頭に“おい”が付かない)
「ここは田舎で何も無いです」と運ちゃん。
再びS氏
「じゃ地酒なんかないですか?米どころだし」
「ここらは田んぼが少ない漁村でしたから」と運ちゃん。
ハ、ハハハ、ハあ、、とS氏盛り下がる。

数十分すると、
「はい、ここです」
とタクシーが停まったのは。。


ガ〜〜〜ン!



完全に船宿、民宿、背面は日本海、、、

「おい、あかまつ、俺の言った通りだろ」
S氏は降り際にタクシーの運ちゃんに「この辺りホテルってありますか?」





「この町は無いな。隣町の先には一軒あるがこの時間じゃもう中に入れんです」




「そうですか、、」




諦めて宿に入る。完璧な船宿だ。
部屋に通され、階下に用意された食卓で食事となる。
「熱燗ひとつー」「あ、ビールも」「こっちもねー」
と流石船宿だけあって魚介類が豊富に並ぶ。
一同機嫌を直し、「じゃ、取りあえずお疲れさまー、明日よろしくー」
と乾杯。
食事すると人間元気になる。
バカ話しでワーワー騒ぎながらの夕食。
アルコールも回ってきた。

ゴホン。ゴホン、、

わーいわーい、

ゴホン。ゴホン。


ウン? 誰か風邪ひいてる人でもいるのかな?

「あ、熱燗おかわりねー」

すると、突然S氏が征する。

「おい、あかまつ。ここは船宿だろ。どうもさっきから咳が聞こえると思ったら、もうみんな寝てる時間じゃないのか。ヤバイぞ、騒ぐと」

シ〜〜ン


道理で料理を運ぶ女将が不機嫌なはずだ


これはほんの序の口

そろ〜りとつづく



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